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救急医療に関する、空虚な現実
2007-12-17-Mon  CATEGORY: 医療崩壊
まず最初にお断り・・・「たらい回し」という言葉を便宜上使っておりますが、当方そのような単語の賛同者ではありません。その旨ご了承ください。

皆さんは姫路で「たらい回し」が報道されたことを、よくご存知と思います。多くの医療機関が受け入れを「拒否」したという内容でした。これについては、以前から主張していたとおりのことを、この場で再び書いていくことになります。

< 意見表明 >

この件について、医療機関を非難するのは間違い。多くの医療機関で人材が不足しており、必要な医療を提供できる施設はほとんどなかった。特に今回の症例は難しいものであり、救急隊が連絡した医療機関では、対応できなくても仕方がないもの。原因は救急医療に必要な人材が回らないよう仕向けた行政、政治にあり、ひいてはそれを是認している有権者の態度にある。そこまで見据えた上での意見表明を行いえた報道機関は、今回も見られなかった。また救急隊も、専門外の医療機関に無駄な連絡を行うなど、業務の非効率があったが、この点について総括が行われた形跡はない。この点も、批判を免れない。

またこの一件、後に問題となる決定がなされました。12月14日付の毎日です。

姫路の救急搬送拒否死亡:再発防止へ最善の努力 市など、早めの受診啓発へ / 兵庫

姫路市の男性(66)が急病で救急搬送された際、病院に受け入れを断られ死亡した問題で、市と市医師会は12日夜、同市西今宿の医師会館で会合を持ち、医師不足で医療施設がぎりぎりの業務を強いられていることを踏まえたうえで、再発防止のため医療、救急隊、行政が最善の努力をしていくことを確認した。

会合には今回受け入れを断った病院長を含む医師会側約30人、市健康福祉局、消防局から約10人が出席。終了後に会見した空地顕一・医師会副会長は「医師不足で疲弊している現場は精いっぱい救急医療体制を支えてきたが、不幸な要因が重なり今回の事態が起きた」と述べた。

会合で病院長らから、勤務医が個人開業したり、大学から派遣されていた中堅医師が引き揚げられたりして医師不足が常態化しているとの声が相次いだ。背景には厳しい勤務条件と患者からの訴訟リスクなどがあるという。夜間の重症患者のための輪番病院は、2床の空きベッド待機料として市から数万円の委託費が支払われているが、病院側の経済負担は賄われていないなどの訴えもあったという。

再発防止策として、救急隊が搬送先を探す際に診療科を限定せずに判断し、患者や家族に対しては早めの受診や救急要請、軽症の場合は市の休日・急患センターで受診するなどの啓発を進めることなどを確認した。【石川勝己】


問題点は、ここです。

救急隊が搬送先を探す際に診療科を限定せずに判断し

今回救急隊が専門外の医療機関に連絡を行い、結果として時間を浪費していますが、それを今後も続けるというニュアンスがあります。その限りにおいて、改善は絶望的という印象を持たざるを得ません。救急隊の側も、医療側がどのような問題を抱えているか、そのことをもっとよく理解したうえで業務を遂行してもらいたいものです。

実は、これ以上の仰天すべき決定がなされた地域もあります・・・福島です。

福島でも同じような事件は発生しています。そのとき関係者が集まって決めた内容は・・・「救急隊が搬送してきた患者は、どのようなことがあっても受け入れる」というものでした。これは破滅的な決定です。なぜなら、医療機関側の「既に受け入れる余力がない」現実は、今後一切無視されてことが運ぶからです。その場合、患者も不利益をこうむります。福島では、何かあったらすぐには処置してもらえない病院に運び込まれ、症状が悪化するリスクを覚悟しなければなりません。救急隊の都合だけが優先した決定で、よくこんなものが通ったものだと呆れてしまいます。

総じて、行政側の医療に対する(そして、その厳しい現況に対する)理解力が乏しいことがよくわかります。そのツケは、住民が望まない形で払うことになります。

さて、話はこれだけで終わりません。この事件に関連して、産経がまたバカをしでかしてくれました。こちらを参照していただければ、何が問題かわかっていただけると思います。

http://ameblo.jp/med2/entry-10060643108.html
http://blog.so-net.ne.jp/case-report-by-ERP/20071216
http://symposium.b-r.under.jp/?eid=776099
http://www.mypress.jp/v2_writers/reiko_kato/story/?story_id=1687319
http://alpaca.iza.ne.jp/blog/entry/423647/

今後は、4コママンガを使って医師を侮辱しています。その下劣さ、低劣さには怒りを覚えます。最近、この新聞が医療と医療者に対して敵対的、挑発的な言動を続けていることはここでも書いてきましたが、この行いに対しては更なる報復が必要と考えます。今後、産経及びそのグループに対する、一切のボイコットを強化する必要があるでしょう。虚偽の悪質な言論をもてあそぶメディアには、然るべき懲罰が必要です。それは、絶対に、絶対です。

こちらは、報道機関の無理解です。あるいは、破壊活動の一環でしょうか・・・いずれにしても、仇なす者には、人の手で罰を下す必要があります。

今後、このような事例は後を絶たないと考えられます。救急は労多く得るところが少ない分野として認知されてしまっています(のみならず、リスクも大きいです。失敗は即訴訟、巨額の賠償です)。そのため常に人手不足です。その現実を理解し、処方箋を自分たちの手で講じていくこと。それが、患者側の人間にとって、もっとも必要なことであると考えます。
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コメント

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コメントあるぱか | URL | 2007-12-17-Mon 23:07 [EDIT]
医療を取り巻く環境の厳しさ、世間の目の冷たさに見が縮む想いです。
何を言っても言い訳と捉えられ、反論が許されないのは異常です。
不当な言い掛かりに対しては冷静に反論する事が必要だと考えています。
お返事します
コメント鴛泊愁 | URL | 2007-12-18-Tue 22:00 [EDIT]
< あるぱか先生 >

ご意見に賛同します。ただ、実情を理解し、改善のために行動している患者側の人間も、全くいないわけではありません。救われる価値がある者の善き行いについても、見ていただけたらと思います。まあ、とりあえずマスコミたらい回しは確定、といったところでしょうか。

こういう文章を書くことはさほど多くありませんが、また来てくださればと思います。
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これは許せない
トラックバック日々のたわごと・医療問題資料館 2007-12-17-Mon 23:22
 中身はブログ横断です。おんなじ記事をあえて載せました。ロングバージョンが本ブログに置いてありますが、長いので端折ります。本ブログ用の文章なので、文章がやや変に思われるかもしれませんが、そこはご容赦下さい。  『産科医療のこれから』さま、『日々是よろ...  [続きを読む]
さらりと流せませんナ~
トラックバックあるぱか、ネタの種 2007-12-18-Tue 00:00
佐世保で起きた銃乱射事件。 ブログはその話題で沸騰するだろうから、敢えて取り上げない。 銃を規制しても、こうした 犯罪者を無くすことにはならない し、射撃競技に 真面目に取り組む人達の自由を制限する 事に繋がるからだ。 連発可能な散弾銃。(普通2発だよね?1?...  [続きを読む]
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