QMA、その他ゲーム以外のことも、つれづれなるままに書いていこうと思います。どんな文章になることでしょうか。
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寝言なら、寝て言って欲しいものです
2007-05-09-Wed  CATEGORY: 医療崩壊
多忙をよそに、最近日記をさぼり気味の今日この頃です(汗)。

さて、今回は久しぶりにこの話題です。購読していないのと、なかなか時間がとれないのと、いろいろ理由があっていまさらの文章ですが、平にご容赦を。正直、不快極まりない文章です。

5月6日、毎日新聞の社説、だそうです。

社説:在宅医療 往診する開業医を増やそう

来年度から医療構造が様変わりしそうだ。専門治療は大病院で行い、開業医(診療所)は「かかりつけ医」として24時間体制で患者を診る。厚生労働省がこの機能分担を進めようとしている。狙い通り実現すると、医療現場で起きている課題のいくつかは解決へ向かうかもしれない。

大病院での「待ち時間数時間、診察数分」というばかげた事態はなくなる。勤務医や看護師は過重労働から解放され、医療ミスも減る。小児科や産科の医師不足も解消されそうだ。こんな良いことばかり思い描いてしまう。

もちろん、厚労省の狙いは金のかかる入院を減らし、在宅医療を促して総医療費を抑制することにある。でも、駅前のビルに診療所を構え、9時~5時の時間帯で外来患者しか診ない医師よりも、往診に出向き、みとりを含め患者や家族の相談にのってくれる「かかりつけ医」がたくさん増えるのは歓迎だ。高齢社会もそんな医師を求めている。

厚労省は、この方向に誘導するための施策も用意している。24時間体制で往診に応じる開業医には診療報酬を手厚くし、外来だけに特化し往診に取り組まない医師の報酬は抑え込むことにしている。金だけでなく公的資格も与える。複数の疾患を持つ患者を一人で総合的に診察できる開業医を「総合医」として認定、技量、能力にお墨付きを与える。

わが国の医学教育は臓器別専門医を養成してきた。今後、専門医が開業する場合、総合的な診察ができるように研修制度を設けたり、研修医段階から総合医の養成システムを構築するという。

開業医は1次医療を担い、必要に応じて病院や老健施設を紹介する。大病院は開業医から紹介された人や急性期の患者を受け持つ。こうした「すみわけ」は何も目新しいことではないが、欧米に比べ日本は取り組みが遅れた。

成否のカギを握るのは、開業医である。ありていに言えば「もっと腕を磨き、もっと汗をかけ」というメッセージにどう応えてくれるかにかかっている。私たちが理想とする開業医とは、地域の人びとから信頼され、往診や夜間診療をいとわず、切り傷、風邪からがんの早期発見まで幅広く対応できる人だ。

患者側の意識変革も必要だ。ちょっと頭痛がするだけで大病院へ行きたがる傾向がある。原因がわからないので迷った末、診療科もそろい、24時間対応、専門性が高い病院を選んでしまう。病院が1次医療をしないとなれば、私たちは良い「かかりつけ医」を選ぶしかないのである。発想を切り替えなければならない。

在宅重視への構造変革は日本医師会などの協力がなければ絵に描いたモチに終わる。厚労省も仕組みを号令するだけでなく、医療現場の声に耳を傾けるきめ細かい心配りが必要だ。政策官庁と現場の信頼が崩れると、迷惑をこうむるのは患者である。なるほど変わって良かったというシステムをみんなの力で築いていきたい。


危機感の欠乏が、文章からよくわかります。自分なりに批判を。

・ 医療費削減という誤った前提に基づく議論
・ 24時間体制を開業医に求めると、労働強化になる
・ 開業医の能力には限界があり、負える責任にも限界がある
・ 何かあると「もっと働け」ですか?
・ 「在宅の重視」は、結局医療の切捨てを意味する

何度かここで言及しましたが、日本の医療費は他国と比べて少ないほうです。主要先進国の中では最低といってよく、増大する需要を満たすには不十分です。現在の制度は医師を限界以上に扱き使うことによってしか成り立たないという意味で、既に破綻したものです(このことも、以前書きました)。医療費を何らかの方法で増やさない限り、これから先はもっと酷いものになります。
次に、この主張は「開業医ももっと働け」と言っています。厚生労働省が、自ら管轄している医師に法令違反の超過労働を強制している事実も知らない、ということでしょう。現実に対する認識が、表現者として絶望的に貧困であることを自ら吐露する、実に「貧しい」文章です。まさか、開業医が気楽な職業だとでも、思っているのでしょうか。医師の皆さんが、どんな気持ちでこの文章を見ることでしょうか・・・
開業医の負える責任に限界があることは、少し考えればわかっていただけると思います。設備投資とスタッフの充実、いずれをとっても病院のほうが上です。出来ることに限界がある以上、負わせていい責任には限りがあります。病院の医療を充実するための政策こそ必要です。ただでさえ、時間ごとに病院から医師が離れていくのですから・・・
4つ目は、文字通りです。何かあると医師に非があると言いたいメディアの単細胞ぶりが、ありありとしています(しかも括弧つき・・・笑うところですね)。いまだに「楽して稼げる医師」という、カビの生えた妄想から自由になれない記者が、全国規模で堂々と恥晒しの文章を垂れ流している・・・○の王様、って言葉通りだと言えば、言いすぎでしょうか?
最後に、在宅の医療というのは、一言「家で面倒を見ろ」です。それが出来ないから医師に診てもらいたいのに、在宅に押し付けてもいいことはないと想像します。病状が悪化する可能性もあります・・・国は医療費をかけたくないから家で何とかしろ、という前提の間違いを修正しない限り、高齢者の医療は真っ先に切り捨てられます。いずれ、優先的に高齢者は医療から疎外されます。

他にいろいろ、探せば見つかりそうですが、ここではこの程度にとどめておきます。毎日といえば、昨年奈良で虚報をばら撒き、地域の産科医療を再起不可能にした張本人です(奈良、妊婦、死亡などの単語で検索すれば関連する情報が得られます)。嘘八百のデタラメ記事の反省もなしに、次はまた新手の医療攻撃・・・毎日に限らず、メディアは医療と医師をどのように見ているか、いい見本だと思います。

意見の表明には、根拠が必要です。社会一般に特定の意見を明らかにするのであれば、なおのことです。いい加減な言説で世間を誤らせるのは、表現者として恥ずべきことです。この国のメディアに、それが正しく理解できている者はいないようです。だからこういう文章になるのでしょう・・・実に不快です。

このような文章を臆面もなく紙面に載せる新聞に対しては、しかるべき対応が必要です。読者側に問題意識があれば、とっくの昔にボイコットなのですが・・・この日記をごらんの皆さんに、一言だけ。もし新聞をとっておられるのであれば、その新聞社が医療に対してどのような態度をとってきたか、一度は思い起こしてください。十分な根拠に基づく、公平な意見表明を続けてきたところなどほとんどないはず。

明日、時間が出来れば、また同じ話題で同じような文章を書きます。
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コメント

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コメント★タッキー@闇黒魔人★マイビズ募集厨 | URL | 2007-05-10-Thu 14:47 [EDIT]
こんにちは!ヽ( ´ ▽ ` )/ 

★タッキー@闇黒魔人★マイビズ募集厨です!


応援にきました^^


また遊びにきます~♪
応援(ノ´∀`)でした♪
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