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破滅的な選択をした、奈良県の愚かしさ
2009-05-01-Fri  CATEGORY: 医療崩壊
あらかじめ申し上げておきます。今回のエントリーで奈良県民の皆さんを悪く言うつもりは、全くありません。しかし今回の奈良県がやった仕打ちは、社会的に見て、人間的に見て、外道というほかないものと判断しました。その点をご理解ください・・・できることなら、皆さんにもこの憤怒を共有していただきたいと思います。

まずは、こちらから。本日の朝日関西版からです。

(引用開始)

奈良県が判決不服で控訴 産科医の時間外手当訴訟

奈良県立奈良病院(奈良市)の産婦人科医2人が当直勤務中の時間外手当(割増賃金)の支払いを県に求めた訴訟で、県は1日、医師の訴えを認めて計約1540万円の支払いを命じた4月22日の奈良地裁判決を不服として、大阪高裁に控訴すると発表した。

記者会見した荒井正吾知事は「当直勤務時間すべてを割増賃金の対象とする判決は適切ではない。診療をしていない待機時間は労働時間から外すべきだ」と話した

(引用終了)

とりあえず、これだけで十分かと。つまり、奈良県は医師に対する必要な支払を拒否し、そのことによって医師の離反を招いたとしても、何ら責任を取るつもりはないということです。この時点で奈良県の未来も、決まってしまった感があります。自分が医師であれば、金輪際奈良には行きません。死ぬまで安く扱き使われるとわかっている地域に、わざわざ出向くほど自分は命知らずでも愚か者でもありません。自分の友人(マイミクさん、その他)にも研修医の人がいますが、奈良にだけは行くべきではないとこの場ながら断言しておきます。

奈良県の愚かしい対策については、以前からコメントしていました。

3月26日のエントリー

4月23日のエントリー

こちらでも書きましたが、先生方に来てほしいのであれば、対価を惜しむべきではありません。残業代を法で定められたとおり、キチンと支払う程度は最低限の必須事項です。各地病院が労基法違反を理由に立ち入り調査を受けていることについて、この知事はどこまで理解しているのか。その上で、先生方に喜んで来てもらえるだけの報酬を、物的でないところも含めて地域が責任を持って支払っていくこと。その真逆を知事自ら公言してしまった以上、今後先生方は奈良に来てくれはしないし、いつ奈良から立ち去っても文句は言えません。医師不足の今、もっと待遇のいい場所など、探せばどこにでもあります。奈良県は、医師たちをバカにしすぎました。

以前のエントリーにもある通り、奈良県は1300年事業とやらに100億の金をつぎ込む一方、今回のように地域医療のための最低限の経費すら、出し惜しむ有様です。敢えて書きます・・・このような愚かな選択を行政がするのは、そして政治がそれをやめようとしないのは、結局住民の意識に問題があるからです。今回行政は「医師など死ぬまで安く扱き使ってやる」と声を大にして叫びましたが、では奈良県民の皆さんは、どのようにお考えなのか。医師を大切にし、医師と一緒に良い社会をつくっていこうという意思が、果たして住民たちにはあるのか否か。今後、そのことがあらゆる場面で厳しく問われることになるのは間違いありません。

医師の先生方は、当然このことを十分すぎるほど知っています。今後、上にも書いたとおり、よほどの情報弱者でもない限り、奈良には来ないと思います。それ以前に、今回の県の対応に失望して、どれだけ奈良から出て行く先生が現れるか。それほど、今回の事件は重大なものでした。奈良県の関係者は、知事を筆頭に、この問題に対する見識を全く持っていません。いい加減にしか考えていないから、まともな判断をしないし、その結果住民は確実に不幸になります。ただでさえ、奈良県は大阪などに医療を依存している部分が大きいのですが。今後、奈良で患者に不測の事態が起きたとき、その原因は今回みたいに医療側への対価を惜しみ続けた県に帰属します。大淀の件など、既にそうした事例は生じてしまっています。

貧困な行政、貧困な政治は、何より住民にとって有害です。その害毒が嫌であれば、住民は自らの意思と力で、その貧困と戦わなければなりません。荒井氏が知事の座に居座り続ける限り、先生方は決して奈良を仕事場に選ばないと、この時点ではっきりと断言できます。こと医療に関する限り、奈良県では悪政が敷かれています。その悪政と対決する意思と覚悟が、県民の皆さんには各場面で問われると思います。それは、絶対に、絶対です。
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コメント | | 2009-05-02-Sat 09:04 [EDIT]
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情報ありがとうございます
コメントましだ | URL | 2009-05-03-Sun 01:01 [EDIT]
「いや、いくらなんでもこれはないだろう…」と思うのが第一印象です。

私の当直・日直(いわゆる時間外勤務)は単純計算で年55~60回前後です。これだけでもそこそこ大変だと感じていますが、ここの産婦人科の先生方は当直が2年間で150日強、宅直も120回らしいですね。
想像しただけで恐ろしいです…
現状を認識している人間なら「診療をしていない待機時間は労働時間から外すべきだ」とは言えないでしょう。

これがまかり通るならガードマンの守衛室での待機時間や、警察官の夜勤の待機時間はどうなのか??ましてや県知事なんて給料が支払われるべき余地なんぞなくなってしまうのではないかと思うのは私だけでしょうか??
荒井知事の発言の支離滅裂さに呆然です。

控訴してしまったものは仕方がないのであとは大阪高裁の裁判官の当然の良識に期待します。
お返事します
コメントセレネ | URL | 2009-05-03-Sun 20:40 [EDIT]
< 皆様へ >

ありがとうございます。正直まともな考えの出来る人間が、県の関係者にはいそうもないと考えました。まだ「県の関係者」だけならいいのですが。この件について議会が抗議したこともなければ、県民の中で明確な異議申し立てが起こったわけでもありません。厳しい考え方をする先生方であれば、奈良県民「も」同類項と考えるかもしれません。それほど今回の一件は衝撃的なものでした。
医療問題は、すべからく政治の問題に帰結します。そこまでの意識と見識を持てる人間は、見たところ極少です。その限りにおいて、これから先のこともお先真っ暗と考えざるを得ません。果たして皆がこの見識を持つようになるまで、あとどれくらい必要となるか・・・それだけで賭けが成り立つかも。

高裁の判断以前に、これで奈良の命運も窮まったでしょう。覆すには、よほどの強い意志と、それに基づく行動が必要となるでしょう。
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