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現実を「受け入れ拒否」する光景
2009-03-23-Mon  CATEGORY: 医療崩壊
最近、無理やり「受け入れ拒否」という言葉を流行らせようとしているメディアにはウンザリすることが多いのですが・・・その悪影響が、こんなところにも出ている、という話のひとつです。いい加減、これが現実なのだということを、皆受け入れる必要があるのですが。

今回は、ここから引用しています。

福島民有の連載より) → 3月16日、17日分

― 医師の疲弊深刻に ―
 
税金でやってるんだろ。2日も寝込んで来たんだ。早く診てくれ」。事故や急病などで生命の危機にある患者に対応するため、昨年1月に整備された福島医大付属病院の救命救急センターで男性が医師に声を荒らげた。男性の症状は風邪だった
この男性に応対した医師は本県の救急医療の第一人者で同センタートップの田勢長一郎部長。田勢部長は「地域の救急医療システムが机上の空論となっている。軽症の人が救命救急センターに来るケースは珍しくない」と話す。診療所や民間病院が休みになる土、日曜日は特に多いという。
入院治療が必要で地域の診療所では対応できない症状の患者は病院が受け入れ、病院でも対応が難しい重篤な患者を救命救急センターが引き受ける機能分担が救急医療の基本的なシステム。しかし、実際には軽症を含む多くの患者が病院に殺到しているのが現実だ
救急医療をめぐっては近年、搬送受け入れ先の医療機関が決まらず、極端な場合には治療を前に死亡する事例が全国で報道されている。新聞紙面には「診療拒否」などの見出しが躍る。
本県でも昨年12月、事故で重体となった女性が6病院で受け入れを断られ、最終的に救急車到着から1時間12分後に現場から約58キロ離れた病院に運ばれた事例があったばかり。
「実際には『対応不可能』が事態を正確に表現する言葉だろう」と田勢部長は現場の医師の声を代弁する。患者で病床が次々と埋まり、本当に入院治療が必要な患者が運ばれてきたときに空床がなければ、「対応不可能」となる。また、当直の医師全員が患者の対応に当たっている場合も受け入れられないのが実情だ。
救急医療ならではの重責も医師を疲弊させる。田勢部長は救急医療の現場を「患者がいつ運び込まれるか分からず、頭から足の先まで、外科系も内科系も全部診断して適切な治療を行い、少しの見逃しも許されない現場」と表現する。病院勤務医の不足が叫ばれる中、限られた医師数で責任を背負い、殺到する患者に対応する。その多忙さは計り知れない
田勢部長は「救急は医の原点だと、救急専門医の志望者もいたけれど、みんな燃え尽きてしまう。救急に対する理解は少ないと思いますよ」と静かに語った。

― 敬遠される専門外 ―
 
昨年2月、太田西ノ内病院救命救急センター(郡山市)など同市内の5病院で受け入れを断られた女性が別の搬送先で死亡した問題。救命の「最後のとりで」となる同センターまでもが受け入れできなかったことが、救急医療のもろさを浮き彫りにした。
同センターの篠原一彰所長(46)は「昨年の受け入れ患者数は、12年前の約2倍だが、センターの医師数は変わらない」と語る。県医療計画によると、県全体の救急搬送は2006(平成18)年までの10年間で約1.4倍の増加で、同センターの受け入れ患者数の急増ぶりが際立つ。昨年2月に女性の搬送を要請された際も、満床で処置室にも患者がいた。
命にかかわる重症患者が増加したわけではない。篠原所長は、患者の専門医志向が背景にあると考える。患者は、夜間や休日でも症状に応じた専門医による診療を求める。各病院の医師も呼応するように、救急で専門外の患者を診ることを敬遠するようになった。結果として「どんな症状でも診る」(篠原所長)という同センターに患者が集中する。
専門医志向は救急病床の確保も難しくしている。患者、家族は高度な医療機器が整っている救急病床を専門的な治療が受けられる最上の環境と認識、症状が改善しても転院を嫌う。篠原所長は「次の患者のために、土下座でお願いして移ってもらったこともある」。
急病という非常事態で、患者、家族が最上の診療を求めるのは必然-。篠原所長はそう理解しているが「本県の医療資源が限られていることは分かってほしい」と言う。救急を敬遠しがちな医師にも「専門外であっても救急患者は診る心構えが必要」と苦言を。日本救急医学会は昨年12月にまとめた国への提言で「専門外への対応について責任範囲を明確に定め、医師が救急医療に参画しやすい体制をつくる」ことを求めた。
篠原所長は患者、医師に警鐘を鳴らす。「双方が現状を理解して意識を変えないと、受け入れできずに患者を死なせる悲劇が、また起こる」

(引用終わり)

もはや、何も言うべきことはないとでも言っておきましょうか・・・見事なまでに、地域の住民が医療を食いつぶしてしまっています。本来的に、救急の現場で実現できることは、通常の時間帯よりも水準が低いものです。人も設備も不十分であることが多く、スタッフは専門外であることが一般的。然るに、そんな現場に通常の時間帯と同じモノを要求する無理解な患者の、なんと多いことか。患者たちが、救急に関する惨憺たる現実を、未だに「受け入れ拒否」している、そんな醜悪なさまを垣間見ることが出来ます。
福島に限らず・・・どこも同じです。救急は特に悲惨・・・なり手はいないし、仕事は厳しくなる一方だし、まるで救いがありません。それは医師及びその卵なら、十分理解していることです。だから世間一般が無理解に要求をエスカレートさせ、何かあるたびに悪し様に先生方を罵るほどに、救急の現場に人が少なくなるのです。そのことに対する自覚と自己批判が、まるでこの国の患者たちには、あるように見えない。

ちなみにこの連載、今続いていますが・・・ずいぶんこれ以外にも嫌な話が出てきます。覚悟のある人は、全部見てください・・・そして、考えて、思い起こしてください。自分たちも、こういう卑しい患者たちの一部であるという事実を。皆がそれを痛切に自覚するようにならない限り、その先などない・・・ここでは何回も書いたことですが、その再確認になりそうです。
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コメント

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さすが医療崩壊の聖地。
コメント都筑てんが | URL | 2009-03-23-Mon 23:47 [EDIT]
見事なまでに牟田口症候群だらけの心の僻地ですね。

今は某映画の影響で医療に理解を示しているブログ記事が増えてますが、それでも香ばしいのがチラホラ…。

また何か香ばしいのが出てきたら、自分のブログの方に上げてみようかと思います。
今度は、また別の聖地を・・・
コメント鴛泊愁 | URL | 2009-03-24-Tue 18:49 [EDIT]
< 都筑てんが様 >

紹介します。多分ご存知だと思いますが・・・

彦根の話です。今日こちらの日記でも取り上げます。

まあ、福島県民皆がこうだとは、もちろん思っていませんが。しかしこういう患者が数%でもいれば、既に十分なのが現実です。モラルの問題、までは確かにその通りですが、問われるべきは逆の側、ということでしょうか。
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