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住民が医療を食い殺している
2009-01-06-Tue  CATEGORY: 医療崩壊
表題ですが、トマス・モアの剽窃です。穏やかでない表現ですが、まさにそのような出来事でした。

これは昨年末のニュースです。

(引用開始)

24時間体制の穂別診療所 医師全員が退職申し出 「コンビニ受診」で過労(12/31 09:00)

穂別診療所で診察する一木崇宏所長。これまで穂別地区の医療を支えてきたが、過重労働に耐えかね、退職に踏み切った

【むかわ】

胆振管内むかわ町の国保穂別診療所の常勤医三人全員が、来年三月末の退職を申し出た。後任の医師確保の見通しはなく、四月から医師が不在となる可能性もある。同診療所は、前身の町立穂別病院の規模を縮小し、年中無休の二十四時間診療に取り組むなど、地域医療のモデルケースとして全国から注目を集めたが、緊急性のない軽症患者による“コンビニ受診”の横行など過重労働が、全員退職という非常事態を招いた。

「地域医療を支えるのは使命と思っているが、限界を感じた」

一九九八年から、前身の町立病院を含めて勤務してきた一木崇宏(いちきたかひろ)診療所長(44)はこう話す。

一木所長は一月から夕張市の医療法人財団「夕張希望の杜(もり)」に移籍する。当面、三月までは派遣医師の形で勤務を継続するが、残りの医師二人も三月までに退職することになり、住民に激震が走った。

退職の理由は過重労働だ。同診療所は二〇〇五年に六十三床の町立病院を十九床に規模縮小。一方で、常勤医三人が訪問診療や時間外診療など従来の医療サービスを維持しつつ、一木所長が住民向けの出前講座を開くなど地域と密着した医療活動が先進事例として道内外から視察が相次いでいた。

しかし、医師三人が交代で行う夜間診療は、自宅待機で急患に対応する形を取ったが、呼び出されない日はなく、睡眠は数時間しか取れず、翌日、寝不足で日常の診察をする日が続いた。さらに症状が軽くても夜間や休日に来院する“コンビニ受診者”が多いことも医師を追い込んだ。

一木所長は「精神的に参った。このままでは地域医療を継続できないことを住民に考えてほしかった」と打ち明ける。


むかわ町は一木所長らの意向を踏まえ、一月から時間外診療の原則廃止を決定した。また、見通しは立っていないものの、後任医師は一木所長が移籍し、地理的にも比較的近い「夕張希望の杜」に派遣を要請する考えだ。

むかわ町は、旧鵡川町と旧穂別町が合併して〇六年三月に誕生。旧穂別町長時代に診療所化を決断した横山宏史副町長は「医師への気配りや(医師の不満を受け止める)アンテナがなかった」と反省する。山口憲造町長は「今後の医療を考えるいい機会」と受け止めている。(苫小牧報道部 西出真一朗)

(引用ここまで)

こちらが引用元

地域医療を維持するには、とにかく今いる医師の先生を大切にするほかありません。たとえば、丹波の地域住民がコンビニ受診をやめることによって、何とか先生に残ってもらえているような、そんな感じです。それを理解せず、ひたすら浪費して愛想を尽かされた結末が、これです。

極めて重要な事実です・・・もう、この国には十分な数の医師がいません。というより、元からそんなにいるわけではありません。際限なく酷使すれば、このような形でバーンアウトし、現場に人がいなくなってしまいます。そうなる前に、時間外をもっと早くやめるとか、医師の勤務を制限する何らかの方策を採るべきでした。24時間、いつでも診てもらえる診療体制なんて、この国においては当初から幻想でした。医師を扱き使うことによってそれを実現してきた、これまでのあり方が大間違いであったことを、皆はもっと知るべきなのですが。

これからは、自分たちが医療の維持のために、どれだけ「貢献してこなかったか」を考える必要があります。必要な対価をケチり続け、現場に負担を押し付け続けてきた自分たち患者側の人間の行いが、どれだけ罪深いかを知ることから、これからのことは始まると思っています。ただ要求するだけの患者たちであり続ける限り、そうした患者たちから真っ先に見捨てられることでしょう。

今後のこの地域ですが、既に一回「医師を酷使して見捨てられた」地域としての悪しき実績が残ってしまいました。こうした実績を作ってしまうと、今後もっと厳しい事態に見舞われる可能性があります。自分が医師の立場であれば、このような場所には頼まれても行きません。住民たちの都合で「殺される」のは、真っ平御免なので。医師にとっても住みやすく暮らしやすい町にならない限り、地域医療の維持など不可能・・・それが、今回の教訓です。
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