QMA、その他ゲーム以外のことも、つれづれなるままに書いていこうと思います。どんな文章になることでしょうか。
月の光に照らされて
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(銚子の件)市長はクビにしたけれど
2009-03-31-Tue  CATEGORY: 医療崩壊
銚子で市長がリコールされた件については、把握しています。とりあえず、今後どのようにしたいのか・・・それだけは、見ておこうと思います。

まず、こちらを引用します。

引用先はこちら

銚子市長失職 市側『病院再開に影響』 市民団体出直し選 候補擁立へ

2009年3月31日

銚子市立総合病院の休止を決めた岡野俊昭・前市長(63)に対するリコール(解職請求)の是非を問う住民投票から一夜明けた三十日、市は市長失職後の対応に追われた。市によると、市長が不在になり、今年九月の診療再開に向け進めてきた計画は大きくずれ込む見通し。ただ、新年度予算や人事異動は既に決まっており、そのほかの業務に当面支障はないという。 (宮崎仁美、那須政治)

市長の職務を代行する合六(ごうろく)司副市長は同日午後、市幹部を集めた臨時会議を開き、「市民サービスに支障がないよう職員が協力し、危機意識を持って対応してもらいたい」と呼び掛けた。

会議後の記者会見で、合六副市長は「新市長の(病院に対する)考え方もある」として、市立病院の委託先の選考を進める委員会について、存続を含め早急に協議するとした。「(再開に)大きな影響はあると思うが、一刻も早い医療提供に向けて協議を進める」と語った。

委託に応募した医療法人側は「市長不在では数カ月単位で再開が先に延びるだろう。新市長が決まるまで、市民が再開を本当に望んでいるか独自に調査したい」としている。

一方、リコール運動を進めた市民団体「『何とかしよう銚子市政』市民の会」は結果を喜びながらも出直し市長選に目を向ける。

茂木薫代表(58)は「候補者を選び、二、三日のうちに発表したい」と明言。リコール運動を支持した無職根本広次さん(75)は「みんなの手で市民の声を大切にする市政をつくらないと」と気を引き締めていた。

岡野前市長の支持者らは、解職への賛成票が反対票を大きく上回ったことに、ショックを隠しきれない。

岡野前市長を応援した「真実を知らせる市民の会」の白土勝彦代表(66)は「市民にこれだけ『ノー』を突きつけられるとは思っていなかった。私はそれでも岡野さんが正しかったと思う」と悔しさをにじませた。

(引用終了)

一点評価すべきは「医療問題が争点化したこと」です。従来、この問題を争点にする動きは、候補者の側も有権者の側もまるで見られなかったものでした。今は医療の危機ということで、ようやく少しは皆も理解したようです。

では、今回のリコールがどのような影響を及ぼすか・・・期待できないと思っています。少なくとも、「どうして病院の閉鎖が必要となったのか」の答えを示さない限り、処方箋などありえません。

自分の知る範囲では、この病院、ずいぶん先生方に対する処遇が悪かったようです。給与は低いし、残業ばかり多くて、だからこの病院に医師を派遣してきた大学が見切りをつけた・・・それが一つ目。のみならず、町の議員にも問題のある発言がありました・・・病院の院長を議会で「市民の健康を守れない病院長は無能だ」とか、つるし上げたことも自分は聞き及んでいます。それが原因で院長が退職届を出してしまい、結局誰も病院の再建が出来なかった・・・といったところです。
結局のところ、病院の経営を傾けてしまったのは何のことはありません、銚子市の関係者です。病院の事務方は、先生が頑張って働いてくれるだけの十分な報酬の支払をせず、ただ酷使して使い捨てにした。議員は病院経営の不調を現場で働くスタッフの責任にしてしまった。これだけのことをしたのだから、病院から医師がいなくなったのは当然のことであり、病院がつぶれたのもこれまた当然の結果だったわけです。

こうした状況が、果たして市長をクビにしたくらいで良くなるものか・・・正直、疑問です。地域が医師たちに十分な対価を提供しなかったことの結果が病院の崩壊なのだから、住民の側としては是非それを改善する具体的手法の提示が必要となります。果たして、今回市長を引き摺り下ろしたグループに、そこまでの考えがあるのか否か。それがない限り、次に誰を市長にしたところで、同じ結論になります・・・いつまでたっても、病院は再開できない。

この国の診療報酬体系は、病院を維持しようと思えば絶望的なほどに低いです。病院が必要なら、地域が何らかの形で資金を出し合い、守っていく必要があります。また、先生方がストレスなく働けるような環境を、住民が総意に基づいて提供していくことも求められます。そこまでの考えを皆が持つようになるか、はたまたこれまでの住民運動と同様にオモチャをねだるだけに終わるのか・・・そこだけは、しっかり見ておきたいものです。
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(愛育病院その他)行政の認識など、ここいらが限度なのか
2009-03-29-Sun  CATEGORY: 医療崩壊
前回の続きです。表題ですが、全くその通りの認識です・・・この国の行政のあり方から考えて、医師は人間並みではないらしいです。この調子では、いつ先生方に見切りをつけられるか。慨嘆することしきりです。

前回同様、いろいろ引っ張ってきます。

こちらから引用します)

愛育病院が総合周産期センター返上申し出 当直維持困難 2009年3月26日3時0分

都は25日、「労基署の勧告について誤解があるのではないか。当直中の睡眠時間などは時間外勤務に入れる必要はないはず。勧告の解釈を再検討すれば産科当直2人は可能」と、病院に再考を求めた。

