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(沖縄の小児救急)危機は続くよ、どこまでも
2010-03-30-Tue  CATEGORY: 医療崩壊
沖縄ですが、また危なくなっているというニュースです。むしろ「危機の恒常化」といった雰囲気が強いです・・・今いるスタッフを、どれだけ大切にするか(あるいは出来ないか)で、これからのことは決まります。

今回は、4つ引用します。

3月28日琉球新報、その1

中北部5病院小児科医5人減 救急一部制限も

本島中北部の小児救急に対応する5病院で、小児科医が4月から計5人減ることが27日までに琉球新報の取材で分かった。22人から17人に減り、当直回数の増加など1人当たりの業務負担が増えるだけでなく、24時間救急に対応している県立中部病院では救急の一部制限も検討している。事態を重く見た中部地区保健医療協議会は開業医による時間外診療の検討など17項目の提言をまとめ、地区医師会、市町村、母子保健推進員などに通知している。
現在、本島中北部で小児救急に対応しているのは県立北部(名護市)、県立中部(うるま市)、中頭(沖縄市)、中部徳洲会(同)、ハートライフ(中城村)の5病院。合計22人の医師(研修医は除く)が従事している。しかし開業や研修などの理由で、それぞれの病院で3月末までに1人ずつ医師が退職する。4月以降は17人で小児人口約11万人の中北部医療圏の小児救急を担うことになる
各院とも「月5、6回が限度」といわれる当直が月8回になるなど1人当たりの業務量が増え、負担が増大する。肉体的、精神的疲労による集中力の欠如や医療ミスの発生、さらなる医師の退職も懸念される
4月から4人体制となる中部病院は同体制では24時間365日の救急体制維持は困難として、県立南部医療センター・こども医療センターや中頭病院に協力を求める。こども医療センターは医師派遣を予定しているが、同院も人員に余裕はない。県内で最も小児患者の多い中頭病院は4月以降は5人体制で外来、救急、入院患者、緊急帝王切開時の対応をするため「これ以上業務を拡大すれば、医師を守れなくなる」とする。
北部地区で唯一、小児の入院病棟を持つ県立北部病院も4人体制になり、伊佐真之小児科部長は「診療制限などは現段階では考えていないが、1人でも倒れると北部の小児医療は崩壊する」と危機感を示している
(玉城江梨子)

3月28日琉球新報、その2

中北部で医師5人減 小児救急崩壊危機 業務増、絶対数は不足

小児科勤務医が5人減ることで、本島中北部の小児救急が「崩壊」の危機にひんしている。関係者は背景に医療が高度化したことで医師の業務は増加したにもかかわらず、小児科医の絶対数が不足していることを挙げる。また、本来緊急度の高い患者を受け入れる救急に「昼間には病院に行けない」などの理由で、緊急度の低い患者が多く押し寄せていることも影響している
くたくたで正しい判断ができず、間違えるかもしれないという不安をいつも抱えている」「1人でも倒れたら崩壊する」。勤務医の減少で、危機にひんする本島中北部の小児科勤務医から悲痛な叫びが相次いだ
勤務医の仕事は日中の外来診療だけではない。入院中の患者の管理や夜間の救急対応に加え、研修医への教育や院外での地域保健活動などもある。当直の日は通常勤務からそのまま当直に入り、入院患者の対応、救急の対応をする。当直明けもそのまま通常勤務に入るのがほとんど。県内の多くの病院で当直明けの医師は連続30時間近くの勤務をしているのが実情だ。
医師の減少により北部、中部、中頭の3病院では医師らは月8回の当直をしなければならない。
沖縄労働局は「連続勤務自体が違法ではないが、当直が月7、8回になると残業時間が100時間を超えるだろう。その場合、健康を脅かす可能性があり、医師による面談の対象となる」と指摘する。
「そのまま倒れ込みたい状態」。小児科医の1人は当直明けの状態をこう表現する。別の小児科医は「薬の量や種類の記入間違いなど『ひやり・はっと』が頻発するのは当直明け」と明かす。
最重症患者を治療する中部病院が4月以降に4人体制となることに、院内外から過重労働を不安視する声が上がった。同院の小濱守安医師(55)は「1年間何とか持たせても、疲労から心身ともにぼろぼろになっている可能性がある」とこぼす。
中部病院は、小児救急の受け付けを午後11時までとしている中頭病院に救急診療時間の延長などを求めているが、中頭の宮里善次院長(60)は「現状でも当院は中部病院よりも多数の時間外患者を診ており、今以上に仕事や精神的負担が増えると、中頭病院の小児科そのものが崩壊する。苦しい決断かもしれないが、県内の小児科医を守るためにも中部病院は救急の制限が必要ではないか」と話した。

