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(救急の危機)京都市は、愚かな選択をした
2009-02-15-Sun  CATEGORY: 医療崩壊
表題ですが、そのように考えます。特定階層に責任を押し付けようとする行動のつけは、時に取り返しがつかないほど高くなります。京都市はそのような選択をしてしまったと思います。

こちらから引用

救急搬送され死亡、遺族に情報公開へ
京都市消防局 4月から

京都市消防局は、救急搬送された人が死亡した場合、搬送状況や病院に到着するまでの時間などの記録を4月から、遺族に対して公開する。遺族が、故人の死亡時の状況に心を寄せることができるのに加え、社会問題になっている「たらい回し搬送」の有無を確認できることになる。

市消防局によると、これまでは個人情報保護条例が開示対象を本人のみとしていたため、遺族が情報公開請求などで故人の搬送状況を知りたくても、詳しい内容は提供できなかったという。今回、故人の配偶者か第二親等までの血族(法定代理人も含む)に限り同条例の目的外使用とすることで、市個人情報保護審議会で了承された。

遺族に公開されるのは、「救急活動記録書」に記載されている事故の概要や原因▽病名や搬送時の状況▽応急処置の有無▽搬送先の病院の紹介状況や病院に搬送された時間-など。

市消防局は「故人の最後の様子を知ることができるため、遺族にとっては有益な情報を提供でき、しっかりとした説明責任も果たすことができるようになる」としている。

(京都新聞、2月13日分引用)

京都市が情報を公開するその意図は、責任回避です。救急に関する受け入れ不能の問題の根本は、救急医療を大切にしてこなかった国・社会の誤った判断・行動にあります。国は十分な診療報酬を救急医療に保障しなかったし、社会は現場の人材不足を顧みずコンビニ受診で医師を使い捨てにしてきた。更には何かあるたびに現場の医師にのみ責任を押しつけ、医師をペンの暴力に晒し続けてきたものです。
こうした現状が改まらない限り、救急医療の窮状が改善されるはずもありませんが。行政はその現実を直視し、これ以上現場の医師に負担を押し付けないよう行動するべきでしたが。今回取り上げた方策は、その真逆をいくものです。残念ながら、大多数の一般大衆は医療崩壊という現象の「本当の」理由と責任の所在を十分に理解していません。この対策の結果、かなりの確率で遺族が現場の医師や医療機関を根拠なく攻撃するであろうことは、十分予測されます。その結果は更なる救急医の撤退と、それによる救急可能性の低下です。

まあ、こうやって救急の現場で働く医師を裏切るような行為に及ぶ行政の義理立てをいつまでもし続けてくれるほど、先生方が慈悲深いわけではありませんし。裏切りのつけは、遅かれ早かれやってきます・・・今後、救急の現場がどれだけ荒廃したとしても、その理由は離反した医師ではなく、そのように仕向けた全ての愚者たちにこそあります。このような決定をした京都市の関係者は愚者ですが、煽られるように身内の不幸を医師のせいだと叫ぶような患者が出た場合、その者も同じ謗りを免れないでしょう。

この問題における「責任」は行政だけではなく、社会全体に帰着します。皆が医療のためになんら貢献しなかったことの結末が、医療崩壊です。今回のニュースも、そのひとつとして列挙される事象という事に、このままではなってしまいそうな雰囲気です。京都市民として、実に残念でなりません。
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コメント

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コメントdd | URL | 2009-12-29-Tue 17:04 [EDIT]
公開されるとなんかまずいことでもあるの??
愚かなことなんかではなく、立派だと思いますが。
お返事いたします
コメント鴛泊愁 | URL | 2009-12-30-Wed 11:11 [EDIT]
< dd様 >

理由については、本文で余すところ無く書いたつもりです。情報の開示が医療者への攻撃につながることを、この問題を十分理解している皆が恐れています。医療者の側は、本来行政が力を入れてこなかったからこそ生じた問題の責任を転嫁されること。患者側は、そのことによってますます医療現場から医師がいなくなり、自分たちも助けてもらえなくなることを。

このようにして消防が救急に関する責任を限定する(そして、医療サイドに押し付ける)のには、やはり理由があります。何かあるたび適当な他人のせいだと攻撃する悪い風潮。しかしそのツケは(本文で書いたとおり)最終的には患者側が「助けてもらえなくなる」ことによって払うことになります。

実際、医療者は(この問題に言及している各ドクターのブログ等をご参照ください)そういう風にこの行為をみなしています。
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