ドクターバンクとは、医師の就職と医療機関の求人を斡旋して両者をマッチングさせるための機関です。企業でこれをやっているところもありますし、自治体がこれをやっている例もあります。しかしどうやら、自治体のそれはかなり不調のようです。
たとえば、こんな感じです。
(毎日新聞、6月30日地方版より引用)
ドクターバンク:医師の求職登録ゼロ 求人、6病院36人 /岐阜
◇県、今後は全国に呼びかけ拡大
県内で働く医師を増やすため、県が4月から運用を始めた「ドクターバンク」事業で、医師の求人が6病院で36人に上る一方、医師の求職登録が全く無いことが分かった。医師不足の影響とみられ、県医療整備課は「当初は県内で募集をかけたが、思うように医師が集まらなかった。今後は全国で広くPRする」としている。【山田尚弘】
同事業は県が県医師会に管理・運営を委託。県医師会内に設置した「ぎふ医師就業支援センター」の専用ホームページ(http://www.gifu.med.or.jp/doctor_bank/)に、医師を必要とする病院や診療所が募集条件を掲示。求職を希望する医師は、センターに連絡して登録する仕組み。センターは医師と医療機関の仲介役を担う。
これまでに医師からの電話での問い合わせが1本あったが、登録には至らなかった。今後は全国の大学の医学部や学会の会場でチラシを配るなどして登録を呼びかける。
厚生労働省の調査では、06年時点の県内の医師数は3641人。人口10万人あたりの医師数は173人で、全国平均206人と比べても少ない。地域別にみると、10万人あたりで、岐阜224人▽飛騨163人▽東濃150人▽西濃142人▽中濃118人−−と格差があり、医師確保が課題となっている。
ドクターバンクの申し込みや問い合わせは平日午前9時〜午後5時、県医師会内(岐阜市薮田南)のぎふ医師就業支援センター(058・274・1111)へ。
(引用終了)
では、何故このように厳しい状況が続くのか・・・自分なりに各都道府県のドクターバンクを見回してみて、問題点を指摘しようと思います。
・ 当直についての情報が曖昧
・ 当直代についての情報が曖昧
・ 月あたり残業時間についての情報が曖昧
・ 残業代の定めをしている求人はほとんど皆無だった
全体的に、このような状況です。まず、医師を雇用する条件がいい加減にしか定められていません。この時期、医師をどれだけ酷使してもかわりが自然に沸いてくるわけでは勿論ありません。しっかり休ませて、しっかり頑張ってもらうことが労務管理上必要です。上で書いた部分について曖昧にしか書いていないということは、そこいらへんのことが十分理解できていないと見透かされる大きな理由になります。
中には、雇用条件についての記載が全く無いサイトもありました。そういえば、インターネットでは検索に引っかからないドクターバンクもあるようです・・・正直どこまで真面目なものか、対策の程を疑いたくもなります。ちなみに岐阜県のドクターバンクは、当直や残業といった部分(上でも書いています)が不十分で、それも不調に終わっている一つの理由と思われます。
サイトでドクターを募集する以上、雇用条件についてはしっかりと考えておく必要があります。自治体の病院は特に待遇が悪いという話がありますが、これでは先生方が敬遠する理由になりかねません。せっかくのサイトが、医師を遠ざける理由になっているとしたら、これは悲劇的な話です。
たとえば、こんな感じです。
(毎日新聞、6月30日地方版より引用)
ドクターバンク:医師の求職登録ゼロ 求人、6病院36人 /岐阜
◇県、今後は全国に呼びかけ拡大
県内で働く医師を増やすため、県が4月から運用を始めた「ドクターバンク」事業で、医師の求人が6病院で36人に上る一方、医師の求職登録が全く無いことが分かった。医師不足の影響とみられ、県医療整備課は「当初は県内で募集をかけたが、思うように医師が集まらなかった。今後は全国で広くPRする」としている。【山田尚弘】
同事業は県が県医師会に管理・運営を委託。県医師会内に設置した「ぎふ医師就業支援センター」の専用ホームページ(http://www.gifu.med.or.jp/doctor_bank/)に、医師を必要とする病院や診療所が募集条件を掲示。求職を希望する医師は、センターに連絡して登録する仕組み。センターは医師と医療機関の仲介役を担う。
これまでに医師からの電話での問い合わせが1本あったが、登録には至らなかった。今後は全国の大学の医学部や学会の会場でチラシを配るなどして登録を呼びかける。
厚生労働省の調査では、06年時点の県内の医師数は3641人。人口10万人あたりの医師数は173人で、全国平均206人と比べても少ない。地域別にみると、10万人あたりで、岐阜224人▽飛騨163人▽東濃150人▽西濃142人▽中濃118人−−と格差があり、医師確保が課題となっている。