東京都では昨年10月、脳出血の妊婦が8病院に受け入れを断られ、死亡した問題があった。都は「ぎりぎりの態勢で保っている周産期医療のネットワークが揺らぎかねない」と衝撃を受けている。

一方、同様に総合センターに指定されている日赤医療センター(渋谷区)も渋谷労基署の是正勧告を受け、労使協定などの準備を急いでいる。(大岩ゆり、大隈崇)

(引用終わり)

太線ですが、事実無根です。睡眠時間も含め、医師を拘束している時間は計算に入れて労務管理することが求められています。さもないと、法令の違反として処罰されます。実にずうずうしい主張を、東京都はしているのです。

更に、もうひとつ。

今度はこちらです

愛育病院、一転して総合周産期センター継続を検討へ 2009年3月26日20時23分

リスクの高いお産を診る「総合周産期母子医療センター」の指定返上を東京都に申し出た愛育病院(港区)は26日、再考を求める都の意向を受け入れ、総合センターの継続を検討することを決めた。

同病院は、医師の勤務条件に関する労働基準監督署の是正勧告を受け、総合センターとして望ましいとされる産科医の当直2人以上の態勢を常勤医だけでは維持できないと判断し、返上を申し出た。

同病院によると、26日に病院を訪れた都の担当者から周産期医療の提供体制を守るために必要だとして継続を要請された。都側は非常勤の医師だけの当直を認める姿勢を示したという。

一方、厚生労働省の担当者からは25日、労働基準法に関する告示で時間外勤務時間の上限と定められた年360時間について、「労使協定に特別条項を作れば、基準を超えて勤務させることができる」と説明されたという

中林正雄院長は26日の記者会見で、「非常勤医2人の当直という日があってもいいのか。特別条項で基準を超える時間外労働をさせても法違反にならないのか。都や厚労省に文書で保証してもらいたい」と話した。

中林院長は、非常勤医だけで当直をすることの是非について、周産期医療の関係機関でつくる協議会に検討を求めたことも明らかにした。

(引用終わり)

結局、こういうことです。病院は医師が過労で斃れようが知ったことではないし、東京都はこれまでどおり違法な勤務実態を医師に強要し続けるつもりだし、厚生労働省はそれを後押しして医師を搾取することしか考えていないわけです。このことが明らかになった以上、愛育病院だけでなく、東京都の病院全体が危なくなったと考えるほかありません。周辺の県が東京の医療に依存し続けていることを考えるのであれば、これは首都圏全体の危機でもあります。

特に、東京都と厚生労働省の態度には、憤慨せざるを得ません。東京都はオリンピック招致のために巨費を投じていますが、その一方で都民の安全のために必要な経費(医師の待遇改善)についてはビタ一文払うつもりがありません。そういえばここの知事殿は、某国のミサイルが「近くに落ちたほうがいい」などと無駄に危機感を煽ってみせますが、医療問題についての危機感は絶望的なまでに欠如しています。そういう男を、どこまで信用していいものか・・・都民の皆さんは、よく考える必要があります。
また厚生労働省は、この期に及んでも低医療費政策を改めず、何かあるたびに現場の医師たちに負担を押し付け続けています。医師が超過勤務することによってのみ、病院の経営が維持できるように仕組んでいる以上・・・そしてそれを今に至るまで放置している以上、この非難を免れることは出来ません。あまつさえ、太字で引用したごとく、もっと(しかも脱法的に!)働かせようというのだから、これまた破廉恥としか言いようがありません。

冒頭でも書きましたが、この悪行が続くとは思いません。いずれ、先生方が東京都を見捨てる選択をする・・・その場合、都民だけではなく、その周辺も皆医療難民になりかねないほど、この選択は愚かしく、危険です。一度、皆さんが医師の立場になって考えてみればいい。死ぬまで働けというような国や地域と、誰が命運を共にしようと考えるでしょうか。今は昔よりずっと、外国で働く、という選択の可能性が高くなっています。医師を粗末にし続けるのであれば、優秀な医師から順に、国を捨てることになるでしょう。
そうなって困るのは、誰なのか・・・考えなければなりません。別に行政がお金をケチろうとするのは、仕方ないと思います。しかしその間違いが、誰によって咎められることはない。それはどうしてか・・・政治が悪いから、というのはひとつの答えです。では、その先の結論に到達することが出来るのか。つまり、そんな政治は、その程度の有権者しかいないからではないのか・・・この結論を、どれだけの人間が受け入れ、今後の行動につなげるか。何度か主張したことですが、これが答えです。行政の愚行のツケを払いたくなければ、有権者が正しい選択をしなければなりません。

もっとも、皆がその「正しい選択」を出来ているのであれば、医療崩壊など起こらなかったとも思います。ここまで傾いてしまったのは、そして・・・これから行き着くところまで行き着くだろうと考えられるのは、皆の意識と見識に限りがあるからです。各地の住民の動きについても、ここで書いてきましたが・・・丹波の例以外に、満足な解答を示しえた地域を、自分は知りません。コンビニ医療や濫訴で地域から医師が消えた地域はあっても、逆の例を見たためしがない。
これからのことは、しっかり考えなければならないと思います。医師に見捨てられた地域となってから後悔するよりは、ここで踏み止まった方がずっといいです。一度見捨てられたら、その理由も含め、未来永劫に問題にされ続けるでしょう。「あの時あなた方住民は我々医師のことなど考えず、署名はするけどその一方で我々に働けと強要する以外のことをしなかったではないか!」と後ろ指されるようになったら、本当にオシマイなのです。

