QMA、その他ゲーム以外のことも、つれづれなるままに書いていこうと思います。どんな文章になることでしょうか。
月の光に照らされて
スポンサーサイト
-----------  CATEGORY: スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ページトップへ
事業仕分けに潜む闇(続き)
2009-11-26-Thu  CATEGORY: 医療崩壊
表題ですが、このような(安っぽい)政治ショーに浮かれている場合ではありません。その中で社会福祉の圧殺に向けた動きは、着実に進んでいます。これを見逃しては、皆の生活保全など不可能になってしまいます。あと、決して官製キャンペーンには惑わされることのありませんように。医師と医療を守るためにどれだけのことが出来るか、これが唯一解です。

さて、今日はこちらから引用いたします。伊関先生ですが、地域医療に関して積極的に発言されてきた方で、是非時間があれば全部読んでほしいですが・・・一部引用してコメントいたします。

民主党政権の「事業仕分け」への疑問

民主党政権=ネオ小泉政権か?

民主党の医療政策の問題点

事業仕分けと国民の意識

ここからは、引用部分を太字にして随時コメントします。

「診療報酬の配分」では、勤務医と開業医、あるいは診療科間の給与格差を平準化すべきで、見直しをすべきとされた。

この結果を踏まえ、財務省は、今回の診療報酬改定でマイナス改定を求めるようだ。

事業仕分けでは、「医師確保、救急・周産期医療対策の補助金等」についても予算要求の縮減が多数を占め、2010年度予算要求額が半額に縮減された。


医療崩壊が進む中で、本当に、このようなやり方で政策が決定されて良いのか疑問に思う。

公開は必要であろう。

しかし、その場合、十分な資料の提供と、対立を全面に出さない、落ち着いた議論が必要であると考える。

問題解決には、議論する関係者の信頼関係と問題の本質を探る深い議論が必要と考える。

今回の国の事業仕分けは、そのようなものから一番遠いところにある。


医療費の見直しは確かに必要です。しかし方向性が違います・・・現状でも医師は不足しており、不足している医師は医療需要を満たすために過労死と直面する勤務状況を強いられているのが現実です。現在の医療水準を続けて行こうと考えるのであれば、医師も医療費も不足というのが正しい答えです。そこが決定的に理解されていない。
理解していないというよりは、むしろ故意に無視しているふしがあります。このことを有権者に知らせず、自分達は余分な金を出さずに済ませたいという財務省の姑息な考え方が、よくわかるというものです。そのために新政権のパフォーマンスを援用し、医療費削減路線の更なる継続を既成事実化しようとしている。そのようなたくらみは、決して許してはならない。

事業仕分けに見られるように、財政削減第一で、官僚=悪と決めつけ、劇場型で相手を否定するやり方は、小泉政権と手法と全く同じである。

「医療費=悪」、「医師=もうけすぎで悪」と悪者を作り、霞ヶ関(特に財務省)の机上で考えた、行き過ぎた医療予算の削減が、日本の地域医療の崩壊の大きな要因の一つとなったことが、また繰り返される危険性が高いように思われる。

このようなやり方がまかりとおるのであれば、「民主党=ネオ小泉政権」と言わざるをえない。


医療費は必要です。少なくとも、これまでの医療水準を引き続き受けたければ、これまで以上の医療費が必要です。それ抜きでこれまでと同様の医療水準を要求するのは無いものねだりのワガママです。また現状、医師は勤務時間が異常に長く、単位あたりの賃金は額面ほど高いわけではないという実情もあります。それでももっと安く働けというのであれば、それは発言者の人間性の問題として非難されることになるでしょう。
それにしても・・・現与党は野党時代、小泉改革とその結果としての生活破壊を非難して選挙に勝ったわけなのですが。与党になった途端その小泉の真似をして有権者の支持を得ようと考えるとは。有権者に対する欺瞞が、長続きするとは思いたくないものです。いつの間にか「生活を守る」というスローガンとは対局のパフォーマンスに興じるあたり、結局その場しのぎしか現与党にはなかったのだということなのでしょう。