3月28日琉球新報、その3

医師の健康後回し 過労で退職した医師、働き方改善求める

以前はふらふらになっても診療することが武勇伝として語られたが、今の患者の医療ニーズは健康体の医師に診てもらうことだ」。10年前に過労で倒れ、県立中部病院を退職せざるを得なかった吉村仁志医師(50)は指摘し小児救急の在り方や医師の働き方を見直す必要性に言及した。
吉村医師が倒れたのは2000年3月。前々日から前日の夕方まで当直で30時間以上の診療に当たった翌日早朝、八重山病院の応援に向かい、夕方まで外来診療をして帰ってきた夜のことだった。動悸(どうき)、冷や汗、気分不良などで中部病院の救急室に駆け込んだ。
「誰が倒れてもおかしくない状態だった」。当時の中部病院の小児科医も現在と同じ5人。5人で外来、救急、入院する重症患者のケアに当たったほか、小児科医が不足していた八重山病院、南部病院にも応援医師を派遣していた。
吉村医師は埼玉県立小児医療センターで勤務した後、中部病院に復職し、現在は南部医療センター・こども医療センターの小児科部長を務める。「今の医療水準、患者の要求は私が倒れたころよりも上がり、医師の業務も格段に増えている。今の中部病院の5人体制でも決して充足しているとは言えない」と断言する。「こども医療センターからの応援は必要だと思うが、それで終わりにすれば問題の先送りにすぎない。根本的に小児救急の在り方、医師の働き方を見直す必要がある」と指摘した。

3月28日琉球新報、その4

中北部で小児科医5人減 来院9割は軽症患者

全国的に小児救急の抱える問題の一つが、本来救急を受診する必要のない軽症患者の多さで、勤務医が疲弊していることだ。県内も同様で、中部福祉保健所のまとめによると、2008年度の中部地区の救急病院の小児救急患者で、救急車を使わずに来院した患者の92%が入院を必要としない軽症患者。救急車で搬送された患者でも77%が入院に至らなかった
「軽症患者が減るだけでも負担は軽減される」。医師らは声をそろえる。
同保健所の崎山八郎所長は「子どもが発熱すれば心配で救急を受診する気持ちは分かる。しかし、それに対応する小児科医の数は十分ではない。子どもの病気への対処の仕方や適正な受診などを保護者に啓発する必要がある」と話す。
中頭病院の宮里善次院長は「救急は緊急を要する患者のためのもの」と指摘。通常時間内に受診ができない親の存在を挙げ「病児の親が早めに帰宅できる体制を企業の側もつくる必要がある」とそれぞれの役割について言及した。

(引用終了)

すぐにでも、受診制限は行う必要があります。医師がいなければ、診療体制の維持など絶対不可能です。既に当直の回数は、限度を超えています。いつ、残されたスタッフが過労で斃れてもおかしくありません。そんな中で「診療制限は考えていない」というのは、実に無責任なものだと思います。
また、コンビニ受診の悪影響は、当然というべきかこの地域にも及んでいます。というよりは、コンビニ受診こそ元凶ではないかと思います。数限られた医療スタッフを不必要に酷使しすり減らす住民の受診態度は、将来必ず報いとなって跳ね返ってきます。医師がいなくなってから、後悔しても遅いのです。全国各地で、同じような話は漏れてきます。その有様から、地域住民が学ばなければ意味がありません。
そして長期間の連続勤務は、明らかに本人の健康を害します。医師の過労死など、最近はよく「見かけてしまう」好ましからざる事例です。これは、本人が我慢し続けている限り、誰も助けてくれません。しかしこれは危機的状況です・・・周辺が動くべきと考えます。医療者の勤務時間を法令で制限すること、それで現場が機能するよう社会全体が支援を行うこと・・・これが何より必要です。現状では政治・行政・住民がともに動かず、医師のみが犠牲を強いられ続けています。

根本的に、小児救急のあり方は見直される必要があります。受診制限は、医療スタッフの数が回復しない限り必要不可欠です。当然ですが、コンビニ受診は特別料金の徴収などで抑止する必要があります。医師の勤務時間は何らかの方法で限定し、必要な休養は絶対に保障しなければなりません。何より、そうした合意が政治・行政・住民のあいだで成立するかどうかが、何より重要です。それ抜きに、持続可能な小児救急の体制など実現不可能です。

このまま無為無策であり続ける限り、小児救急に携わる医療スタッフは、何らかの形で減少します。そうなってからでは遅いのです・・・地域医療のレベルは、地域に住む皆のレベルに規定される・・・それが、現実です。
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