どこの行政も、結局考えることは同じ。対価をケチることだけ、そして責任を現場に擦り付けるだけ。先生方はそれを十分理解していますし、今回のことでより深く絶望するようになりました。では我々はどうなのか・・・それが、より厳しく問われることになるでしょう。
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(愛育病院その他)本来、支払うべきであった対価
2009-03-27-Fri  CATEGORY: 医療崩壊
今回のニュースは、かなり話が大きくなっています。まず前半、次のエントリーで後半という展開にします。あらかじめご了承ください。

まず、今回の問題ですが、愛育病院というかなりセレブな病院が舞台となります。この病院、皇族の方も出産されています・・・一種のブランドが成り立っている場所ですが、それでも医師の勤務条件は劣悪そのもので・・・今回の是正勧告につながっています。

ここから引用

(速報)愛育病院に労基署が是正勧告

東京都港区の恩賜財団母子愛育会・愛育病院(中林正雄院長)が今月、所管の三田労働基準監督署から、医師など職員の労働条件に関して、36協定を締結していないことなどを理由に、労働基準法違反で是正勧告を受けていたことが分かった。最悪の場合、業務停止に追い込まれるという。同病院は、秋篠宮紀子様が悠仁親王を出産されるなど、条件の恵まれたセレブ病院として知られている。また、1999年には東京都から総合周産期母子医療センターの指定も受けている。他病院に比べて労働条件に恵まれた同病院さえ是正勧告を受けたことで、周産期医療界に激震が走っている。(熊田梨恵)

同病院に勤務する医師はこの問題について、次のように話している。「先週、労基署から呼び出されて是正勧告を受けたが、もとより労働基準法に準拠した働き方になっていない事は明らかで、36協定を結べばいいという話ではない。産科も新生児科も大幅に増員の必要があるが、それが簡単にできるならとっくの昔にそうしている。愛育病院はまだ恵まれている方だから、ほかの病院にはもっと厳しいはずだ。業務停止になれば、病棟閉鎖になる。厚生労働省は自分たちが何をやろうとしているのか、全く理解していない」
同病院は、1999年に東京都から総合周産期母子医療センターの指定を受けている。新生児集中治療管理室(NICU)や母体・胎児集中治療室(MFICU)を含む118床を有し、2007年度の分娩件数は約1750件。
なお、この他にもいくつかの病院が同様の勧告を受けたとの情報がある。新たな情報が入り次第、順次お伝えしていく。

(引用終了)

今回、問題になっているのは、ここだけではありません。

(次は、こちらです

(速報)日赤医療センターにも是正勧告

東京都渋谷区の日赤医療センター(幕内雅敏院長)が、渋谷労働基準監督署から、36協定を締結していないことなどを理由に、労働基準法違反で是正勧告を受けていたことが分かった。同センターは、心臓病など緊急の救命処置が必要な妊婦を必ず受け入れることを目的に、東京都から指定を受けた3つの「スーパー総合周産期センター」の1つで、今月25日からスタートしたところだ。愛育病院が是正勧告を受けたことに続き、全国的にも注目を集めている「スーパーセンター」にも同様の指摘が入ったことで、都の周産期医療体制の維持を危ぶむ声も上がっている。(熊田梨恵)

同センターは今月13日、36協定を締結していなかったことや職員の休憩時間が短かったこと、昨年10月に研修医の宿直業務について時間外労働時間に対する割増賃金を払っていなかったことの3点について労基署から指摘を受けており、改善を求められていた。同センターはこの指摘について、36協定については職員代表と既に合意できているとして4月中に締結し、休憩時間についても就業規則を改定して対応するとしている。また、研修医の時間外労働時間の割増賃金については4月の給料日に振込みを予定しているという。労基署への改善報告の期日は特に指定されていないが、病院側の対応が整い次第順次報告し、4月半ばには対応を終えるとしている。
今回の是正勧告については、「『スーパー総合』が始まるのに、労基法を遵守できるような体制が取れるのか」と危惧を示す病院関係者もいるものの、同センターの竹下修管理局長は、「今回の勧告についてはすべて対応できる。(同センターに)医師が多過ぎるということはないが、潤沢に働いていただいていると思うので、『スーパー総合周産期センター』としてやっていくことに、今回の件が影響するとは思わない」と話している。同院の産科医は研修医を含めて24人。
 
「スーパー総合周産期センター」は、国内で相次いだ妊婦の救急受け入れ不能問題の解消を図るために東京都が今月25日から始めたシステム。脳や心臓に重篤な疾患があるなど緊急の救命処置が必要な妊婦に限定して、指定を受けた3つの総合周産期母子医療センターが輪番を敷き、24時間体制で受け入れる。地域の周産期医療ネットワークでの受け入れが難しい場合、かかりつけ医などが東京消防庁を通じて受け入れを要請する仕組みだ。同センターのほか、昭和大病院(品川区)、日大医学部附属板橋病院(板橋区)が指定を受けており、全国の医療関係者から注目を集めている。
稼動初日となった25日は、日赤医療センターが午前9時から翌朝9時までを受け持った。「スーパー総合周産期センター」の受け入れに該当する搬送ケースはなかったという。

