QMA、その他ゲーム以外のことも、つれづれなるままに書いていこうと思います。どんな文章になることでしょうか。
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医療が大切にされていない光景
2009-07-16-Thu  CATEGORY: 医療崩壊
この話題は久しぶりですが、その間もいろいろなことが起こっています。今回は、その中で関連性がありそうな話題2つを取り上げてみました。

まずはこちらです。

鳥取大で軽症救急受診に特別料金 8月から、診療費とは別に

鳥取大病院(鳥取県米子市)は7日、夜間や休日に救命救急センターを受診した軽症患者から、診療費とは別に5250円の特別料金を徴収すると発表した。8月1日から実施する。

同センターは地域の中核となる3次救急医療機関だが、時間外受診の85%を軽症患者が占める。特別料金の徴収は、入院を要するかどうかで判断し、軽症患者を減らして重症患者の治療態勢を充実するのが狙い。

同センターでは3月末、教授を含む救急専門医4人全員が激務による心身の疲労や人員不足などを訴え一斉辞職。4月から医師を増員したが、軽症患者の時間外受診は一向に減らず、課題となっていた。

2009/07/07 17:26 【共同通信】


鳥取では、以前こんなことがありました。

3月16日のエントリー

地域の住民が医師をコンビニ受診で使い潰した、という話です。その現状が、それ以後改まることなく今に至る、ということでなんとも救い難いと思わされる話の展開。これでは、現場の先生方がいつ離れてもおかしくないとしたものです。むしろ、離れたほうがよさそうです・・・このままだと地域住民のエゴに殺される可能性だってあります。この期に及んで「医師の勤労は、宝石よりも貴重である」という基本的事項を理解し得ないのであれば、そういう住民は(酷な言い方ですが)どうなろうが知ったことではありません。

次はこういう話です。

“モンスター患者”を退治! 大阪府が府警OB斡旋へ

7月12日1時33分配信 産経新聞

救急病院で迷惑行為を繰り返す患者への対策として、大阪府が今秋にも、府警OBを府内の救急医療機関に斡旋(あっせん)する制度を創設することが11日、分かった。これまで培ってきた能力を新天地で生かしたいOB側と、近年急増する“モンスターペイシェント”対策に悩む医療機関側の思惑が一致。府は今後、府内の救急医療機関に雇用の希望調査を実施する。

府によると、医療機関は、モンスターペイシェントへの対処法だけでなく、医療機関内の窃盗対策や不審者侵入防止など、必要とする分野に応じて専門の府警OBを希望することができる。

府はモンスターペイシェントの実態を把握するため、昨年10月、府内の322救急医療機関(回答247件)を対象に初のアンケートを実施。その結果、約75%の医療機関が過去1年間に数回以上、「医療機関の関係者に因縁をつける。暴言を吐く」「診断や処置について不満を訴えたり、不当な要求をする」といった迷惑行為を受けていたことが判明した。

一方、「警察との協力」「警察OBの雇用」などを要望する意見が多かったため、府は府警側にOB雇用への協力を要請した。

府警では団塊の世代の退職期がピークを迎えており、今年3月には677人が退職した。府警はOBが能力を発揮できる新たな就職先として快諾した。府は今秋にも救急医療機関に雇用の希望調査を実施したうえで、府警と医療機関と協議し、再就職希望者を紹介する。

府によると、これまでも、府警OBが個別に医療機関の顧問などとして再就職する例はあったが、大手医療機関など一部に限られていた。今回のように府が両者の橋渡し役となることで、小規模な医療機関なども府警OBの斡旋が受けやすくなるという。

府医療対策課は「府が間に入り、医療機関側の希望を一括して府警に紹介することで斡旋の機会も広がり、透明性も高まる」と話している。


昔は、こんな事必要ではなかったはずです。いまはそうじゃありません・・・何かあるたびに不平たらたら、気に入らなければ手を上げるクソ患者(そういう輩にカタカナ11文字はもったいないので)が幅を利かせている現状では、致し方ないと思います。問題は、これがあくまで「斡旋」にすぎないところです。クソ患者の氾濫に対応するためのコストも、結局は病院持ち・・・医療機関の負担がまた増えています。どこの病院も苦しい経営であることを考えると、どこまで有効な対策たりえるか疑問です。

