QMA、その他ゲーム以外のことも、つれづれなるままに書いていこうと思います。どんな文章になることでしょうか。
月の光に照らされて
スポンサーサイト
-----------  CATEGORY: スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ページトップへ
混合医療は、メフィストファレスのささやき
2009-10-02-Fri  CATEGORY: 医療崩壊
表題ですが、まずこちらをご覧ください。

東京新聞の記事より

1位は日本 最下位は米 先進16カ国の医療制度評価
2009年9月29日 夕刊

【ニューヨーク=阿部伸哉】カナダの非営利調査機関「コンファレンス・ボード・オブ・カナダ」は二十八日、先進国の医療制度ランキングを発表し、日本は十六カ国中で一位に、米国は最下位となった。

医療保険制度改革の議論が進む米国で何かと引き合いに出されるカナダも十位と振るわなかった。

調査は二〇〇六年のデータに基づき、平均寿命やがん死亡率、乳幼児死亡率など十一項目で評価。「A」ランクは日本、スイス、イタリア、ノルウェーの四カ国。カナダは「B」、米国は英国、デンマークとともに最低の「D」だった。医療保険制度の財政状況は勘案されなかった。

国民皆保険制度がない米国では、隣国カナダの皆保険制度が批判、称賛の両面でたびたび比較対象になる。調査でカナダは米国より上位だったものの、急を要さない治療では長期間待たされる実態や、生活習慣病患者の多さなどが課題として指摘された。

(引用ここまで)

何故このような評価が実現され、国際的に認知されているか・・・理由は簡単です。先生方が身を削って、場合によっては命すらなげうって診療してくださった結果です。中原先生はそのおかげで過労死を強いられていますが、同じような境遇にある医師は表ざたにならないだけで、内実は相当多いと予想されます。
そうした先生方に対して、一体我々患者側の人間は、そろいも揃って何をやって来たか。何かあるたび「医療ミスだ!」と喚き散らし、何かに付けて「儲けすぎだ」と中傷し、ひたすら安く働かせようとしてきました。最近は素行の悪いクソ患者があちらこちらで先生方に迷惑ばかり掛けている有様。メディアはそれを押しとどめることなくひたすらそれを煽るだけ煽り、一般大衆をミスリードすることに余念がない。
医療制度の維持のために必要なのはそのような罵詈雑言ではありません。ただひとつ、対価だけが必要です。十分な診療報酬と人間らしい生活が出来る休養のための時間、そして社会全体の理解。これだけのものがあってようやく、現行の健康保険に基づく医療制度は維持できるようになります

しかし「それでは困る」という輩がいるのも事実です。こちらもご覧いただければ。

読売の記事より

「混合診療禁止は適法」原告が逆転・・・高裁

健康保険が使える診療と保険外の診療を併用する「混合診療」を受けた場合、保険診療分を含む全額が患者負担になるのは不当だとして、神奈川県藤沢市のがん患者で団体職員の清郷伸人さん(62)が国を相手取り、保険を受ける権利があることの確認を求めた訴訟の控訴審判決が29日、東京高裁であった。

大谷禎男裁判長は「混合診療は原則禁止されており、一定の要件を満たすもの以外、保険の給付は受けられない」と述べ、受給権を認めた1審・東京地裁判決を取り消し、清郷さんの請求を棄却した。清郷さんは最高裁に上告する方針。

訴訟では、混合診療を禁止とする原則に法的根拠があるかどうかなどが争点となった。1審判決は「法律上、受給権がないとは解釈できない」との初判断を示したが、この日の判決は「健康保険法は、医療の質の確保という観点や財源面の制約から、保険受給の可否の区別を設けており、合理性が認められる」と指摘。「国民の生存権や財産権を侵害する」とした清郷さん側の憲法違反の主張も退け、制度は合憲と判断した。

清郷さんは判決後、記者会見し、「がんや難病の患者の命がさらに危機にさらされる判決で、原告として責任を感じる。どのような治療を受けるかの決定権は、医師と患者に与えられるべきだ。命ある限り戦う」と語気を強めた。

一方、長妻厚生労働相は「判決の具体的内容を十分把握したものではありませんが、国のこれまでの主張が認められたと考えています」との談話を出した。

(2009年9月30日02時04分 読売新聞)

更にもうひとつ。表題に注目してほしいと思います。

読売の主張

混合診療 適用拡大の流れを変えるな(10月1日付・読売社説)

保険医療の在り方をめぐって司法判断が揺れている。

がん患者の男性が国を相手取り、「混合診療」を禁じている現状は不当だと訴えた裁判で、東京高裁は、男性の主張を認めた1審・東京地裁判決を取り消し、混合診療禁止は妥当との判断を示した。