日赤医療センターは、総合周産期母子医療センターの指定を受けており、年間分娩件数は約2500件。総病床数は733床で、このうち新生児集中治療管理室(NICU)は12床、母体・胎児集中治療室(MFICU)は6床。

(引用終了)

医師の勤労条件が酷い状態であることは、皆この問題を知っているものであれば十分に理解しています。それが是認されてきたのは、その方が社会全体にとっては「都合がいい」からに他なりません。医師を安く働かせ続けることが出来れば、患者たちは安く医療を買い叩くことが出来る・・・行政はそれがわかっているから、この問題をずっと放置してきました。それだけに、今回こうやって労基が動いたことには大きな意味があると思っています。

今日は、もうひとつ引用します。

さらに引用します

(速報)愛育病院が総合周産期センターの指定返上を打診

東京都港区の恩賜財団母子愛育会・愛育病院(中林正雄院長)が3月24日、都に対し、総合周産期母子医療センターの指定を返上するとの意向を伝えていたことが分かった。同院は今月17日に所管の三田労働基準監督署から、医師など職員の労働条件に関して労働基準法違反で是正勧告を受けており、現状での法令遵守は通常の医療サービス提供に支障をきたすと判断したとみられる。(熊田梨恵)

同病院は、1999年に東京都から総合周産期母子医療センターの指定を受けていた。東京都福祉保健局医療政策部の室井豊救急災害医療課長は、「愛育病院側の勧告についての解釈に誤解があるかもしれないので、今事実確認をしている」と述べており、同院で勤務する医師は、「もとから労働基準法に準拠した働き方になっていないのだから、総合を返上するぐらいではだめだと思う。労基署と36協定に関して事務担当者が協議しているが、結局の所増員なしにはクリアできない事に変わりはないだろう」と話している

(引用終了)

この国の診療報酬は、適正な勤務環境で昼も夜も病院を運営し続けようと思えば、無理なくらい低いです。だから、どこの病院も医師を限界以上に酷使し、そのことによって増え続ける医療需要を何とか満たしてきました。もちろんですが、その犠牲になっているのは、前線で働かされている先生方です・・・先生の過労死についても、ニュースになったことがあります。医師が医療に殺されている現実・・・実に暗いものですが、これが現実です。
基本的に、サービスの評価には3つの切り口を使います・・・「コスト」「クオリティ」「アクセス」のことですが、コストとほかの2つを同時に満足することは不可能です。日本の医療はこの3つを実現してきましたが、それは先生方の犠牲によってはじめて成り立つ、危険なものだったのです。こんな中、法令を遵守して病院を運営しようと思えば、方法は上にあるとおり、サービスの制限以外にありません。病院の資金に限界があり、働かせるスタッフの人数が限られている以上、これがスタッフの疲弊を防ぐ唯一の方法です。

自分は、もし最終的にこの方向で解決がなされたとしても、一切文句を言うつもりはありません。これまで医師の先生方は自らの勤労者としての権利を犠牲にして、我々患者たちのために身を粉にしてまで働いてくださいました。にもかかわらずその恩義を忘れ、それ以上の勤労を臆面もなく先生方に強要していいと考えるほど、自分は破廉恥ではないつもりです。
また、こういう考え方もあります・・・限界以上の勤務を続けていると、人は生身である以上、どうしても仕事の出来が落ちてしまいます。集中力の落ちた先生に、手術をしてもらいたいと本当に思いますか。普通、その答えは「ノー」のはずです。患者の安全は、医師の先生方の勤務条件を改善すること抜きに、実現しません。少し考えれば、わかることです。

本来、医療はもっと高くつくものでした。ここまで安く(他国と比べ、日本の医療はデータから見れば割安です)、上質な医療を享受できたのは、先生方の深いご慈悲によるものです。では、我々はどうか・・・その上でただ甘え、胡坐をかくだけで本当にいいのか。これまで、先生方を犠牲にして己の安逸だけを考えてきたことに、患者側の人間として何か恥ずべきものを感じないのか。

そうしたことを、これから先、患者側の人間はしっかり考える必要があります。それが、今後先生方に残ってもらえるための、最低限の要件です。

< 予告 >

この話、更に続けます。この動きに対し、病院と東京都、国がどういうふうに動こうとしているか・・・かなり汚い話が多いです。
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(奈良県)医師「確保」の前に、もっとやることがあるだろうが!
2009-03-26-Thu  CATEGORY: 医療崩壊
表題ですが、前もって。このエントリーで、奈良県民の皆さんを悪く言うつもりは毛頭ありません。今回腹を立てているのは、拙劣で非人間的な奈良県の対応です。その点について、ご了解くださればと思います。

まず、このニュースです。

引用開始

医師確保専門の部署 県が新設

診療科や地域によって不足している医師や看護師の確保を図るため、奈良県は、新年度から、現在ある係を昇格させ、専門の部署を設置することになりました。

これは、25日開かれた記者会見で荒井知事が明らかにしたものです。

それによりますと、奈良県では、産婦人科や救急など勤務状況の厳しい診療科や県南部の山間部で医師や看護師が不足しています。

このため、県では、現在、地域医療連携課内にある4人体制の「医師・看護師確保対策係」を昇格させて、14人体制の「医師・看護師確保対策室」を4月から新たに設置することにしました。

対策室では、これまで各病院で個別に取り組んでいた臨床研修医など医師や看護師の確保について県立医大や県立病院、それに公立病院などが連携して取り組むための体制作りを進めることにしています。

