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(愛育病院その他)本来、支払うべきであった対価
2009-03-27-Fri  CATEGORY: 医療崩壊
今回のニュースは、かなり話が大きくなっています。まず前半、次のエントリーで後半という展開にします。あらかじめご了承ください。

まず、今回の問題ですが、愛育病院というかなりセレブな病院が舞台となります。この病院、皇族の方も出産されています・・・一種のブランドが成り立っている場所ですが、それでも医師の勤務条件は劣悪そのもので・・・今回の是正勧告につながっています。

ここから引用

(速報)愛育病院に労基署が是正勧告

東京都港区の恩賜財団母子愛育会・愛育病院(中林正雄院長)が今月、所管の三田労働基準監督署から、医師など職員の労働条件に関して、36協定を締結していないことなどを理由に、労働基準法違反で是正勧告を受けていたことが分かった。最悪の場合、業務停止に追い込まれるという。同病院は、秋篠宮紀子様が悠仁親王を出産されるなど、条件の恵まれたセレブ病院として知られている。また、1999年には東京都から総合周産期母子医療センターの指定も受けている。他病院に比べて労働条件に恵まれた同病院さえ是正勧告を受けたことで、周産期医療界に激震が走っている。(熊田梨恵)

同病院に勤務する医師はこの問題について、次のように話している。「先週、労基署から呼び出されて是正勧告を受けたが、もとより労働基準法に準拠した働き方になっていない事は明らかで、36協定を結べばいいという話ではない。産科も新生児科も大幅に増員の必要があるが、それが簡単にできるならとっくの昔にそうしている。愛育病院はまだ恵まれている方だから、ほかの病院にはもっと厳しいはずだ。業務停止になれば、病棟閉鎖になる。厚生労働省は自分たちが何をやろうとしているのか、全く理解していない」
同病院は、1999年に東京都から総合周産期母子医療センターの指定を受けている。新生児集中治療管理室(NICU)や母体・胎児集中治療室(MFICU)を含む118床を有し、2007年度の分娩件数は約1750件。
なお、この他にもいくつかの病院が同様の勧告を受けたとの情報がある。新たな情報が入り次第、順次お伝えしていく。

(引用終了)

今回、問題になっているのは、ここだけではありません。

(次は、こちらです

(速報)日赤医療センターにも是正勧告

東京都渋谷区の日赤医療センター(幕内雅敏院長)が、渋谷労働基準監督署から、36協定を締結していないことなどを理由に、労働基準法違反で是正勧告を受けていたことが分かった。同センターは、心臓病など緊急の救命処置が必要な妊婦を必ず受け入れることを目的に、東京都から指定を受けた3つの「スーパー総合周産期センター」の1つで、今月25日からスタートしたところだ。愛育病院が是正勧告を受けたことに続き、全国的にも注目を集めている「スーパーセンター」にも同様の指摘が入ったことで、都の周産期医療体制の維持を危ぶむ声も上がっている。(熊田梨恵)

同センターは今月13日、36協定を締結していなかったことや職員の休憩時間が短かったこと、昨年10月に研修医の宿直業務について時間外労働時間に対する割増賃金を払っていなかったことの3点について労基署から指摘を受けており、改善を求められていた。同センターはこの指摘について、36協定については職員代表と既に合意できているとして4月中に締結し、休憩時間についても就業規則を改定して対応するとしている。また、研修医の時間外労働時間の割増賃金については4月の給料日に振込みを予定しているという。労基署への改善報告の期日は特に指定されていないが、病院側の対応が整い次第順次報告し、4月半ばには対応を終えるとしている。
今回の是正勧告については、「『スーパー総合』が始まるのに、労基法を遵守できるような体制が取れるのか」と危惧を示す病院関係者もいるものの、同センターの竹下修管理局長は、「今回の勧告についてはすべて対応できる。(同センターに)医師が多過ぎるということはないが、潤沢に働いていただいていると思うので、『スーパー総合周産期センター』としてやっていくことに、今回の件が影響するとは思わない」と話している。同院の産科医は研修医を含めて24人。
 
「スーパー総合周産期センター」は、国内で相次いだ妊婦の救急受け入れ不能問題の解消を図るために東京都が今月25日から始めたシステム。脳や心臓に重篤な疾患があるなど緊急の救命処置が必要な妊婦に限定して、指定を受けた3つの総合周産期母子医療センターが輪番を敷き、24時間体制で受け入れる。地域の周産期医療ネットワークでの受け入れが難しい場合、かかりつけ医などが東京消防庁を通じて受け入れを要請する仕組みだ。同センターのほか、昭和大病院(品川区)、日大医学部附属板橋病院(板橋区)が指定を受けており、全国の医療関係者から注目を集めている。
稼動初日となった25日は、日赤医療センターが午前9時から翌朝9時までを受け持った。「スーパー総合周産期センター」の受け入れに該当する搬送ケースはなかったという。

