QMA、その他ゲーム以外のことも、つれづれなるままに書いていこうと思います。どんな文章になることでしょうか。
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(東京の危機)表現の自由に、危機が訪れているッ!
2010-12-13-Mon  CATEGORY: ニュース
今回は、純然たる社会ニュースです。適当な理由づけで人の口をふさぎ、手と足を縛りつける行為は社会の活力を削ぐものであり、見逃されるべきものではありません。願わくば、有志の皆様にはここで引用した文章を各地で紹介してほしいです。それくらいの必要が、今回の事件にはあります。

問題の事例については、こちらから引用します。

(読売の記事より引用)

子どもの登場人物による露骨な性行為が描かれた漫画などの販売・レンタルを規制する東京都青少年健全育成条例改正案について、都議会総務委員会で13日午後、採決が行われ、賛成多数で可決された。

15日に開かれる本会議で可決・成立する見通し。

同改正案では、子どもの登場人物による、「刑罰法規に触れる性交等」を「不当に賛美・誇張するよう描写した漫画」などは、第三者機関の審議を経て、書店に対し、一般の書棚から成人コーナーへ移すことを義務づける。例えば、幼女が性的暴行を受けるシーンが続く漫画などが対象となる。来年7月までに施行される。

同改正案を巡っては、PTA団体などが早期の成立を求める一方、漫画家や出版社などが反対声明を出すなどしていた。

(引用ここまで)

懸念については、こちらの文章を読んでいただければ、よく理解できるかと思います。

(「東京都青少年健全育成条例改正案に反対する緊急ネットワーク」より引用)

私たちは、性暴力や女性差別などについて日頃から問題視している表現者です。とりわけ、子どもへの性暴力についてはまさに大人の責務として考え続けてきました。その立場から、東京都青少年健全育成条例改正案に強く反対します。

東京都は、過激なマンガやアニメが、犯罪を誘発し、子どもの健全な成長を阻害するとして条例の改正を進めてきました。しかし、現実においては、性暴力がマンガやアニメの流通数と比例して増加するというデータは存在していません

犯罪白書(平成22年版 13.少年非行の動向)には、「少年による刑法犯の検挙人員(触法少年の補導人員を含む。)の推移には昭和26年,39年及び58年をピークとする三つの大きな波が見られる。59年以降は,平成7年まで減少傾向にあり,その後,若干の増減を経て,16年から毎年減少し続け,21年は,13万2594人(前年比1.4%減)であった。人口比についても,16年から21年まで毎年低下している」と書かれています(以下下線は引用者)。警察庁生活安全局少年課発行の「少年非行等の概要(平成21年1 ~ 12月)では「平成21年の検挙人員は949人(前年比0.7%減)となった。」とあります。漫画やアニメの性表現が即座に暴力につながるという発想は拙速にすぎるのではないでしょうか

マンガやアニメは社会を反映しつつ、時に過激に表現することでこの社会を批判するといういたって“健全な”働きを持つ場合もあります。とりわけ、女性が好むボーイズラブというジャンルには、近親「過激な性的表現」が含まれていますが、これらは場合によっては、むしろ少女たちの精神的な発達に寄与すらしている場合もあると経験として感じております

なぜ小説や実写のビデオなどで描かれる近親相姦やレイプ等の「過激な性的表現」が許され、マンガやアニメのみ禁じるのか、全く理解できません。性的暴力を助長しているものは、マンガやアニメではない。むしろ、日頃から平気で女性を差別する発言をしたり、セクシャルマイノリティを否定するような態度をとる政治リーダーであり、それを許している大人が作り上げた社会のあり方そのものではないでしょうか。女性差別はや強姦は許されないことであり、子どもたちが傷つけられることがあってはならないというメッセージを、政治のリーダーが発言し続けることこそ、社会の健全な発展に必要なアクションだと思います。