奈良県によりますと、都道府県が医師確保のための専門部署を設けるのは珍しいということで、荒井知事は、「県だけでなく市町村、それに民間病院にも参加を呼びかけて、奈良全体で医師を確保する仕組みづくりに取り組みたい」と話しています。

(ここまで)

この時点でアウト、と断言しても差し支えないかと思います。医師の先生方に来てもらう必要のある地域が、言うに事欠いて「確保」とは、どういうつもりなのでしょうか・・・この二文字からは、地域のためにどうか頑張っていただきたいという気持ちではなく、患者様のために死ぬまでご奉仕せよという高圧的な精神態度が窺えます。来てもらうのであれば「招聘」こそが正しい表現であること、ここでも何回か書いたことがあります。奈良県担当者の認識など、この程度ということでしょう。

まあ、それ以前から奈良県はアウトだったりもします。こんなことが以前ありましたし。

(今度は、こちらから引用

県立奈良病院の産科医2人、県を提訴 激務改善求め

2006年12月09日

過酷な労働に見合う時間外手当が支給されていないとして、奈良県立奈良病院(奈良市)の産婦人科医2人が04、05年の同手当の未払い分にあたる計約9200万円の支払いを求める訴訟を、奈良地裁に起こしたことがわかった。奈良県の場合、深刻な医師不足で業務が増えているにもかかわらず、宿直時の手当が一律で、病院関連予算の抑制も目立つ。原告側は「手当の支給よりもむしろ、訴訟を通じて、県に労働環境の改善を促したい」と訴えている。

訴状によると、同県では、勤務医の宿直手当が1回2万円の一律支給となっている。救急患者が搬送された場合などに病院に呼び出される自宅待機(宅直)には、手当が支払われない。

特に同病院の産科医は、夜間でも分娩(ぶんべん)や手術などが頻繁にあり、宿直業務が労働基準法で規定された時間外労働にあたると指摘。宅直についても「労働からの解放」が保障されておらず、勤務時間とみなすべきで、県の手当支給は違法と主張している。医師2人は当直が2年間に155日と158日、宅直が120日と126日にのぼっており、未払いとなっている時間外手当を計9233万円と算定した。

原告側弁護士は「労働基準法を無視した労働実態だ。十分なスタッフをそろえて医療事故を防ぐことが、結果的に市民の利益や手当の抑制にもつながる」と話す。

2人は5月、同僚の産科医3人とともに、同手当の未払い分として計約1億円を請求する申入書を県に提出。その後の交渉で改善策が示されなかったとして、提訴に踏み切った。県の担当者は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。

(ここまで)

奈良県は愚かにも、この訴えに対し全面的に争う姿勢を見せ、今に至っています。要するに奈良県は「残業代は出さないけど働け」と言っているのです。これは明確に法令違反であり、それ以前に勤労者たる医師への侮辱です。このような地域にのこのこやってきて、死ぬまで扱き使われるなんて、誰も望むわけがありません。
その一方で、奈良県は平城遷都1300周年のイベントに100億もの大金を使うつもりです。これまた馬鹿にした話です・・・産科医の残業代はビタ一文支払うつもりもなく、体のいいバラマキに100億・・・その中には、あの鹿坊主の500万円も含まれているわけです。鹿坊主に500万円払う価値があって、宝石より貴重なはずの産科医の勤労はタダ同然と言い張る奈良県の態度には、かなり腹が立ちます。

ここまでバカなことを奈良県の担当者は繰り返しているわけですから、まあこの部署の業績とやらも、この時点であっさり見切れてしまいそうです。どうしても先生方に来てもらいたければ、内部の組織改変などより、この先生方に残業代を即時、満額支払うのが筋というものです。うちの県では、先生方の残業についても、しっかり評価したうえで報酬を支払います・・・そう宣言すること抜きに、現状の改善など期待するだけ無駄なのですが・・・
今回取り上げられたのは14人ですが、これだけいてただの一人も、このことに思い至らないとすれば、本当にどうしようもない愚物の集まりとしか言いようがありません。まあ、県のスタッフもその程度なら、この程度の対策で何とかしようと思っている知事殿の(この問題に対する)見識も、そこいらへんが限度なのでしょう。これでは、奈良県民の皆さんが、本当に哀れとしか言いようがありません。

先生方を「招聘」するために、どれくらいの対価を自発的に提供するか・・・地域の答えによって、これからの地域医療の量と質は、残酷なまでに決まります。ここでは何度か書いていますが、果たして行政の担当者がこの事実を直視するようになるまで、どれくらいの時間を要することでしょうか・・・

実に、暗い話ではあります。

< 予告 >

次も、同じ話を書きます。東京で重大な事件が発生しています。いろいろな事が起こっていますので、2回くらいになるかと思います。
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現実を「受け入れ拒否」する光景(2)
2009-03-24-Tue  CATEGORY: 医療崩壊
昨日の続きで、こんな文章を取り上げました。それにしても・・・こういう話題、なかなか尽きてくれないものです。

引用開始

訴訟 : 「彦根市立病院が診察制限」と訴え 市長相手に大阪の男性 / 滋賀

彦根市立病院が紹介状がないことを理由に受診を断ったのは医療法などに違反するとして、同市出身で大阪市に住む男性(61)が同病院と獅山向洋・彦根市長を相手取り、慰謝料200万円と市広報への謝罪広告を求める訴訟を大津地裁彦根支部に起こした。