医療に使われるお金の総額は、財源が不足しているから抑制される。

足りない分は、非効率な自治体病院を「改革」することで生み出す。

自治体病院に対して、事業仕分けに見られるような無理な「改革」を迫る。

現場の医師のモチベーションを下げて、大量の退職を招き、地域の医療が崩壊する。


このような展開が起きる危険性を強く感じている。


更に続けます。

開業医の医師たちも、多くは、自民党の医療費抑制政策の影響で、収入は落ちている。

開業医を悪者にして、大幅に診療報酬を下げれば、地方の高齢化した開業医が廃業して、地域医療が崩壊するリスクがある。

そういうリスクを想定して、事業仕分けの議論は行われていない。


安上がりのパフォーマンスによる医療費削減の強行は、必然的に生活破壊をもたらします。実際小泉改革の惨憺たる結果として現在の状況があるのだから、証明はさほど難しくありません。医療費の減少は医療機関の更なる倒産を招き、より多くの医療難民を生み出します。遠からぬ将来、「診察に1ヶ月待ち、手術に1年待ち」になることも、覚悟しなければならないでしょう。
この流れが、適当に医療関係者を目の敵にすることで改善に進むとも思えません。既に十分すぎるほどに、現場の医師達の気持ちはこの国とその社会のありようから離れてしまっています。前回採り上げさせていただいた先生も書いていました・・・意訳すると、「お前らの面倒なんて、もう見るのは厭だ」。ドクターに助けてもらえなければ野垂れ死にの患者達が、わざわざ先生方の気持ちをネガティブに傾けてしまっている恥ずべき現実。

よくいわれる例えであるが、国民の医療機関への要求は、一流レストランの料理をファーストフードチェーンの価格で食べさせろというものに近いものである。

これはよく言われる皮肉ですが、更に続けます。

病院勤務医の疲弊を解消すること一つ取り上げても、医療機関の再編や患者の休日夜間における適切な受診など、国民の理解と積極的な行動が必要となる。

将来的にも医療に安定的なお金が投入されるためには、税金など負担についての国民の覚悟が求められる。


更にもう少し。

各党が国民を「お客様」とするマニフェストを作るのは、国民がそのようなマニフェストを求めている面もあるように思われる。多くの国民が負担をすることを嫌う傾向があり、そもそもわが国にどのような政策が必要であるかということを「言葉」にして考えたり、議論することが面倒という面があるように思われる。

この部分ですが、強烈な批判が込められています。世間一般が医療費のことについて何も考えていないこと。自分達の負担が増えるのが厭だから、考えたくないと耳を塞いでいるさま。そうした身勝手な願望を叶えてくれる存在を探そうとする愚かしさと浅ましさ。そして・・・他人(この場合開業医)を悪し様に罵り、自分達のエゴを無理やり押し通そうとする醜さ。

事業仕分けの手法以上に気になるのが、事業仕分けに喝采を送る多くの国民の姿勢である。

多くの国民が、日本の医療の問題について「人任せ」であり、負担をしたくないから、悪者(今回の事業仕分けの場合の開業医や特定の診療科)を仕立て上げ、そこにしわ寄せを行う民主党政権の事業仕分けを良しとしているように思われる。

事業仕分けで議論されている医療費の抑制の方向性に対して、国民(医師不足に悩む地域の人たちも含め)からの批判は少ない。

そして、何よりも、国民の「人任せ」の姿勢が、現場で献身的に働いておられる医師の方々の心を折ることを心配している。


このような全て「人任せ」の国民ばかりの国で、疲弊した医療が果たして再生できるのであろうか。

筆者は、これからの日本の医療の先行きに深い憂慮を感じている。


結局こういう結論になってしまいます。社会保険としての医療は、国民皆が支えあい、助けられることによってようやく成り立つものなのですが。だからこそ、必要最低限の負担は、喜んで引き受けることも求められるのですが。皆が皆、それを理解しようともせず、自分は負担を免れることしか考えず、責任は現場に押し付けて、安全なところから他人を攻撃して自らを満たそうとする。昨今特に酷くなってきた官民挙げての「開業医叩き」の正体など、その程度のものでしかない。
この問題(医療に関する諸問題)、たかだか全国に20数万人しか居ない医師達が血を吐いて斃れれるまで頑張ればいいというものではありません。この国の人口を考えれば、1人の医師に対して患者は500人くらい。その中に不適切な思考と行動しかできない患者が数人居れば、それだけで医師を現場から駆逐するには十分なのです。そうした患者の声高なエゴばかりが漏れ出てくるような社会のために、一体誰が努力してくれるというのか。

このままいけば、近い将来医療崩壊は決定的なレベルに到達します。皆が等しく(一部の金持ちを除き)、助けてもらえずに野垂れ死にする段階になって、また医療関係者を血祭りに挙げて溜飲を下げるつもりなのでしょうか。まあ間違いなく、そうなりそうな雰囲気ですが。その愚かしさこそが、皆の首を絞めている・・・そのことに少しでも早く、気づいて欲しいと(かなり徒労ですが)思う次第です。
スポンサーサイト
ページトップへ  トラックバック1 コメント2
コメント

管理者にだけ表示を許可する
 
コメントエキュルイュ | URL | 2009-11-29-Sun 19:50 [EDIT]
セレネさん、久しぶりに書き込みます。

実は、私はセレネさんのブログを嫌っていた時期がありました。先の総選挙によって民主党が大勝し、それによって、最悪の選択肢を国民は避けることができた、その文章を読んで失望したからです。
 医療の問題を政治家と官僚と一部のクレーマー国民に押し付けて、それが変われば解決できるような内容だからです。それは今回取り上げられている伊関先生の結論部にある意見と全く同じことを考えていた私にとっては、意味の無い内容でした。