また、日本は義務教育の課程でも十分な性教育が行われておらず、子どもたちは正しい性の知識が与えられていません。誤った知識や先入観を持ったまま、大人になってしまう人も少なくありません。現状のような、性に対する抑圧的な社会環境こそ改められる必要があります。条例は、真に子どもや女性の人権や健全な育成を考えているのではなく それを利用した、言論や表現の取り締まりです。子どものためと一見思えるこの条例は、逆に子どもたちが性について向き合い取り組む大事な機会を奪うものです。表現媒体のコントロールは「上から」行うものではなく、家族・学校・地域・企業・その他コミュニティ等、様々な領域で、子どもたちの主体性を認めながら話し合い、考えてゆくべきものです

日本も批准した「児童の権利に関する条約」では、「児童が国の内外の多様な情報源からの情報及び資料、特に児童の社会面、精神面及び道徳面の福祉並びに心身の健康の促進を目的とした情報及び資料を利用することができることを確保する。」(第17条)と書かれております情報を得ることは子どもの権利なのです。「児童の福祉に有害な情報及び資料から児童を保護するための適当な指針(guidelines)を発展させることを奨励」(第17条-e)されていても、「規制」をかけることは奨励されておりません。情報を得ることが児童の権利であるという思想は、上からの規制とは真っ向から対立するはずなのです。

「みだりに性欲の対象として扱われることにより、心身に有害な影響を受け自己の尊厳を傷つけられた青少年に対し、当該青少年がその受けた影響から回復し、自己の尊厳を保って成長することができるよう、支援のための措置を適切に講ずる」(第18条六の二の2)と「東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例」には記載されておりますが、その措置として講じられる漫画やアニメの規制は、「当該青少年がその受けた影響から回復し自己尊厳からの回復」への不適切な措置であると、私たちは考えます。情報に対する子どもたちの主体性や、判断の力を養うチャンスを奪う東京都青少年健全育成条例改正案は廃案とし、民主的方法を無視したマンガやアニメへの一方的な規制は今後、一切行わないことを求めます

(引用ここまで)

以下は、個人的な感想です。

石原氏は芥川賞を「太陽の季節」で受賞していますが、これは風俗の乱れた若者を描いた作品です。映画化もされていますが、佳作であると同時に問題作でもあります。このような作品を書いた人物が、他人が同様の表現を別の媒体で行ったことを理由に非難するのは、実にアンフェアであります。もう一つ書くと、彼は中国や北朝鮮が大嫌いですが、今回の行いはまさに、彼が嫌っている輩と同じものであります。人民の口を塞ぐ圧政国家と同じことを、自らが都民に強要している様は、まさに醜悪の一語に尽きます。

また、これは別の問題をはらんでいます。日本のマンガ・アニメ・ゲームは世界中で愛好者を獲得している、まさに国が大切に育成すべき産業でもあります。この規制は解釈次第で、こうした創作物における表現のあり方を激しく制限することになります。表現に制限が生じれば、生み出される作品の幅に限りが出てきますし、そうなれば日本のマンガ・アニメ・ゲームの市場価値はそれだけ低くなるのですが。隣国では映画を国策として海外に売り出している中、日本国内ではせっかくのキラーコンテンツをダメにする立法が行われている有様・・・お先真っ暗とは、言い過ぎでしょうか。

人間は、それほどお綺麗な生き物ではありません。むしろ、生の汚いものを見せることによってしか、学びえない存在です。だからたくさん、見せてやればいいのです・・・子供を無菌テントの中に押し込めても、ひ弱な子供になるだけ(悪い表現ですが、あえて)。そういう選択をしてしまう親が多いことについては、とても残念に思います。
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石原慎太郎と猪瀬直樹が、日本の“表現の自由”を“死”へと導いた!!
トラックバック漆黒ノ軍皇 2010-12-13-Mon 20:35
都の性描写漫画規制条例、民主賛成へ 可決の見通しに強まる反発(ネット選挙ドットコム)  今の日本では絶滅種とも言える典型的な独裁者タイプの極右ファシスト石原慎太郎東京都知事と、それに影響されて反自由主義の本性を露にした上に批判者を「ネトウヨ」と決め付けた...  [続きを読む]
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