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絶対に、抜かしてはいけないマニフェスト
2009-08-05-Wed  CATEGORY: 医療崩壊
表題ですが、そのように考えます。患者側がエゴむき出しで医療側に相対している限り、医師は遠くない将来患者たちを見捨てるでしょう。あるいは、過労で斃れるか・・・それでもいいのかどうか、考える必要があるという意味です。

今回は、こちらを取り上げました。

(引用開始)

私のマニフェスト 医師の長時間勤務禁止

2009年8月4日2時12分 朝日新聞

薬剤師の中原のり子さん

10年前の99年8月、小児科医だった夫・利郎は、勤務先の東京都内の病院の屋上から飛び降り、命を絶ちました。医師不足の中、当直を月に5~6回、多い時で月8回こなしていました。当直明けでも休まずに働き、32時間連続で働くこともよくありました。

事務机の上にあった「少子化と経営効率のはざまで」と題した遺書は、国の医療費抑制で小児科が切り捨てられ、人員削減で医師が過酷な労働に押しつぶされている実態を訴えていました。「閉塞(へいそく)感の中で私には医師という職業を続けていく気力も体力もありません」。悲痛な叫びもつづられていました。

これ以上、医師、特に勤務医を殺してはいけない。夫が残したメッセージを伝えるのが務めだと思い、講演などで勤務医の労働環境改善を呼びかけていますが、過重な負担を強いる状況は依然として続いています。

娘は夫と同じ小児科医になり、勤務医をしています。小さな子どもを抱えながら、当直は月7回。現場の過酷さを覚悟していた娘でさえ、「辞めたい」と弱音を吐くこともあります。各地の勤務医からも長時間勤務や当直の多さ、ミスが許されない緊張下での大きなストレスを訴える声が続々と寄せられます

選挙になれば、各候補はこぞって「子どもの医療費無料化」を掲げます。でも、実際に子どもを診るのは医師なんです。勤務医を疲弊させる労働環境を良くしようという訴えはほとんど聞こえません

国は医師総数の不足を認め、医学部定員の増員を進めています。重要な前進ですが、一人前の医師になるまでに10年はかかります。その間、現場の医師は犠牲になれと言うのでしょうか

32時間眠らず、疲れ切った医師にあなたの子どもを安心して預けられますか? まずは勤務医の交代勤務を確立し、長時間の連続勤務を禁止するよう徹底する。患者の命を守る医師こそ、健康で人間らしい働き方をさせてください。(聞き手 島康彦)

厚生労働省によると、小児科医は80年代前半の3万5千人台をピークに減少して06年は3万1009人に。子どもは診察や検査に時間がかかり採算性が悪いことなどが原因とされる。

(引用ここまで)

非常に重要な発言です。以前こちらでも取り上げました・・・過労で斃れた先生の奥様です。だからこそ言える言葉なのかもしれません。

中原先生を殺したのは、確かに過労です。しかし、では過労を強いられたのか・・・この答えは、皆さんにもしっかりと記憶していただきたいものです。まずは低医療費政策・・・病院が慢性的に赤字を強いられるような低水準が続いたため、医師を酷使しなければ経営上ペイしないようになりました。今に至ってもなお、労基法とは無縁の勤務環境を強いられ続けている勤務医は、非常に多いです。このことは、最近ニュースになっている病院への立ち入り調査からも明らかです。
そして・・・ここからが重要です。我々患者の側にも、彼が死に至った責任はあるのです。上で書いた低医療費政策を支持し続けてきたのは、言うまでもなく国民です。有権者として「医療費に金を使うのは勿体ない」という選択を続けたのが、罪の一つ目。そして、一患者として医師を疲弊するまで使役してきたことが罪の二つ目です。少し心配だというだけで、本来は睡眠をとるべき時間に医師をたたき起こし、診察を強要してきたのはこの国の患者たちです。コンビニ受診の横行が、どれだけ前線に立つ医師の士気を挫き、身体を蝕んできたか。中原先生の件も、あながち無関係ではないでしょう。

自分は、子供の医療費を無料にするという対策には反対です。患者側には有益ですが、医療側の負担が増大するだけです。実際、これが実施されている自治体では無用に夜間押しかける不心得な親が、これまた無用に増殖しています。コンビニ受診が増えても、医療にとって何もいいことはありません。むしろ、悪質な患者を無限定に引き入れれば現場が荒廃します。そして、休む間もない医師から、この先生のように過労で殺されることになります。
勤務医の仕事する環境が良くならない限り、良い医療など実現不可能です。そのためには対価が、やはり必要なのです。もっと多くの医療費を保障する政治が絶対不可欠ですし、患者側は医師がしっかり休息するだけの時間を何らかの形で提供する必要があります。引用文にもあるとおり、現状では受診制限しかないでしょう。これまでのようなコンビニ受診は、絶対の禁忌になります。それでも、将来のために絶対取り組まなければならないことです。
医師を好き放題に、過労死するまで扱き使うのであればその報いは患者たちにも返ってきます。現場から医師がいなくなれば、患者たちは野垂れ死にするほかありません。皆がその程度のことも考えようとしないのであれば、本当にそうなってしまうでしょう。そのときに、また適当にどこかの先生のせいにするつもりですか、有権者の皆さん?

最後にもう一度だけ、引用文の最後を強調させていただきます。これを読んで何も感じない者は人に非ず、です。

32時間眠らず、疲れ切った医師にあなたの子どもを安心して預けられますか? まずは勤務医の交代勤務を確立し、長時間の連続勤務を禁止するよう徹底する。患者の命を守る医師こそ、健康で人間らしい働き方をさせてください
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