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「財政なしには、命も助からない」のですが?
2008-12-13-Sat  CATEGORY: 医療崩壊
表題ですが、先立つものなしには、何をやってもうまくいきません。この世界、どこまでいってもリアルです・・・どこかのファンタジーみたいに、願望すれば何でも通るわけではもちろんありません。皆、そのことをもっとしっかり考えてほしいものですが。

今日は、こちらを引用しています。

「命より財政なのか」 市立松原病院 閉院説明会で怒りの声

松原市は12日、約40億円の累積赤字を抱えた市立松原病院が来年3月末での閉院を決めたことについて、市文化会館で、市民説明会を開いた。約530人が会場に詰めかけ、「なぜ赤字を放置し続けたのか」などと、中野孝則市長らを非難した。

説明会では、中野市長が「人件費を削減するなどぎりぎりの努力をしたが、財政健全化法の期限もある」と窮状を強調。「自治体が倒産する時代。子や孫につけを背負わせることは避けたかった」と改めて閉院の方針に理解を求めた。桑田博文院長は、医師不足による入院患者数や手術件数の減少も財政悪化につながったとし、「派遣元の大学に何度も頼んだが、確保できなかった」と述べた。

その後行われた質疑は約2時間に及び、女性の1人は「患者や妊婦のたらい回しが批判される中、命より、財政が大切なのか」と市の方針を批判。別の男性は「市長は赤字の責任を取るべきだ」と憤った。

(2008年12月13日 読売新聞)


自治体の財政は、どこも厳しいものがあります。病院のような不採算部門を、いつまでも抱えているわけにはいきません。自治体を守り、行政サービスの最低限を守るためには、病院を閉めるのも必要な判断です。その意味では、この選択は正しいと思っています。まさか、このまま赤字垂れ流しで病院を続け、自治体を潰してもいいなんて思ってませんよね?

病院の経営が悪いのは、いろいろ理由がありますが、根本的なものは診療報酬です。何度も書いていませんが、医師を過労死するまで酷使したとしてもペイしないほど、この国の医療に対する対価は低いのが現実です。その上最近は、無駄に医療に対する要求水準だけが上がり、コストは高くなる一方。これで病院が、つぶれないはずなどありません。市民の中に赤字に対する批判を口にする人もいますが、こればかりは政治や政策の問題で、自治体の責任ではありません。
あと、自治体病院にはもう一つの問題があると、一般的には言われています。自治体が余剰人員を病院に押し付けている・・・という話です。自治体のスタッフは公務員であり、基本的にはレイオフを考えていない人材です。自治体の財政整理で置いておけなくなったスタッフを、病院などの外郭団体に押し付ける、というのはよくある話と聞き及びます。その人件費を病院が負担すれば、余計病院の経営成績が悪化します。

病院を維持するには、十分な数の医師に来てもらい、仕事をしてもらう必要があります。医師の招聘に失敗したところは、これまでのところ例外なくつぶれるか、機能停止に陥っています。そのためには、特別な対価も必要です。この記事では、市民は批判しかしていないように見えますが、本当のところはどうなのでしょうか。普通にやれば病院は赤字にしかならない(サービスを充実させるのであれば、もっと赤字幅は大きくなります)のだから、病院の維持には市民が余分に何らかの負担をすることも、単純計算からは必要になります。
あるいは、根本を改めることです。もっと診療報酬を多くすること・・・つまり、医療費の増額です。これは、政治の力によってしか実現不可能です。有権者の意志に基づく行動で、いつでも可能であったはずですが。しかし現実には、逆にどんどん診療報酬は下げられてしまっています。これで医療の改善など、望むべくもないのですが。世間では、未だに診療報酬の圧縮が改革(つまり、改善である)という誤った風説が流され続けている有様です。有権者が、もっと現状を認識して、正しい意思決定をするようにならない限り、とても先のことなど期待できないでしょう。