訴状によると、男性は昨年12月、同病院外来受診受付で歯科口腔外科の受診を申し込んだが、職員から「初診者は開業医の紹介状を持参しないと受診できない」と断られたという。男性は「診察制限は根拠がなく、医療法などに抵触する。市条例も、紹介状を受診の条件にしていない」などと指摘している。

同病院では、医師不足のため、5科で診療制限をしており、歯科口腔外科でも、昨年8月から紹介状持参患者のみに制限している

赤松信院長は「医師不足のため、一部の診療科で紹介状のない患者さんの診療をお断りしている。このような理解のない受診行動が医療崩壊を加速させるのではないかと危惧している」とのコメントを出した。【松井圀夫】

(引用終了)

医師がいないのだから、診療制限は当然です。今残っているスタッフに負担を押し付けないため、提供するサービスを制限するのは、少なくともやむを得ない選択です。まさか、この期に及んで「医師は我々患者様のために死ぬまでご奉仕しろ」なんて、言い出すつもりなのでしょうかねぇ・・・まるでオモチャが欲しいとダダをこねる子供のようだといえば、皮肉も過ぎてしまうのでしょうか。せっかくなので、ママの躾から、やり直してください。

さて、この話、実は伏線があります。彦根市立病院関連の話題ですが、以前とても問題になったやり取りがありました。具体的には、この病院で産科医がいなくなったので署名をしようという話があり、公開の掲示板で意見を募集していたのですが・・・

こんなコメントが、数多く寄せられてきました。

(以下、かなり毒が強いので折り畳みます)
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現実を「受け入れ拒否」する光景
2009-03-23-Mon  CATEGORY: 医療崩壊
最近、無理やり「受け入れ拒否」という言葉を流行らせようとしているメディアにはウンザリすることが多いのですが・・・その悪影響が、こんなところにも出ている、という話のひとつです。いい加減、これが現実なのだということを、皆受け入れる必要があるのですが。

今回は、ここから引用しています。

福島民有の連載より) → 3月16日、17日分

― 医師の疲弊深刻に ―
 
税金でやってるんだろ。2日も寝込んで来たんだ。早く診てくれ」。事故や急病などで生命の危機にある患者に対応するため、昨年1月に整備された福島医大付属病院の救命救急センターで男性が医師に声を荒らげた。男性の症状は風邪だった
この男性に応対した医師は本県の救急医療の第一人者で同センタートップの田勢長一郎部長。田勢部長は「地域の救急医療システムが机上の空論となっている。軽症の人が救命救急センターに来るケースは珍しくない」と話す。診療所や民間病院が休みになる土、日曜日は特に多いという。
入院治療が必要で地域の診療所では対応できない症状の患者は病院が受け入れ、病院でも対応が難しい重篤な患者を救命救急センターが引き受ける機能分担が救急医療の基本的なシステム。しかし、実際には軽症を含む多くの患者が病院に殺到しているのが現実だ
救急医療をめぐっては近年、搬送受け入れ先の医療機関が決まらず、極端な場合には治療を前に死亡する事例が全国で報道されている。新聞紙面には「診療拒否」などの見出しが躍る。
本県でも昨年12月、事故で重体となった女性が6病院で受け入れを断られ、最終的に救急車到着から1時間12分後に現場から約58キロ離れた病院に運ばれた事例があったばかり。
「実際には『対応不可能』が事態を正確に表現する言葉だろう」と田勢部長は現場の医師の声を代弁する。患者で病床が次々と埋まり、本当に入院治療が必要な患者が運ばれてきたときに空床がなければ、「対応不可能」となる。また、当直の医師全員が患者の対応に当たっている場合も受け入れられないのが実情だ。
救急医療ならではの重責も医師を疲弊させる。田勢部長は救急医療の現場を「患者がいつ運び込まれるか分からず、頭から足の先まで、外科系も内科系も全部診断して適切な治療を行い、少しの見逃しも許されない現場」と表現する。病院勤務医の不足が叫ばれる中、限られた医師数で責任を背負い、殺到する患者に対応する。その多忙さは計り知れない
田勢部長は「救急は医の原点だと、救急専門医の志望者もいたけれど、みんな燃え尽きてしまう。救急に対する理解は少ないと思いますよ」と静かに語った。

― 敬遠される専門外 ―
 
昨年2月、太田西ノ内病院救命救急センター(郡山市)など同市内の5病院で受け入れを断られた女性が別の搬送先で死亡した問題。救命の「最後のとりで」となる同センターまでもが受け入れできなかったことが、救急医療のもろさを浮き彫りにした。
同センターの篠原一彰所長(46)は「昨年の受け入れ患者数は、12年前の約2倍だが、センターの医師数は変わらない」と語る。県医療計画によると、県全体の救急搬送は2006(平成18)年までの10年間で約1.4倍の増加で、同センターの受け入れ患者数の急増ぶりが際立つ。昨年2月に女性の搬送を要請された際も、満床で処置室にも患者がいた。
命にかかわる重症患者が増加したわけではない。篠原所長は、患者の専門医志向が背景にあると考える。患者は、夜間や休日でも症状に応じた専門医による診療を求める。各病院の医師も呼応するように、救急で専門外の患者を診ることを敬遠するようになった。結果として「どんな症状でも診る」(篠原所長)という同センターに患者が集中する。
専門医志向は救急病床の確保も難しくしている。患者、家族は高度な医療機器が整っている救急病床を専門的な治療が受けられる最上の環境と認識、症状が改善しても転院を嫌う。篠原所長は「次の患者のために、土下座でお願いして移ってもらったこともある」。
急病という非常事態で、患者、家族が最上の診療を求めるのは必然-。篠原所長はそう理解しているが「本県の医療資源が限られていることは分かってほしい」と言う。救急を敬遠しがちな医師にも「専門外であっても救急患者は診る心構えが必要」と苦言を。日本救急医学会は昨年12月にまとめた国への提言で「専門外への対応について責任範囲を明確に定め、医師が救急医療に参画しやすい体制をつくる」ことを求めた。
篠原所長は患者、医師に警鐘を鳴らす。「双方が現状を理解して意識を変えないと、受け入れできずに患者を死なせる悲劇が、また起こる」

