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(事業仕分け第2弾)また医療を切り捨てるつもりか?
2010-04-26-Mon  CATEGORY: 医療崩壊
今回は、冗費の節減を名目に行われている事業仕分けの第2弾についてお話します。こちらでも過去書きましたが、この手法とその対象については大きな問題があります。このようなものは行政の改善に全く寄与しないばかりでなく、社会全体に悪影響を及ぼします。

医療の将来という観点から、問題となる事項を引用しています。

(引用開始)

国病機構の病院事業「規模縮減」 ― 事業仕分け第2弾

政府の行政刷新会議のワーキンググループ(WG)は4月23日、国立病院機構による「診療事業」と、労働者健康福祉機構の「労災病院等業務のうち労災病院の設置・運営」を仕分け対象にし、いずれについても「当該法人で実施」とする一方、事業規模の縮減やガバナンスの抜本見直しが必要だと結論付けた。

枝野幸男行政刷新担当相は席上、2つの独法について「民間ができない大事な部分を担っていただいている。ぜひ頑張っていただかなければいけない」と述べ、こうした役割を担うにはガバナンスの強化などが必要だと指摘した。

仕分け人からは、地域全体での国立病院の在り方や、労災病院と他の公的病院との関係を考えるべきなどの意見が出た。

議論終了後に委員の意見を集計した結果、国立病院機構の診療事業は「当該法人で実施」が13人、「自治体、民間の判断に任せる」が1人。労災病院では、「当該法人で実施」が6人、「他法人で実施」4人、「自治体、民間の判断に任せる」2人、「廃止」1人などだった。

「当該法人で実施」とした13人のうち7人が事業規模の縮減を主張。ガバナンスを強化すべきとの意見も多かった。これ以外では、本部経費の削減、ブロック事務所の削減あるいは廃止も含めて見直すべきだとの意見もあり、菊田真紀子衆院議員はこれらの点を検討するよう機構側に求めた


労災病院では、「当該法人で実施」とした6人のうち4人が事業規模の縮減を求めた。また、地域医療を再生する過程で再編や機能強化を目指すべきとの意見や、「ガバナンスが極めて低い」との指摘もあった。

(引用ここまで)

今回問題となっているのは、国立病院及び労災病院の存在です。無駄を省くために、両者を切り詰めるという今回の主張ですが・・・どうしても賛同できる理由が見つかりません。

まず、両者の役割(つまり、地域医療への貢献)が全く評価されていません。医師がいない、病院がつぶれるといった事態が恒常化している中、地域の中でこうした病院がまさに「最後の砦」となっている部分は、以前よりずっと大きいはずなのですが。地域によっては、国立病院や労災病院がなくなれば、即医療難民の大量発生につながります。はたして、今回の事業仕分けはそこまで考えてのことなのか?
ついでに・・・こうした病院の医師の待遇は、相当悪いようです。それとは逆に、事務の待遇は苦しい経営状態とは不釣り合いなくらいに良いという話もあります。ガバナンスの見直し、というのはその限りにおいて非常に正しいです。病院の赤字は、こうした構造的な問題を解決しなければとても改善できません(公立の病院が、大なり小なり抱えている事情ですが)。無駄は、必ずしも事業本体のみから生じているわけではありません。仕分け人は、はたしてそれを理解しているのか?

地域医療は、その充実を政策目標とする限りにおいて、必ず一定の「無駄」を必要とします。たとえば救急・・・常時受け入れ可能な体制を構築するためには、一定の余裕が必要となります。病院に人と物資が不十分なままでは、何かあったときにまともな対応がとれなくなります(だから、経営上の余裕も必要です)。現状では診療報酬が低すぎて、各医療機関は恒常的に経営が苦しく、場合によっては閉院を強いられている有様。
これこそが「無駄を省いた、効率的な医療」の結末なのです。確か現政権は野党時代、旧与党の医療破壊政策に対する批判を行ってきたはずでしたが。旧与党は財界の意向に沿って医療費を抑制し、徹底的に「無駄を省いて」地域医療の活力と余力を奪いました。産科や救急の窮状は、こうした政策の結果でもありました。そのアンチテーゼを標榜してきたはずの現政権が、旧与党と同じことを繰り返している。
国は無駄を切り詰めることが必要だと口にはしていますが、現実にはもっと大きな無駄を強行し、各方面で不興を買っています(子ども手当を想起していただければ)。必要な政策のための対価をケチり、不要不急の事業に浪費している今の国のありようは、まこと異常としか言いようがないです。その異常さを覆い隠すため、わざとらしく仕組まれたただの政治ショーに何かの価値を感じろというのは、正気の沙汰ではありません。

必要なのは、現在医療がどれだけ逼迫しているのか正しく理解すること。そして、改善のために必要な対価がどれほどかを正しく見積もり、即時提供していくことです。そのために、政治や行政といった営みが存在しているのです。医療の改善を現政権が本当に希求しているのであれば、それにふさわしい行いを継続して積み重ねる必要があります。しかし、現政権にはそれができない・・・だから、適当なポーズで世間一般の目を欺こうとしている。まこと、見苦しい光景ではあります。

ちょうど、選挙が近付いているようですし・・・しかるべき裁きが必要です。投票に際しては、この医療切り捨て政策についても、しっかり考慮に入れていただければと思う次第です。
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