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(年末の番組から)地域医療を崩壊させる者とは?
2010-01-06-Wed  CATEGORY: 医療崩壊
今日は、年末実家で見た番組の講評など。

赤ひげよ、さらば

大晦日の朝からやっていた番組です。評価すべきところも、見たくなかった醜悪な部分も含め、この問題の根深さがよくわかる番組でした。

まず、現状に対する分析とあるべき姿から(自分の覚えている範囲で)ピックアップします。大雑把な点はお許しください。

・ 全国的な医師不足の中、財力が無く不便な地方ほど医師の招聘に苦しんでいる現実。その中現場に残っているわずかな医師は、常に過労と隣り合わせの毎日であること。
・ それでも志のある医師はいるもので、困苦にもかかわらず地域住民のために現場に留まり続けている。しかしそうした先生方といえども、過労で気持ちが続かなくなっている現実。
・ そのような中で地域医療を維持しようと思えば、地元の支持と支援は絶対必要。住民は医師と良い関係を持てるよう努力する必要があるし、それ以前に安易な受診によって医師を疲弊させてはならないこと。幸い、かかりつけの医師を持つ患者は、その意味を理解しているようだが。
・ 医師も不足、医療費も不足では満足な医療など、はじめから不可能だったという自明の理。現場の患者と医師の不幸は、すべてそこから来ている。

これらのポイントは、この問題を熟知する者なら既知の事実です。今更感が強いのも事実ですが、今は見識ある有権者の数がどれ程いるか疑わしいのも現実。そうした事実を広めるためには、やはりメディアの働きが必要です。こうした番組が作成され、評価されているうちは、まだマシな部分もあるのかもしれません。

反面、反吐が出てくるような汚い人間がいたのも事実でありまして・・・この部分は辟易させられましたし、闇が深いと慨嘆せざるを得ませんでした。

・ 医師が不足しているにもかかわらず、「24時間365日救急も診てもらいたい」と寝言を垂れた議員の存在。労働法規を遵守するなら、最低スタッフが7人は必要と講演の先生に言われたにもかかわらず、全く聞かずにエゴ丸出しの発言。
・ 「医師は患者のために夜も寝ずに働くのが当たり前」と放言した住民の存在。会合でコメンテーター(丹波新聞の足立記者です)が「医師に頑張ってもらえるだけのことを、住民がどれだけ出来るか」と仰ったことが、まるで理解されていない様子。

こういう自分勝手な人間が咎められもせずにいる地域に、はたしてわざわざ危険を冒してまで来ようという先生が、果たしてどれ程いるのでしょうか。この言動ですが、カメラが回っているということは、いずれ全国の医師たちの目に触れるということなのですが・・・そこまで理解した上でのものなのでしょうか。何度か書いたことですが、こうした悪い情報ほど、現場の医師は重く見ます。一度でもこうした事例があれば、医師たちは「絶対この地域には行かないようにしよう!」と固く誓うようになるのです(「心の僻地」「聖地」という表現を使うことが多いです)。

結局、こういう結論に到達せざるを得ません。

地域医療を崩壊させるのは、住民自らである。その心の貧しさこそ、全ての元凶であったのだ

今必要なのは、要求することではありません。24時間365日の救急だの、患者たちへの絶対的な奉仕だの口にすることではないのです。どれだけの対価を、必要な医療のために支払うか。医療スタッフに頑張ってもらえるだけの環境を、皆がどのようにして整えていくか。その重要性を、地域の住民全体がどれだけ理解して、それに値する行動につなげるか。成功した地域「だけ」が、今後は救済の資格を現場のドクターから認められるようになる・・・そうした時代になったということは、皆決して忘れてはなりません。

志ある医師の好意に甘え、その士気を無駄に食い散らかした先が医師の離反でした。それは片田舎特有の現象ではありません。今後どこにでも生じうる(望まない)未来の形です。そうならないように(せめて、そうなってからでも)、地域の住民としての自らの行いを振り返る必要があると考えます。そうした意味では、実にいい「反面教師」だったと思います。
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