(引用終わり)

もはや、何も言うべきことはないとでも言っておきましょうか・・・見事なまでに、地域の住民が医療を食いつぶしてしまっています。本来的に、救急の現場で実現できることは、通常の時間帯よりも水準が低いものです。人も設備も不十分であることが多く、スタッフは専門外であることが一般的。然るに、そんな現場に通常の時間帯と同じモノを要求する無理解な患者の、なんと多いことか。患者たちが、救急に関する惨憺たる現実を、未だに「受け入れ拒否」している、そんな醜悪なさまを垣間見ることが出来ます。
福島に限らず・・・どこも同じです。救急は特に悲惨・・・なり手はいないし、仕事は厳しくなる一方だし、まるで救いがありません。それは医師及びその卵なら、十分理解していることです。だから世間一般が無理解に要求をエスカレートさせ、何かあるたびに悪し様に先生方を罵るほどに、救急の現場に人が少なくなるのです。そのことに対する自覚と自己批判が、まるでこの国の患者たちには、あるように見えない。

ちなみにこの連載、今続いていますが・・・ずいぶんこれ以外にも嫌な話が出てきます。覚悟のある人は、全部見てください・・・そして、考えて、思い起こしてください。自分たちも、こういう卑しい患者たちの一部であるという事実を。皆がそれを痛切に自覚するようにならない限り、その先などない・・・ここでは何回も書いたことですが、その再確認になりそうです。
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今季のテーマは「白の賢者」です
2009-03-22-Sun  CATEGORY: QMA
本日昼、ようやく賢者に到達しました。

表題ですが、そういうことです。中身が本当に「白」なのかどうか・・・かなり疑わしいですが(汗)。ただ服装が白賢者であることは、前から決めていますから、そういうことでご了解を。

賢者到達までの成績です。

28-15-6-7 17-3

満点 → そんなものはモチロンない!

レッスン成績 → 文系学問、理系学問、社会、スポその他、80年代、90年代がS評価、その他はA評価

予習の☆は、とりあえず大会で使用するものについて、全部集めています。それ以外はぼちぼちの方針で。

正解率 → 80%を切っています。7割ないものも、やはりというべきかあります。これから、しっかり底上げが必要です。

かなり、勝率が下がっています。当座やむを得ないと思っていますが、もし状況が落ち着いたとしても・・・準決勝の難しさは続くと思っています。だから最終的に、前作までより勝てないと考えています。より高いレベルの解答が、求められるのでしょうねぇ・・・

その他、引き続きよしなしごとを。

リエルのサブカードは、作りました。名前は秘密ですが・・・またアホな名前です。笑ってあげてください。ヒント・・・また6文字です。由来は某すごろくゲーム・・・あえてリエルにこの名前を付けてみる、というところが自分でお茶目と思っています。
やっぱり「ポムニット」さん、いらっしゃいました。属性が同じメイドで、声も同じ後藤さんがやっていて・・・結構元ネタの作品は人気のシリーズなので、多分かぶると思い、自分はその名前を選びませんでした。やっぱりペットの名前は・・・勝手に想像しておきます。
低いクラスでは、かなりリエル率が高いです。まあ、新しいキャラクターですから。でも流石に、ドラゴンまで行くと、普通の割合になっています。さて、この中から全国ランカーは何人出てくるでしょうか・・・結構楽しみです。
賢者になっても、各キャラ共通のイラストが一枚、それだけでした。アムロ君を召喚して言わせてみたいなぁ・・・なんて。結構賢者になるのは楽じゃないのですが。前作まで、結構満足度が高かったのですが・・・ここは残念至極に存じます、ええ!
途中、2度だけ他の形式で勝負したほかは、ここまで社会のマルチ一本です。今日は自爆が少なかったですが・・・鉄道関係が痺れますねぇ・・・検定の呪いを早く、解きたいです・・・2度の例外は、どうしても勝ちたかったので相手の苦手を投げました。そのうち1度は文系のマルチ・・・差がついて勝ちました。素直に文系なら、勝率が上がっていた・・・なんて、考えるのは好きじゃありません。

仕事関係で、明日と明後日は登校しないと思います。また水曜から再開の予定です。
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一週間経過・・・賢者への道は遠い!
2009-03-19-Thu  CATEGORY: QMA
新作になって、一週間です。全国出揃ったし、既に賢者も普通に登場していますし・・・いよいよ面白くなってきたのかなと思います。

