QMA、その他ゲーム以外のことも、つれづれなるままに書いていこうと思います。どんな文章になることでしょうか。
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(診療報酬改定)問題点②・・・明細書は誰のため?
2010-04-03-Sat  CATEGORY: 医療崩壊
今回は、昨日の続きです。今回から患者側に、明細書の発行が義務付けられることとなっています。では、これがどれだけのメリットとデメリットをもたらすか・・・それが問題だと思います。

とりあえず、メリットとして考えられるものを列挙します。

・ 患者の「知る権利」に貢献する
・ 医療に必要なコストへの理解が進む可能性
・ 治療内容への理解が進む可能性

そして、デメリットについても列挙します。

・ 患者への説明等に手間がかかる
・ 窓口の作業が増え、患者の待ち時間が伸びる
・ コストが必要になる(紙だけでも相当な量!)
・ 個人情報の保護が難しいこと
・ 病名が治療内容から推測できてしまうこと

中にはメリットとデメリットが表裏一体になっているものもあります。いろいろ書き上げてみましたが、特に重要なのが「コストが必要になる」ことではないでしょうか。必要となるのは、何も紙だけではありません・・・明細書を発行するためにコンピューターの導入が必要な医療機関は、意外に多いのです(中小機関ほど、その負担が大きくなるという点も見逃せません)。そのために必要な対価が、診療報酬によって担保されていればいいのですが、現実はそうではありません。今回の改定では「義務」だけが押し付けられ、そのための設備投資のコストについては各医療機関が支弁することを(事実上)強制されています。
自分はまだ実物を見ていませんが・・・果たしてこの明細書の使い道が、一般の患者たちに存在するのか。まず考えもつかないかと思います。もしありうるとすれば確定申告時の「医療費控除」ですが、これは領収書さえあれば全く問題ありません。不必要に膨大な情報を、わざわざ莫大なコストを支払ってまで提供する価値が、果たして医療機関に存在するのか。その説明を、果たして今回の診療報酬改定については果たしているのか。正直疑問だと思います・・・今のままでは、新たな負担を医療機関に押し付けただけの結果になります。それは更なる医療現場の逼迫と、結果としての医療崩壊に直結するのですが。

ついでに書くと、患者に対する説明に手間がかかるというのも、大きなデメリットです。ただでさえ、医療機関は(場所にもよりますが)混雑する時間は混雑します。時間が惜しいのは患者も診療所も同じでありまして、1人に対する説明が手間取れば手間取るほど、両者の気持ちは余裕がなくなります。ただでさえ、医療機関で働くスタッフの心には余裕がありません・・・要らざる軋轢をもたらさない保証は、どこにもありません。

この国の医療資源は、診療報酬が出し惜しまれている現状から考えればなおのこと、限られたものとなっています。過剰なサービスを強制する今回の改定は、無駄な労力を強いる点でサービスの後退につながります。これならまだ、ないほうがマシかもしれません。

最後に、神奈川県保険医協会のサイトから引用します。時間があれば、是非お読みください。

政策部長の桑島先生より

ゴミを増やすだけの政策や行政は、必要ありません。もっと前向きな方向に、医療者の気持ちを持っていく・・・そんな改善が、今必要だと思います。
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