両方の話から、やっぱりというべき現状が浮かび上がってきます。この国では医療が大切にされておらず、医師はまともな扱いを受けていません。でなければ、いつまでたっても反省もなしに地域住民が医師をコンビニ受診で疲弊させるわけありませんし、医師への暴力が横行するわけもないのです。住民は医療など必要としていない・・・にもかかわらず最前線で絶望的な勤務を強いられ続ける先生方は、まこと哀れとしか言いようがありません。

医療制度の維持には、患者の側の協力が必要です。まずは一患者として医療側の手を煩わせないこと。そして一有権者としてしっかり医療に資本を投下する政治を確立すること。今回は後者の件についてあまり関係のない話ですが、前者についてはしっかり考える必要があります。自分たちの都合しか考えない患者は、どこまでいっても「クソ患者」でしかありません。そして、いつまでたっても医療側に敬遠される「クソ患者」であり続ける限り、そうした患者の氾濫する地域はいずれ先生方に見捨てられることになります。そうなったときに、果たして彼らがどんな態度をとるか。

自分としては、あまり期待していません。この国の患者側の人間に、もう少しまともな自己批判の精神があればずいぶん違っていたと思いますが・・・この国の医療事情を冷静に見れば見るほど、夜明けは遠いのだと慨嘆させられることしきりです。
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コメント

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コメント通りすがり | URL | 2009-07-17-Fri 09:13 [EDIT]
身内の病院でも最近県警OBを受け入れたとの話を聞きました。
効果の程は非常~に疑問ではありますが。
医療を他のサービス業と同じくとらえている患者が多い現状、
「自分は客なんだから」と振る舞う患者と医師の関係は
これからますます難しくなっていくと思います。
産科医や小児科医の離脱にしても簡単に後釜を用意しろと言えるのは
現状を知らないからなのですが、
どこにしわ寄せが来るのか容易に予想がつきそうなものです。

一方で公立病院を運営する行政側にしても
医療を把握してない人間が財政に絡んでるので
採算性を優先しろとか結構無責任な事を言われる事が多いみたいです。
正直、採算を求めるのなら小児科や救急は真っ先にやめてると思われ(汗

個人的には同じく運営が行きづまりつつある健康保険制度も含め、
現行の法律・制度上での自助努力ではどうにもならん域に
来てるような気がします。
消費税が上がる時、そのいくらが医療福祉に回ってくるか?
次第ではと暗い気分にはなります。
お返事します
コメント鴛泊愁 | URL | 2009-07-17-Fri 20:09 [EDIT]
< 通りすがりのコメンテーター様 >

仰ること、全くその通りと考えます。

有権者が医療をどれだけ考えて投票するかは疑問です。一患者としても、どこまで現場の負担が厳しくなっているか理解しようとさえしていないように感じます。行政の理解もあまり期待できませんし(医師の残業代がケチられ続けていることを想起していただければ)、明るい材料が見当たりません。

負担は必要ですが、それ以前に政府や社会のあり方を変えていくことはもっと必要です。皆がそのために、どれだけのことをするかで将来は変わると考えます。
フランスの医療について
コメントエキュルイュ | URL | 2009-07-20-Mon 00:28 [EDIT]
はじめまして。

日曜日に越谷にて一緒に大会に参加しましたエキュルイュと申します。私は昨年まで5年余りフランスに仕事で滞在していました。フランスの医療がどのようになっているのかを、体験した範囲で書かせていただきます。

フランスの医療でまず日本と異なるのと思う点を箇条書きにいたします

1.初診で大病院に通院する場合、保険が適用されません。初診は必ず地元の町医者(かかりつけの医者を指定し、フランスの保健省に当る機関へあらかじめ届け出なければならない。なお、この届出はインターネットを持ちても可能)大病院にいくのは、町医者では対応できず、紹介状を書いてもらった場合、初めて行くことが可能になります。ただし、救急医療に関してはこの限りではありません。