ドクターバンクの申し込みや問い合わせは平日午前9時〜午後5時、県医師会内(岐阜市薮田南)のぎふ医師就業支援センター(058・274・1111)へ。
(引用終了)
では、何故このように厳しい状況が続くのか・・・自分なりに各都道府県のドクターバンクを見回してみて、問題点を指摘しようと思います。
・ 当直についての情報が曖昧
・ 当直代についての情報が曖昧
・ 月あたり残業時間についての情報が曖昧
・ 残業代の定めをしている求人はほとんど皆無だった
全体的に、このような状況です。まず、医師を雇用する条件がいい加減にしか定められていません。この時期、医師をどれだけ酷使してもかわりが自然に沸いてくるわけでは勿論ありません。しっかり休ませて、しっかり頑張ってもらうことが労務管理上必要です。上で書いた部分について曖昧にしか書いていないということは、そこいらへんのことが十分理解できていないと見透かされる大きな理由になります。
中には、雇用条件についての記載が全く無いサイトもありました。そういえば、インターネットでは検索に引っかからないドクターバンクもあるようです・・・正直どこまで真面目なものか、対策の程を疑いたくもなります。ちなみに岐阜県のドクターバンクは、当直や残業といった部分(上でも書いています)が不十分で、それも不調に終わっている一つの理由と思われます。
サイトでドクターを募集する以上、雇用条件についてはしっかりと考えておく必要があります。自治体の病院は特に待遇が悪いという話がありますが、これでは先生方が敬遠する理由になりかねません。せっかくのサイトが、医師を遠ざける理由になっているとしたら、これは悲劇的な話です。
突然のコメント失礼致します。
失礼ながら、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。
http://sirube-note.com/doctor/
もしよろしければ、こちらのページから相互リンク登録していただけましたら幸いです。
http://sirube-note.com/doctor/link/register/
今後ともよろしくお願い致します。
GMWOTmIH
失礼ながら、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。
http://sirube-note.com/doctor/
もしよろしければ、こちらのページから相互リンク登録していただけましたら幸いです。
http://sirube-note.com/doctor/link/register/
今後ともよろしくお願い致します。
GMWOTmIH
岐阜でQMAをやっている者です。地元の話題が出たので。
新医師臨床研修制度の立ち上げの際に少し関わってましたが、岐大の医局はこの制度によって大ダメージ受けてます。その為に締め付けが強くなってたので、その影響もあるかもしれません。
少なくとも私がいた時から、この手の組織はあったのですが、研修医への斡旋はしないようにとの話だったので。
新医師臨床研修制度の立ち上げの際に少し関わってましたが、岐大の医局はこの制度によって大ダメージ受けてます。その為に締め付けが強くなってたので、その影響もあるかもしれません。
少なくとも私がいた時から、この手の組織はあったのですが、研修医への斡旋はしないようにとの話だったので。
< 通りすがり様 >
興味深い話の一端、ありがとうございます。
確かに新しい研修制度には、医局の機能を不全にする破壊力があります。医局に依存できなくなった病院は、医師の招聘に四苦八苦するという構図です。まあ、日頃から労基法完全無視で扱き使ってきたわけだから、医局の権力でもない限り待遇の悪い病院は見向きされないのは当然の成り行きでもあります。
そういう場合、待遇の改善を真剣に考えないといけません。しかしそこまで理解している地方自治体を、自分はまだ見たことがありません。それが、失敗の理由ではないかと考えています。
興味深い話の一端、ありがとうございます。
確かに新しい研修制度には、医局の機能を不全にする破壊力があります。医局に依存できなくなった病院は、医師の招聘に四苦八苦するという構図です。まあ、日頃から労基法完全無視で扱き使ってきたわけだから、医局の権力でもない限り待遇の悪い病院は見向きされないのは当然の成り行きでもあります。
そういう場合、待遇の改善を真剣に考えないといけません。しかしそこまで理解している地方自治体を、自分はまだ見たことがありません。それが、失敗の理由ではないかと考えています。
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