QMA、その他ゲーム以外のことも、つれづれなるままに書いていこうと思います。どんな文章になることでしょうか。
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地域の最後の砦・・・ですが
2008-03-19-Wed  CATEGORY: 医療崩壊
表題ですが、その中はもはや限界と言ってもいい状況が続いています。これが、現実です・・・このまま何もしなければ、早晩破綻します。そうならないために、何度でも書いたことですが、何をしなければいけないのか、しっかり考えた上で答えを示す必要があります。もっとも、それは一つの県だけで何とかなるような問題ではありません。もっと大きなレベルで、行動が必要です。救急医療を継続するために、社会全体でどれだけの対価を提供するか・・・それが何よりも大切です。

以前紹介したシリーズの、続きです。

「医師が危ない」第2部

高知新聞の記事ですが、良いものです。全部読み通してもらいたいと思います。また、こちらでも一部重要な部分をピックアップします。

< これより引用部分 >

自分の病院で働く医師の時間外労働が月二百時間。これは、国の過労死認定基準の一つ「八十時間」をはるかに超える。

医師が疲弊しているという。その原因は第一部で書いた通り、“防波堤”だった高知県立安芸病院を中心とした県東部の病院の脳外科が衰退し、ヘリ搬送も予想以上に来る。さらに「ウオークイン」と呼ばれる、救急車を使わず自分で来る軽症患者も少なくないことなどにある。

「ええ! ぜひ、見られた方がいい。実は現場からも『世間に実情を知ってほしい』という突き上げがあったばかりなんです。この病院は透明性が必要。ここで起きていることを、正直に伝えてもらうことも大切です。それが結果的に、県民に安心していただける病院になることにつながる。そのためにも、すべてをお見せしましょう」

「きついですね」と言うと、「前の病院は医師が二人だったので、くも膜下出血が来ると、夜中しか手術する時間がなかったんです。朝までやって、翌日はまた普通に仕事して、というのが一週間に三件続いたことがありました。さすがにその時は、かなり参りましたけど」。

福田医師は高校時代、バスケットボールで鍛えた長身だが、医療センターへ来て、たちまち五キロやせた。夜中に帰宅して遅い夕食を取っても、体が受け付けなかったという。自分の時間が全くなくなったそうだ。

「できるものなら。皆、心に時限爆弾を抱えてやってると思いますよ

朝食を買うため一階のコンビニに入った。頭はもうろう、食欲なし。何を買えばいいのか思い付かない。彼を見ていると、ゼリー飲料とパンを手に取った。「朝はこういうのしか胃が受け付けんのよ」。疲れているため、言葉がぶっきらぼうだ。

「僕はここでしばらく立ち尽くしてしまうんだ。ここの弁当を毎日食べて二年半やからなあ」と溝渕医師。

「これが同じ建物の中なのか」。壁一枚隔てただけで違う世界の落差に強い違和感を覚えた。

たった二日で僕らの忙しさが分かられたら困るよね。何カ月も見てもらわんと」

私はほとんど毎日、通い詰めた。すると、激務は彼だけでなく、脳外科の六人全員が同じ状況にあることはすぐに分かった。

誰も彼もが慢性的な睡眠不足。「このままだと脳外科は皆、倒れる」。取材を始める前に溝渕医師が言っていた言葉は大げさではなさそうだ。

「だから言ったでしょ。イラクのサマワだって。やっと分かった?」。そう言うと二百メートル向こうの建物に帰っていった。

「百パーセント植物状態になるのならやりません。でも、一パーセントでも可能性があるなら、やらないと。実際、駄目だと思った人でも話せるようになったこともありますし」

あまりの憔悴(しょうすい)ぶりに、慰めの言葉も思い付かず、そばにいた看護師に「痛々しいですね」と言うと、「これがずっと続くんですよ」。慣れ切っているのか、気にする様子はなかった。

ムクッと起きた溝渕医師は「もう、ええやろ。これ以上やったらミスが起こる。今日は土曜やろ。一回、家に戻って寝よう」と力なくつぶやき立ち上がった。

「一、二時間だから、大したことありません。今日は僕が麻酔科の待機だから、手術は全部、僕が呼ばれるんです。最悪だと四十八時間勤務ですね

その手術を執刀する消化器外科医も朝まで救急外来の当直で一時間半しか寝ていないという。

「この連休もよく働きました。二日間とも帰宅は午前一時すぎだったから。今日は家族で食事に行くんです」。そんな話をしていた時、一本の電話が入った。

結局、数分間のやりとりの後、転送を受け入れたものの、運ばれてきた患者に対してできることはなく、いら立ちの表情は隠せなかった。そして、福井医師の帰宅は午後十時を過ぎた。

例えば数年後に別の施設への異動が約束されていて、そこで新たな勉強ができるという夢でもあれば気力も持つが、展望もなく延々と激務が続いては、誰でも参る。

「向こうに帰られる可能性だってある。そうなると、高知の医療は大損害なんです。かといって、先輩の家庭の幸せは誰も保証ができない。これほど家に帰れなくては、奥さんも大変だし、子供さん(幼稚園児)にも泣かれるだろうし。それでも頑張っている。疲労が重なって今日のような場面が来たら、誰でも“爆発”しますよ

彼も一週間前、家族が岡山から来ていたのにほとんど帰宅できず、「医療崩壊の次は家庭崩壊か」と嘆いていた。

「今の心臓外科の平均は二百時間、脳外科は百八十時間、その次が整形外科かな」と溝渕医師。ここよりまだ、激務の所があるのか。脳外科以外の部署ものぞいてみたくなった。

< 引用おわり >

このままだと、いずれ破綻です。ここからひとりでも医師がいなくなれば、連鎖的に立ち去りが起こり、誰もいなくなるのは目に見えています。そうなったら、もうこういう症例を診て手術してくれる医師など、地域に期待できなくなります。

その地域から医師がいなくなれば、もし新規に医師を募集したとして、すぐには来てくれません。また医療はチームで行うものなので、来てくれた医師にいままでの働きをすぐに要求しても、まず不可能です。それに・・・医師が立ち去る地域は、決まって待遇が悪いものです。そういう地域にわざわざ来てくれる医師など、もう期待できないのが現実です。今の先生方を大切にしなければいけない理由が、そこにあります。もう、代わりはどこにもいません。それくらいの覚悟を、地域の住民はする必要があります。

そうならないために、必要なことを・・・次は書いてみたいと思います。
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