上で書いたことはいずれも、対価を必要とする対策です。いずれにしても、世の中タダということは、原則としてありません。この記事を見て思うのは、果たしてそのことが市民一般に、正しく理解されているかどうかです。医療の維持には対価が必要です・・・物理的なものか、否かによりません。皆が医師を大切にし、その勤労に適正な報酬を支給し、その治療に好意的な視線と理解で相対し、無体を口にしないこと。果たしてそれが出来る市民かどうか、これを見ているとどうにも不安になってしまいます。
その証拠に、未だに「たらい回し」とか、使ってますし。この言葉がオリジナルそのままか、記者による意訳なのかは、ここでは問題にしないことにします。おそらく、それに近いくらいの発言は、実際にあったと思っています。この時期に、こうした発言を軽々しく口にするのは、地域にとって致命的ですらあります。患者側の人間が、それをどれだけ理解しているのか・・・

ただ要求するだけなら、酷な言い方ですが、猿にでもできます。社会の一員たるまっとうな人間なら、人に求める程度のことはまずこちらから進んで行うのが礼儀であることくらいは、弁えていなければなりません。この件から、皆さんにも考えてもらいたいことです。
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コメント

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健康あってのものだね
コメントPiPi | URL | 2008-12-15-Mon 15:22 [EDIT]
私、病気になりベットで苦しんでいたとき思ったのです
「なにもいらない、先ずこの身体の健康だけを取り戻したい」と
そのベットに優先するものは、先ず考えられないのです

あなたは、現在の世相「会社を守る為、君やめてくれ」の論理で
「君」がない物としているように思うのですが?
コメントありがとうございます
コメント鴛泊愁 | URL | 2008-12-15-Mon 19:07 [EDIT]
< PiPi様 >

自分も病弱なので、そのお気持ちはよく理解できます。人は体が資本です。だから、健康に関する分野としての医療は、とても社会的に重要な営みなのです。

だからこそ、考えてほしいことをエントリーしました。つまり、それほど大切なはずの医療に対して、何故対価を支払わないのか、ということです。国の低医療費政策は、結局のところそれを是認し続けてきた有権者の責任です。たとえば小泉政権はひたすら社会保障費を削減することを決め、それは今でも続いていますが、国民の側がそれに目に見える形で反対したというわけではありません。むしろ、諸手をあげて歓迎したふしすらあります。

また、このような話を目や耳にするたび、住民が署名を寄せるという話が届くわけですが、署名だけしたところで効果が出るわけでもありません。これも、酷な物言いですが「猿にでもできる」ことです。今は医師が国中どこを探しても足りないのだから、来てほしければ特別な対価の支払が、やはり必要です。たとえば丹波の住民がコンビニ受診をやめることにより、小児科医に何とか残ってもらえていますが、そんな感じです。

患者側の人間であれば、また相手が医師であれば、何を言ってもいいというわけではありません。求めるものがあるのは問題ありませんが、対価を提供せずにただ求めるだけの場合は、相手にされないことも考えなければなりません。既に、そうした雰囲気で物を言う患者たちに、医師たちは愛想を尽かしはじめています。

そうしたことも、考えていただきたいと思っています。
風俗>>>>トイレ>水道>>>>命
コメント都筑てんが | URL | 2009-03-13-Fri 11:53 [EDIT]
水道トラブル5000円、トイレのトラブル8000円、んでもって、人の命を救うための心臓マッサージが30分2600円…。

風俗の性感マッサージだったら、1時間で数万円とかですよね。(行った事ないですが)

「命よりも大切な物はない」とか言っておきながら、命を救う行為に対する対価があまりにも低いこの国…。

本当に命が大切にされているのでしょうかね?
お返事します
コメント鴛泊愁 | URL | 2009-03-14-Sat 09:31 [EDIT]
< 都筑てんが様 >

最後のご質問ですが、明確に「ノー」なのではないかと疑いたくなります。この国を牛耳る政財界のお偉方などは、その典型ですし。彼らが必要なのは安い労働者だけ。人は歯車の一部、ねじのひとかけらに過ぎず、所詮使い捨てという考えなのでしょう。医療の対価がケチられている最大の理由が、そこにあると思います。

問題は、それを後押ししているのが一般大衆の無意識であること。そうなったとしても、頭のどこかで「医者のせいにでもしておけ」としか考えていない点が、この問題の深い闇だと思っています。
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