QMA、その他ゲーム以外のことも、つれづれなるままに書いていこうと思います。どんな文章になることでしょうか。
月の光に照らされて
スポンサーサイト
-----------  CATEGORY: スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ページトップへ
医療スタッフの残業代を惜しむ輩が、こんなにいるとは!
2010-12-11-Sat  CATEGORY: 医療崩壊
最初に・・・この問題は、単なる労働者の権利に対する侵害ではありません。それ以上の重要なものが、問題となっています。その点を、見逃してほしくないと考えています。

それも踏まえたうえで、以下の文章に目を通していただければと思います。

NHK、12月8日の放送内容

残業代未払い 東大に是正勧告

12月8日 7時58分

東京大学が、医学部附属病院などに勤務する看護師や事務職員らに対し残業代を支払っていないなどとして、ことし3月までの6年間に8回にわたって労働基準監督署の是正勧告を受けていたことが分かりました。

是正勧告を受けていたのは、東京大学医学部附属病院や医科学研究所など大学にある4つの組織です。大学によりますと、附属病院に勤務する医師や看護師、それに大学の事務職員ら、延べ、およそ700人に対して、残業代の割り増し賃金を支払わなかったり、規定を超えた時間外労働をさせたりするなど、労働基準法に違反しているとして労働基準監督署から是正勧告を受けていたということです。是正勧告は、大学が法人化して労働基準法の適用対象となった平成16年度以降、ほぼ毎年行われ、ことし3月までにあわせて8回にわたっています。このうち残業代などの未払い賃金は、総額でおよそ9700万円に上り、大学は是正勧告を受けて全額を支払ったとしています。東京大学本部広報課は「故意に残業代を支払っていなかったわけではなく、時間外勤務の一部を自己研さんの時間と考えるなどしていたため結果的に未払いになった。勧告を受けるたびに会議などの場で再発の防止を呼びかけてきたが、徹底できていなかった。今後はこのようなことがないようにしたい」と話しています。

毎日、12月7日の記事より

是正勧告:医大病院と分院、超過勤務手当支払わず 08、09年に受ける / 和歌山

県立医大付属病院(和歌山市)と紀北分院(かつらぎ町)が、医師ら365人分の時間外・深夜労働の割増賃金など計6030万円を支払っていなかったとして、和歌山・橋本両労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが分かった。いずれも支払いは終えたという。

付属病院総務課によると、勧告は09年10月15日。同年6~8月の医師と技師283人分、計5616万円を支払っていなかったと指摘された。当直勤務中、救急外来患者が何度も来た場合は当直とはいえず、超過勤務手当を支払うべきだと労基署に指摘されたという。同課は「すべて超過勤務手当を払うと経営が成り立たない」と懸念を示している

一方、紀北分院への勧告は08年11月27日。08年中の看護師や医師ら82人分、計414万円を支払っていなかったと指摘を受けた。衛生管理者や産業医の未選任、定期健康診断結果の未提出も指摘された。同課は「(提出などを)認識していなかった」と釈明した。【山下貴史】

スポニチ、12月7日の記事より

京都府立医大 残業代3億円支払わず 京都府立医大(京都市上京区)が付属病院の医師ら約500人に、大学法人化以降の残業代計約3億円を支払っていなかったとして、京都上労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが7日、大学への取材で分かった。

大学によると、医師と同病院の間で時間外労働に関する協定がなく、2007年12月と09年10月に当直手当以外の賃金が支払われていないとして是正勧告を受けた。大学側は08年4月の法人化以降の時間外労働のうち、約1億6000万円をすでに支払い、残りも本年度中に支払うという。

大学は「09年12月に時間外労働に関する規約をつくり、現在は適正に支払っている」としている。

(引用ここまで)

問題となっているのは、あくまで氷山の一角です。中には「あの病院が?」と思うような記事もありましたが、概してそんなものなのです。残念ながら、大学病院におけるスタッフへの待遇はかくのごとき状態です。各大学の経営状態にもよるのでしょうが、医師に限らずスタッフを安く働かせることにより、人件費を抑えていることのひとつのあらわれと判断されます。
また、もうひとつ問題があります。ここでとり上げた中でも、都道府県立の医大病院がいくつか残業代の未払いを指摘されています。監督する自治体の責任についても、問題にする必要があるかと思います。奈良県は「鹿坊主に500万、産科医の残業代はプライスレス」と公言して医療関係者の非難の的となっていますが、残念なことに他の自治体も同じような考え方しかしていません。残業代など、ごまかしておけばいい・・・その程度の認識であることは、記事の文面からも明らかです。
残業代すらこの体たらく・・・ほかの勤務条件については、改善など程遠いと考えられます。一番患者側の人間にとって重要なのは医療スタッフの勤務時間なのですが、過労死前提の残業を強制する病院はずいぶん多いのではないかと思われます。医療スタッフが疲弊している中で、診療を受ける患者に対する最高のサービスを求めるのは、どう考えても無理があります。人は疲弊すれば、必然的に仕事の出来が悪化するので。スタッフを大切にしない病院は、すべからく「患者を大切にしない病院」でもあります。

だから病院側は、早急にこの問題を解決しなければなりません。しかし一方で、国は医療費を出し惜しみ、医師の育成を抑えてきました。医師がいないからいくら働かせても足りない。医療費が足りないからどこも経営は苦しいし、スタッフに俸給を支払えない。こんな状態で、上で書いていった問題が解決するはずもありません。この問題はすぐれて政治的です。病院だけの問題でなど、断じてありません。求める医療のために支払うべき対価について、有権者はしっかり考える必要がある・・・それが唯一の答えです。

残業代だけが、ここで問題となっているわけではありません。医療スタッフに、どこまで頑張ってもらうか。そのために必要な対価を、社会全体でどのように提供していくのか。皆がそこまで考えるようになって、はじめて改善の可能性がある・・・そうした問題でもあります。
スポンサーサイト
ページトップへ  トラックバック0 コメント0
コメント

管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
TB*URL
<< 2017/09 >>
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30


余白 Copyright © 2005 月の光に照らされて. all rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。