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医学部だけ作っても・・・
2010-06-21-Mon  CATEGORY: 医療崩壊
表題ですが、医学部を新設して医師を増やしても、それだけでは片手落ちと考えます。もう一つの問題・・・低医療費政策の改善こそ、重要なのですが。

今回は、こちらから引用しました。

引用開始

30年ぶり医学部新設の容認検討 文科省、医師不足に対応

医師不足が深刻さを増す中、文部科学省は18日、養成する医師の数を増やすため、80年以降認めていない医学部新設の容認に向け、本格的に検討する方針を決めた。現行の文科省告示は、医学部の新設を審査しないとしており、約30年ぶりの方針転換。

政務三役が、共同通信の取材に「新設は極力抑えたいが、医療需要が逼迫している地域では解除することが必要だ」と強調した。対象地域は厚生労働省が現在進めている医療需要調査の結果を参考に検討する。

医学部新設には数百億円規模の資金や医療従事者の確保が必要で、新規参入のハードルは高いが、複数の私立大で申請を目指す動きが出ている。

ただ、法科大学院のような乱立を避けるため、文科省は新設校候補として(1)既に看護や薬学などの学部がある(2)医療系の基礎科目の教員がいる(3)実習先として地域の病院が活用可能―などの条件を想定。検討の場で是非を論議する。

文科省によると、医学部新設の認可は79年の琉球大が最後。

しかしその後、医師不足が深刻化し、08年度から医学部の定員増に転換。本年度入学分は過去最多の8846人を認めたが、教育の質確保の点からこれ以上の増員を懸念する大学関係者の声も出ていた。

(引用ここまで)

医師の数を増やすことについては、反対ではありません。医師が不足しているのは事実ですし、足りなければ増やす必要があります。このまま高齢化が進めば、医療に対する需要は相応に増えます。医療スタッフの数は、増やさなければ対応できなくなります。

しかし現状のまま数だけ増やしても、デメリットだけが目立ちかねません。いくつか指摘したい事項があります。

まずこのままでは、ワーキングプアな医師の数だけが増えます。想像してみればいいでしょう・・・やたらと列車の中で、弁護士事務所の広告が目立つのはなぜか。最近妙に、開業する歯科医が目立つのはなぜか。有資格者を増やすのは構いませんが、パイが増えない中有資格者だけ増やしても、過当競争で共倒れになるだけです。医療費が抑制されている中でこの施策通りにしても、弁護士や歯科医師同様に医師も競争に殺されることになるでしょう。
次に、新設される大学で教える医師その他の医療スタッフはどこから連れてくるのか。現場では人が足りません。その中で、新人教育のために限られた医療スタッフを後方に回す余裕が、はたしてどの程度現場に残っているか。よほど考えて大学を増やさないと、大学のために地域医療が殺されることになりかねません。

医師の増加は必要です。しかしそれだけでは足りません。医療費も、それにあわせて増やす必要があります。医師が多忙なのは、医療機関が必要なだけの人数を雇えないからであり、それは診療報酬の安さに起因しています。このままでは、間違いなく安月給の勤務医と患者を集められずに困窮する開業医の数が増えます。医師の生活が守られない中で、医療の再建など夢物語でしかありません。
現政権は「強い福祉」と言っていますが、それには対価が必要です。増税論議も結構ですが、医療政策にどの程度カネを使うつもりなのか、しっかり意見を表明しなければなりません。我々はよく知っています・・・今年の診療報酬改定は、たったの1%もプラスされていませんでした。診療報酬を上げるのに、現財務大臣が明確な意思をもって反対していたことも知っています。そのような政権に、医療のための対価を責任もって提供し続けることなど、出来るとはとても思えない。

「足りなければ増やせばいい」というのは正しいかもしれませんが、ことこの場面においてはそれだけでは足りません。あるべき医療体制のためにどの程度の医療スタッフが必要で、どの程度の予算が必要となるかについては、しっかりデザインされている必要があります。そのデザインがなかったために、弁護士も歯科医師も不必要に量産されてしまいました。

医師の不幸は、患者の不幸・・・この分野で同じことが繰り返されることのないよう祈ります。
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