混合診療とは、公的保険で認められた投薬や治療とともに、まだ保険が適用されていない治療法を併用することだ。

現行制度では、保険診療の範囲内なら患者の負担は原則3割で済むが、混合診療を行うと医療費全額が自己負担になってしまう。

提訴した男性は保険がきくインターフェロン療法に加え、保険外の新療法を希望した。併用するとインターフェロンまで全額自己負担になり、結果的に医療の選択肢が狭められるため、現行制度は不当だと訴えた。

共感する人は多いだろう。

ただ、厚生労働省が禁止措置をとってきたことには、それなりの理由がある。

混合診療を認めると、効果や安全性が疑わしい医療が横行しかねない。不心得者の医師が、保険外の高価な検査や投薬を安易に行えば、患者の負担増を招く。

自由診療が主で保険診療が従になってしまうと、患者の経済力によって受ける医療の質に差が生じかねないとの議論もある。

混合診療を全面的に自由化することには反対論も多い。

だが、がんのように深刻な病気は、保険が認められた医療を尽くしても効果がなく、適用外の新しい薬や治療法に望みを託す場合が少なくない。

解禁を望む声に対して、厚労省も混合診療を例外的に認める制度を拡大してきた。

例えば、今でも新たな治療法を医療機関が届け出て「先進療法」に認められれば保険診療と併用できる。未承認薬も以前より早く、混合診療の適用を検討する仕組みができてはいる。

それでも審査のスピードが遅いなどの不満は残る。混合診療を、必要な場合には迅速に認める仕組みをさらに整備し、保険適用につなげていくべきだ。

今回の訴訟は最高裁に持ち込まれる見通しだ。だが裁判の行方にかかわらず、患者の要望に十分応え切れていない所は改善を進めていく必要があろう。

混合診療の適用拡大は、全面解禁論に背を押される形で進んできた。その流れを、高裁判決を口実に止めてはならない。

(2009年10月1日01時04分 読売新聞)

混合診療には、自分も反対の立場をとります。なぜなら、混合診療になれば保険でカバーされる範囲は将来高確率で狭くなることが予想され、それ以外は全て高額の自己負担を強いられることになるからです。医療は基本的に高価なもので、それを皆に合理的な価格で行き届かせるために公的医療保険が存在しているのです。このことを失念して、あるいはわざと無視して混合診療を主張している者は、どこまでいっても愚かか卑しいか、あるいはその両方かの判断にしか値しません。
このような主張を大手のマスコミが行うのには、当然それなりの理由があります。メディアの営業成績は最近特に悪く、これまで以上に広告収入への依存度が高くなっていることが推察されます。財界は医療を金儲けの場にすることしか頭に無く、保険会社は高額の保険を押しつけようと、また一般の企業は保険料の負担を免れようと、さまざまな形で保健医療を壊そうとしています。そうした輩の広告料惜しさに、銭ゲバどもの手先として「混合診療への流れ」とやらを、でっち上げようとしているに過ぎない。
賢明な皆さんには、絶対にそのような安っぽい詐欺に引っかかってほしくは無いものです。混合診療は一時的に患者の選択肢を増やすでしょうが、時間がたてば莫大な診療費を当ても無い医療行為のために支払い続けるか、あるいは診療費が払えなくなって捨てられるかの絶望的な二択しか残らなくなります。高確率でそうなると、断言するだけの理由だってあります。今のアメリカがそうだと言えば、わかっていただけるかと(また、それでズバリわかっていただきたいとも思います)。

アメリカにはいまだに公的な医療保険制度が無く、そのため自費で高額の医療費を払わなければ診療してもらえません。保険屋はきまってがめつく、何かにつけて免責条項を盾に保険金の支払を渋ります。結果として、上質の医療はほんの一部の金持ちの私物に成り下がっています。それが、世界で最も富強を誇るはずの、アメリカの現実なのです。これが無限定の「自由」とやらの、惨めな結末なのです・・・それでも、かくも惨めな「自由」を皆は欲するのか。あるいは、そのような「自由」に皆を導くのが、ジャーナリズムの責務であると偽るつもりなのか。
今回の読売の記事は論外といえますが、果たしてそうしたメディアの裏切りを指弾できるほど、皆はまともであったのか。答えは否・・・上で書いたように、日本の医療は世界的にも高い水準であるはずのところ、国内の支持が全く無く、むしろ無法な要求ばかりがまかり通っているのが現実。日本の一般大衆が、まず自分たちが如何に恵まれてきたか、その理由がどこにあったのかしっかり理解することなしに、先のことはないかと思います。その上で、医療保険制度をどのようにして維持・発展させるか真剣に考える必要があります。

混合診療は悪魔のささやきに等しいものがあります。果たして、皆そのことをキチンとわかった上で物を言い、行動できるのか。この程度のまやかしに乗せられているうちは、まだまだ甘いとだけは申し上げておきます。
スポンサーサイト
ページトップへ  トラックバック0 コメント0
コメント

管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
TB*URL
<< 2017/10 >>
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -


余白 Copyright © 2005 月の光に照らされて. all rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。