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医療をサービス業と考えることの問題点
2008-01-11-Fri  CATEGORY: 医療崩壊
表題ですが、かなり重要なことを書こうと思います。医療をサービス業として取り扱うのは、突き詰めて考えていけば、大きな不幸の原因になります。医療に関して言えば、別の考え方がスタンダードとなる必要があります。

先日に引き続き、同じ先生の文章を引用させていただきました(一礼)。

http://skyteam.iza.ne.jp/blog/entry/446622/

いろいろな読み方が出来ると思います。まず日本の医療について、一般で喚き散らされているのとは逆で、高く評価されていること。一方で、アメリカのそれが一般でもてはやされているのとは逆で、最低級の評価であること。今回は、別の切り口で評価したいと思います。

まず目につくのは、アメリカの医療費が突出して高いことです。どうしてこうなるのか・・・自分なりに書いてみました。

・ アメリカでは医療はサービス業であり、金儲けが許される領域であること
・ 保険屋の中間搾取
・ 訴訟リスクが高いため、それに備えて料金を高く設定すること

財貨は需要と供給が一致したところで、数量と価格が決定されます。もし医療をサービス業として認識するのであれば、消費者が良質のサービスを求めるのと同時に、生産者が高い対価を求めることが認容されている必要があります。そうすることによって、初めて正当な価格付けがなされますし、財貨の供給が可能となります。それは、自由診療を中心としたアメリカだからこそ、許される考え方だと思います。
しかしその場合、医療費は高くならざるを得ません。それでは、貧者が医療から疎外されてしまいます・・・アメリカ医療の、問題点の1つです。そうならないようにするには、医療の価格を政府が決めてしまう必要があります。また、その財源を租税や保険料中心とし、所得の再分配を絡ませることも不可欠です。公的医療保険は、そうした理由で発達してきました。そうした国の場合、医療は公共財としての性格が強くなります。
公共財には問題があります。特に問題となるのは、ただ乗りを防ぎにくいこと。価格が一定なのをいいことに、自分だけふんだんに医療を受けようとする卑しい動機を抑止するのが、非常に難しいです。社会的入院の問題も、治療代踏み倒しの問題も、自分は待つのが嫌なくせに自分にだけは時間をかけて診察しろと要求する患者の存在も、必要以上に検査を要求する患者の存在も、結局はそれが理由です。
そうした問題を放置しておくと、公共財としての医療制度は存在が危うくなります。価格だけ一定なのに、消費する側の要求だけ大きくなれば、財貨を提供する医師は、身銭を切らなければなりません。既に、過労死するほど苛酷な勤務環境という形で、医師たちは己を犠牲にしています。このまま患者側の無体な要求が続けば、行き着く先は全医師の、保険医療からの撤退です。

医療をサービス業として認識するのは、論理的に考えるなら、貧者を疎外する結果になるという意味で大きな問題があります。それは、社会の不公平を大きくします。また保険制度の枠内で、一定の医療費だけ支払えばいいという環境を盾に好き放題エゴを主張するための「サービス業」という単語は、ただ汚らしいだけでしかありません。相手だけに無限定の奉仕を強要する出来上がった精神態度を続けていれば、いずれ医師側が見放すでしょう(ついでに言えば、もう見限った先生も少なからずいます)。

どちら側にせよ、サービス業として認知することには、自分は賛成できません。むしろ皆が大切にすべき「公共財」として、社会的合意がなされる必要があります。持続可能な発展を考えるなら、対価は惜しむべきでないし、自分だけ浪費することが論外なのは言わずもがなです。

患者側の人間皆が、自らの卑しさを「医療はサービス業」と言って誤魔化しているうちは、今後もっと酷いことになっていくと考えられます。それでもいいのか否か・・・よく考えた上で、答えを示す必要があります。
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