 セレネさんは小泉政権時代の政策を叩かれますが、論旨一貫しているのでしょうか?小泉政権は、国民の負担を増えることを覚悟して、つまりそれによって生じる非難や攻撃を覚悟した上で国家財政の破綻を防ごうとしたのではないでしょうか?後期高齢者医療制度、高齢者に対する負担を増やさなかったら、誰からの負担を増やしますか?高齢者が負担増を恐れて病院にいかなくなれば、医師の負担は減らせますよ?小泉政権はよくその非難を浴びる悪役を買って出たものだ、と私は寧ろたたえたいと思います。セレネさんは若い私達の世代が年を取ったときに跳ね返る、とおっしゃいますが、今のままの放漫制度が続けば、制度破綻でやはり私達に跳ね返るのです。

 私は後期高齢者医療制度を叩く人たちが賢いと思ったことはありません。
それに例外を設けるのであれば、若い世代の医療水準を下げる覚悟、私がフランスはこうだと書いたように、また全世代での負担増を臆することなく述べる人。こういう人の意見であれば傾聴に値すると思っています。ただ、叩く人の大半はそういうことを正面から言うことから逃げています。
一部のクレーマー患者と政治と官僚のせいにしている人ばかり。

私も日本がこれからどうなるのか、心配になります。


セレネさん、私のことを人の痛みが分からない冷たい人だと思われますか?
良いご意見、ありがとうございます
コメントセレネ | URL | 2009-11-30-Mon 08:13 [EDIT]
< エキュルイュ様 >

真摯なご意見、ありがとうございます。

政権交代は必要であったと考えていました。これは、旧与党が実際社会福祉に冷たい態度をとりつづけていたことに対する批判もあります。小泉氏についてそのような評価をされる理由はあるかもしれません。しかし反面、財界の強力な圧力があからさまになってきたのも、同じ時期であったかと思います。財界は金儲けのことしか基本的には考えていません。公的部分が少なくなって彼らは確実に得をします。その手引きをした、という批判が強いのも事実です。
しかし民主党が自民党と同じことをするのであれば、もはや支持する理由がありません。まあ、自分は以前からあの党を信用していませんでしたが。その構成員がことごとく「元・自民党」なのに、それ以上の行動を期待するというのも、なんとも微妙な話ですから。せめて厚生労働大臣が足立氏なら、少しは違うのでしょうが。これで旧与党と同じ医療費削減を続けるのであれば、それだけでもう(少なくとも医療に関しては)不適格だったという判断をすることになるでしょう。

高齢者に対する福祉の問題ですが、医療機関に押し付けられている側面もあります。介護保険も手薄で、こちらの予算も思うに任せないのが実情(スタッフは驚くほど薄給です)。予算が無いなら何らかの方法で調達しなければなりませんが、どう考えても皆負担を「喜んで受け入れる」雰囲気にはありません。それは、本文で申し上げたとおりです。
自分は、やはり後期高齢者医療制度には「賛成できない」と思っています。自分は臆病者です・・・その年齢になって「捨てられる」覚悟が出来ませんから。しかし、皆が負担を拒み続けるのであれば、なし崩し的にこの制度が定着することとなります。問題は、皆が負担のことを考えず、増え続ける医療費を何の気なしに批判していること。その結果、現場だけに負担が押し付けられ続ける・・・

せめてエキュルイュ様のように、最後まで見通せて、しっかり意見を持ってこの制度を受け入れる、というのであればいいのですが。まだ現与党はこの制度をどうするのか、決めかねている段階ですが、都合よく現場に責任を押し付けようとする可能性は決して小さくないと思います。

負担は、何らかの形で必要となります(金銭的なもの以外も含めて)。自分は、そこまで考えてキチンと意見表明されている方を問題にすることは決してありません(そこから先の結論は、それこそ人それぞれなので)。また来てくださると嬉しいです。
トラックバック
TB*URL
事業仕分け 農林水産省
トラックバックサスケ的とれんど 2009-11-27-Fri 09:27
當瀬博文ブログ 「まだまだ成長期」:事業仕分けですが - livedoor Blog ... 今日も昼は暑かったですね~。 反面、朝と夜はそこそこ冷える大阪です。 さて 最近、話題をさらっている事業仕分け。 いろんな意見があると思いますが 国民が払っている貴重な税金を 大切に扱っ...  [続きを読む]
<< 2017/04 >>
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -


余白 Copyright © 2005 月の光に照らされて. all rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。