2.町の開業医での初診料は20ユーロが基本です。そして、患者は一旦全額支払わなければなりません。同時に医師から、保険料支払いを求める書類を受け取ります。患者は受け取った書類に必要事項を記入してCPAMという保険機関に保険料の支払いを請求する書類を投函、送付します。後日、その払い戻しが指定された口座に振り込まれたことを示す書類が届きます。これは救急車による搬送費用でも同じように扱われて、私もフランスで救急車のお世話になったとき、約140ユーロ(約18000円)を一旦全額負担し、その後保険料によって払い戻しを受けました。

3.フランスの保険機構でも医療にかかる費用は全てまかわれません。私の場合、診断内容にもよりますが、70-80%は保険料から後日、払い戻しを受けます。フランスには残りの負担をまかなう民間保険というものがあって、多くの人は別途この保険に加入します。保険料は私の入っていた保険では年間2100ユーロ(約28万円)、会社勤めの場合、この半額は会社で負担してもっらっていたので、自己負担は半分、日本円にして毎月1万円ほどの保険料を支払っていました。

4.町医者で受診できる内容は非常に限られています。
4-1血液検査ができません。
4-2レントゲン撮影ができません
4-3超音波エコグラフィー、更にそれ以上の診断装置を用いた診断ももちろんできません。
これらの診断を行いたい場合、検査専門機関(フランスでは良くLaboratoireラボラトワールと呼んでいました。通常の研究所、という意味とは分けて使われます)に予約を取り、自らの足を運んで検査を受けに行きます。たかが血液検査ですら、このような手順を必要とするのです。

これは患者からみれば非常に面倒くさくて、不便なことです。しかし、これは各病院がわざわざ専門の設備をそろえるために多額の出資をする必要が無くなり、病院経営を圧迫しないようにするための方策でもあります。

5.フランスでは院外処方が当然で、それもジェネリック薬品が処方されます。

6.フランスの消費税率は19.6%。スーパーで買う食料品、惣菜関係は5.5%です。ちなみに、吉野家の牛丼がもしフランスにあれば、それには店内で食べる場合19.6%、テイクアウトでは5.5%の方の税率が適用されます。マックでも実際そうです。(面白い税金のシステムですね。)

7.フランスは日本よりずっとケチをしているように見えますが、これでさえ医療費の赤字が問題視され、サルコジ大統領は更なる医療費の見直し(自己負担の増加)を目指しており、フランスの政争のひとつとなっています。

フランスの制度はどうでしょうか。こんな制度の下で暮らしてきた経験があるので、今の日本は十分過剰サービス、今の財源では破綻を来たすのが分かります。ところが、この甘えたともいえる状況が当たり前、あまつさえ海外はもっと優れているという実際の状況をまったく知らない質の低い報道でごまかされているのです。

私も日本の医療は国民に痛みを伴うことをしっかり受け止めて、sustainableなシステムを構築する努力をすべきだと思っています。
お返事します
コメントセレネ | URL | 2009-07-20-Mon 23:11 [EDIT]
< エキュルイュ様 >

先日はお疲れ様でした。また機会があればお会いしましょう!

非常にいいお話、ありがとうございます。他国の制度などは、実際に行かれた方以上に知っている人がいないので、とても参考になります。さて、お願いなのですが(この場で恐縮です、見ていてくださるのであれば!)、この内容についてエントリーさせていただいて宜しいでしょうか。

もし宜しければ、お返事くださいませ。
コメントエキュルイュ | URL | 2009-07-21-Tue 00:06 [EDIT]
セレネ様

同じクララ使い(しかも白服)の頼みとあらば断るわけにもいくまい。
私のつたない話でよければいくらでも使って構いません。

なお、セレネさんのブログの存在を知ったのは日曜日に対戦した後で、実は有名な人かな?と思って検索してたどり着いたからです。QMA、どんな人が居るのかも良く知らない新参者ですが、よろしくお願いいたします。
では、お言葉に甘えて・・・
コメントセレネ | URL | 2009-07-21-Tue 23:07 [EDIT]
< エキュルイュ様 >

とりあえず、遠征のまとめなど終わってから引用させていただきます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

もしよければ、関西にも来ていただければ!
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