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(大淀病院事件)棄却は当然・・・だが遅すぎた判決
2010-03-01-Mon  CATEGORY: 医療崩壊
今日は大淀病院事件についての、民事訴訟の判決が出ましたのでこちらでもコメントします。なお、大淀病院事件については、こちらをご参照ください。

ウィキペディアの記事より

地方の小さな病院の手に負えない症例と判断しています。またこの(2006年秋)半年前に何があったかといえば・・・福島で産科医が無実の罪で逮捕された「大野病院事件」です。この事件で産科医の先生が逮捕されたのは、手に負えない症例にもかかわらず無理して手を出したから、というものでした。多くの医療機関が、この症例に手をつけなかった(つけられなかった)のには、相応の理由があります。

さて、判決についての記事です。

共同通信の記事より

この事件では、担当医の医療行為が問題とされました。しかし上でも書きましたが、地方の小さな病院ではどこまで適切な対応が出来たか疑問です。搬送先が決まらなかったのは、それだけ難しい症例だったことにもよります。この国の医療体制は、こうした難しい状況においてまで、常に適切な選択を出来るほど強固ではありません。だいたい、医師が常に過労死と隣り合わせの職場で働くことを強要されている状態で、それ以上を望めるはずもありません。
問題とすべきは、貧弱な医療体制と・・・それを是認してきた政治や行政です。そして、その貧弱さを今に至るまで放置してきた(そして、何かあるたび医療側を攻撃してきた)我々患者たちの不見識と身勝手さです。大切な医療のために、必要な対価を惜しんでしまった皆の作為不作為の結果という意味も、この事件は持っています。そしてもうひとつ・・・医療スタッフがどんなに頑張っても助からないこともある、ということは覚悟しなければなりません。その覚悟なしに患者たることは、医療者にとっても迷惑なだけ。最近は特に、それが欠落している者が目立つように思います。
この一件、それだけではとどまりませんでした。メディアのこの事件に対する態度は、まこと劣悪なものでした。こうした限界に対する理解に乏しく、担当医を中心とした医療側を執拗に締め上げ、皆で挙って攻撃していたのはこの国の不見識なメディア達です。その結末は悲惨そのもので、事件後この病院は分娩の取り扱いをやめてしまいました・・・結果として、多くの医療難民が生まれ、周辺地域の負担を大きくしています。まこと、彼らメディアによる報道被害は絶大でしたが、今なお当事者としての意識に乏しく、今日もまた原告に極度に偏った報道を行っています。

・・・もう遅すぎると思います。この判決は妥当ですが、全体にとってどれだけの救いとなるか疑問です。この一件がメディアによって必要以上にネガティブに取り扱われ、多くの医療難民があふれ、現場の医療スタッフの士気が低下し、結局皆不幸になってしまいました。この埋め合わせには、壊す側よりずっと多大な労力が必要になると思います。医療者の士気を、どのようにして回復していくのか。ここ10年まるで改善の見込みがない医療費の問題を、どのようにして解決するのか。あるいは、これらの課題を、誰が担ってくれるのか(それ以前に、だれも改善に動かない可能性もあります)。
だからこのような表題となっています。皆の見識が変わらない限り、この問題に答えなど出てくるはずもありません。何かあるたび医療側の(時にありもしない)非を言い募り、他人は死ぬまで働かせても一切構いもせず、自分は対価を惜しむことばかり考えている。その身勝手があらゆる場面で、この国の医療を食い散らかしている・・・その悪し様を振り返る者が、果たしてどれくらい出てくるか。もう少し、この問の答えを探し続けようと思っています。

多分各紙が相応の紙面を割いて、明日報道するでしょう。その文面についても、チェックしようと思います。
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