日赤医療センターは、総合周産期母子医療センターの指定を受けており、年間分娩件数は約2500件。総病床数は733床で、このうち新生児集中治療管理室(NICU)は12床、母体・胎児集中治療室(MFICU)は6床。

(引用終了)

医師の勤労条件が酷い状態であることは、皆この問題を知っているものであれば十分に理解しています。それが是認されてきたのは、その方が社会全体にとっては「都合がいい」からに他なりません。医師を安く働かせ続けることが出来れば、患者たちは安く医療を買い叩くことが出来る・・・行政はそれがわかっているから、この問題をずっと放置してきました。それだけに、今回こうやって労基が動いたことには大きな意味があると思っています。

今日は、もうひとつ引用します。

さらに引用します

(速報)愛育病院が総合周産期センターの指定返上を打診

東京都港区の恩賜財団母子愛育会・愛育病院(中林正雄院長)が3月24日、都に対し、総合周産期母子医療センターの指定を返上するとの意向を伝えていたことが分かった。同院は今月17日に所管の三田労働基準監督署から、医師など職員の労働条件に関して労働基準法違反で是正勧告を受けており、現状での法令遵守は通常の医療サービス提供に支障をきたすと判断したとみられる。(熊田梨恵)

同病院は、1999年に東京都から総合周産期母子医療センターの指定を受けていた。東京都福祉保健局医療政策部の室井豊救急災害医療課長は、「愛育病院側の勧告についての解釈に誤解があるかもしれないので、今事実確認をしている」と述べており、同院で勤務する医師は、「もとから労働基準法に準拠した働き方になっていないのだから、総合を返上するぐらいではだめだと思う。労基署と36協定に関して事務担当者が協議しているが、結局の所増員なしにはクリアできない事に変わりはないだろう」と話している

(引用終了)

この国の診療報酬は、適正な勤務環境で昼も夜も病院を運営し続けようと思えば、無理なくらい低いです。だから、どこの病院も医師を限界以上に酷使し、そのことによって増え続ける医療需要を何とか満たしてきました。もちろんですが、その犠牲になっているのは、前線で働かされている先生方です・・・先生の過労死についても、ニュースになったことがあります。医師が医療に殺されている現実・・・実に暗いものですが、これが現実です。
基本的に、サービスの評価には3つの切り口を使います・・・「コスト」「クオリティ」「アクセス」のことですが、コストとほかの2つを同時に満足することは不可能です。日本の医療はこの3つを実現してきましたが、それは先生方の犠牲によってはじめて成り立つ、危険なものだったのです。こんな中、法令を遵守して病院を運営しようと思えば、方法は上にあるとおり、サービスの制限以外にありません。病院の資金に限界があり、働かせるスタッフの人数が限られている以上、これがスタッフの疲弊を防ぐ唯一の方法です。

自分は、もし最終的にこの方向で解決がなされたとしても、一切文句を言うつもりはありません。これまで医師の先生方は自らの勤労者としての権利を犠牲にして、我々患者たちのために身を粉にしてまで働いてくださいました。にもかかわらずその恩義を忘れ、それ以上の勤労を臆面もなく先生方に強要していいと考えるほど、自分は破廉恥ではないつもりです。
また、こういう考え方もあります・・・限界以上の勤務を続けていると、人は生身である以上、どうしても仕事の出来が落ちてしまいます。集中力の落ちた先生に、手術をしてもらいたいと本当に思いますか。普通、その答えは「ノー」のはずです。患者の安全は、医師の先生方の勤務条件を改善すること抜きに、実現しません。少し考えれば、わかることです。

本来、医療はもっと高くつくものでした。ここまで安く(他国と比べ、日本の医療はデータから見れば割安です)、上質な医療を享受できたのは、先生方の深いご慈悲によるものです。では、我々はどうか・・・その上でただ甘え、胡坐をかくだけで本当にいいのか。これまで、先生方を犠牲にして己の安逸だけを考えてきたことに、患者側の人間として何か恥ずべきものを感じないのか。

そうしたことを、これから先、患者側の人間はしっかり考える必要があります。それが、今後先生方に残ってもらえるための、最低限の要件です。

< 予告 >

この話、更に続けます。この動きに対し、病院と東京都、国がどういうふうに動こうとしているか・・・かなり汚い話が多いです。
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