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正しい努力をしないと、意味がありません
2010-02-04-Thu  CATEGORY: 医療崩壊
表題ですが、地域医療の崩壊に対する処方箋のお話です。地域に医師を呼び寄せ、末永く頑張ってもらえるようにするためには、相応のことをしなければなりません。そのことが十分に理解できていないと、周回遅れの認識しか示せませんし、見当違いの「対策」を引っ張り出してくることになります。

今回は、こちら(多少古いですが)からとり上げます。

中国新聞、1月31日より
中国新聞、2月1日より

(ひとつめ、引用開始)

医師確保へ石見部でシンポ '10/1/31

4月にも救急告示を取り下げる大田市立病院をはじめ、石見部の医師不足が深刻さを増している。自治体や市民団体は、医師確保に向けた地域の熱意を高めようと、2月にかけてシンポジウムや署名活動を繰り広げる。

江津市の済生会江津総合病院は、3年前に5人いた外科医が現在3人で、4月から2人に減るなど深刻な状況。市地域医療支援対策協議会は初の地域医療シンポジウムを31日午後1時半から、市総合市民センターで開催する。

また、大田市も市立病院に計6人いる外科医、整形外科医が4月からゼロになり、外科系の救急医療もできなくなる。前身の国立大田病院のOBらは「市立病院を守り育てる会」を2月11日に発足させ、島根県知事らに医師確保を求める署名運動を展開する。

公立邑智病院(島根県邑智郡)も昨年7月から外科医が不在。郡内3町などでつくる「邑智地域の医療を考える会」は2月28日午後1時半から、川本町の悠邑ふるさと会館で初のシンポジウムを開く。

(ふたつめ、引用開始)

石見地方の医療考えるシンポ '10/2/1

医師、看護師不足が深刻化している島根県石見地方の医療を考える「地域医療シンポジウム」が31日、江津市の市総合市民センターであった。休日が取れない過酷な勤務や、一人で数役をこなす医師の実情が報告され、行政の取り組みや医師養成のあり方なども論議した。

済生会江津総合病院(江津市)は今春、24人の常勤医師のうち3人減員となり、看護師も退職6人に新採用は今のところゼロであると報告。連続36時間勤務が発生する医師の勤務実態も説明した。隣の大田市立病院が救急告示を取り下げる影響も懸念されるが、西尾聡事務部長は「救急告示は守る。時間外受診を控えてほしい」と会場に訴えた。

11人いた医師が8人に減った公立邑智病院(邑南町)の石原晋院長は「医師同士が専門外の診療を助け合う総合診療を工夫している。県東部に偏在する医師を一定の強制力で計画配置することも必要」と指摘した。

県病院事業管理者の中川正久氏は「初期臨床研修制度の必修化など、医師を引き揚げる大学側にも事情がある」とした上で「政治課題として世論を盛り上げよう。数年後には地元医学生を優遇する奨学金制度など県の取り組みの効果も期待できる」などと話した。

(引用、ここまで)

いくつかコメントしてみます・・・正直、この地域の皆さんの認識というのは、必要水準よりは明らかに下のようです。どうしてそう思うか、書いてみます。

・ 署名活動など、先生方に来てもらうには何の役にも立たない。先生方が求めているのは、せめて人間らしく働くことのできる環境。そうでないと、例え来てもらえても過労で長続きしない。のみならず、一度医師の立ち去りを招いてしまえば、そうした地域は「心の僻地」の烙印を押されて二度と医師を招聘できなくなる。
・ 医療スタッフが足りない中で「救急告示を守る」と宣言しているのは、あまりにも無謀。そのために超過勤務を強要するのは、その時点で法令(労働基準法)違反。医師を過労で使い潰さないためには、救急などにこだわるべきではない。
・ 医師の強制配置を主張する前に、なぜ当該地域に医師が来ないのか、その根本的な原因を自問自答するべき。いなくなれば適当にどこかから連れてくればいい、という甘い考えがあるから、こういう台詞が出てくる。先生方はそうした主張がまかり通る地域から、真っ先に見捨てる。
・ 奨学金による学生のつなぎ止めがどれだけ有効か、はなはだ疑問。現実には良い医師であればあるほど、都会で経験を積むという選択を好むし、それが可能となっている。上で書いたように、医療スタッフを使い潰す気だけは満々の地域に、はたしてどれほどの学生が残ってくれるものか。

以前こちらで書いたエントリーも、参照していただけると嬉しいです。

1月6日のエントリー

医師を使い潰し、それが全国的に知られてしまい、先生方に「ここだけは行くべきでない」と思われてしまったら、本当に最後なのです。果たして、それがどれだけ理解されているか・・・各地で同じような話を見たり聞いたりするたびに、疑問符が浮かんできます。多分、まるでご存じないのでしょう。必要なのは「今いる先生方を大切にすること」、そして「より多くの先生方に来てもらうためには、相応の対価が必要となる」ことへの理解です。丹波の試みはひとつの福音でしたが、残念ながら続く地域がまるで現れません・・・あるいは、それが我々日本人とやらの限界、なのでしょうか。

自分たちさえよければ、医師たちがどうなろうと構わない・・・そういう考えでいかに主張しても、いかに対策しても、そしていかに政治運動化しても、この問題の答えとはなりません。それだけは、間違いないと断言しておきます。
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