スタートダッシュは、3作目から数えて4回目です。といっても、早めに賢者昇格、くらいしか考えがありません・・・しかも賢者限定アイテムが、既にいくつか装備できてしまい、実に感激がありません。まあ、とある理由で今回の服装アイテムは決めてありますから、やっぱり賢者昇格を地道に目指しましょう。

いくつか、よしなしごとを。

決勝ですが、普通にマルチが飛んできます。自分もその1人なのでなんともいえませんが、やはり必殺を期した選択、ということなのでしょう。自分は社会のマルチで攻めていますが、地理関係は大体正解できる反面、鉄道関係で意外にミスが多く、手の内に入れるまで時間がかかりそうです。ただ、学問使いが理系や文系に流れている関係から、この選択は必ず実を結ぶと勝手に思っています。

レッスンモードは、今やると損な気もしますが、やはり必要と思います。今回、予習の設定が変えられないようなので、クレジットの数でサービスを競うと思います。そうなってから、たとえば時間サービスの店舗でみっちりとレッスン、という遊び方が流行りそうです。それまではトーナメント・・・でも、その場合問題の回収には不便です。切り札の育成には、やはり予習がたくさんできるレッスンが必要なわけで。状況に応じて・・・なんて、月並みな考えになりますねぇ。

今作でも、対戦のデータはとっています。大体前作と同じような成績を、今までのところ残しています。落ちるときは、普通に予選で落ちます。だから、上級者だから有利な設定、という感じはないと思います。まあ、まだ分母が小さいので・・・これから変わるかもしれません。

リエルのサブカードですが、やっぱり作ることにしました。名前は・・・まだ秘密です。またしてもおバカな名前にすることは決まっています。今回も、前と同様、サブカードでは切り札育成を中心に遊ぶことになると思います。

今回、社会の切り札がメインになる関係上(?)、エリーザ先生をひいきにすることになりそうです。クララディア、というのも面白いのですが、今回リディア先生がドSじゃないようですし・・・かなりショックです。「おばかさん」だけで、ずいぶん違うのですが・・・いかん、何かが間違っている、この文章。

相変わらず、アメリア先生は「まっかせなさーい!」なんですねぇ・・・このエセ外人クオリティ・・・どうにも苦手です、ええ。文系は嫌いじゃありませんし、むしろ本職ですが。ロマノフ先生の顔、妙にリアルで服装とマッチしていません・・・これも、ちょっと残念です。

現在、正解率が一番低いのはライフスタイルです。AnAnでもグル生は苦手ジャンルでした・・・ここまで、予想通りの展開です。さて挽回は出来るのでしょうか、それとも?

明日は同志社、ダメなら適当に他の店で、とりあえず大魔導士を目指します。
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そして、誰もいなくなった・・・?
2009-03-16-Mon  CATEGORY: 医療崩壊
今日の話ですが、鳥取です。最後の砦が崩壊した後に、何が残るのでしょうか?

1ヶ月前に、こんなニュースがありました。

ここから引用)

救急科専門医、全員退職へ 鳥大病院救急センター 2009年02月05日

鳥取大学医学部付属病院(鳥取県米子市西町、豊島良太院長)は四日、救命救急センターの八木啓一センター長(54)ら救急科専門医四人全員が三月末で退職すると発表した。八木センター長は人員体制や設備の不備などを挙げて「救急に夢が持てなくなった」と理由を説明。同病院は四月以降のセンターの運営に支障が出ないよう後任の医師の確保を急いでいる

退職するのは、センター開設時からセンター長を務める八木教授と准教授ら四人。センターは現在、他診療科の常勤医師三人の応援を得て運営している。

八木教授は退職理由について「魅力ある救急ができていない現状では、若い医師を引き止められない。夢が持てなくなった」と語り、「スタッフと設備の充実度は二、三十点。理想を言えば二十人くらいほしい」と指摘した。

さらに「救急医を時間外の番人としか思っていない人がたくさんいる。プライドを踏みにじられるような状況が続いてきた」と悔しさをにじませた。

後任教授は通常は立候補形式で選ばれるが、緊急事態に配慮し、病院側が指定した候補者を学内の選考委員会で審査して選ぶ。ほかのスタッフは公募するという。豊島院長は「既に二人の目星はついており、確保できる見通しはある」としている。また、三、四年以内にセンターを拡大する計画も明らかにした。

センターは二〇〇四年十月、心肺停止など重篤患者を受け入れる三次救急医療機関として、県と県西部の市町村の支援を受けて設置。年間約九百人の患者を受け入れている。

(引用終わり)

これが、1ヵ月後の今はこうなっています。

こちらから引用)

教授ら救急医4人全員が辞職 鳥取大・救命救急センター 2009年3月14日2時0分

鳥取大医学部付属病院(鳥取県米子市)の救命救急センターに勤務する救急医4人全員が3月末で辞職する。4人には医学部の教授と准教授も含まれ、教授らは「地方の救急医療の現場は体力的にも精神的にも限界」と訴えている。同センターは同県西部で、重篤患者に対応できる唯一の救急施設。後任の救急医はまだ2人しかめどがたっておらず、4月以降のセンターの機能に不安の声が上がる異例の事態となっている。

辞職するのは、同センター長で鳥取大医学部救急災害科の八木啓一教授(54)と中田康城准教授、若手医師2人の計4人。若手医師は昨年夏に年度末での退職を申し出て、教授と准教授は昨年末から今年1月にかけて辞職の意思を大学に伝えた。

同センターは04年10月に開設。06年前半には専任の救急医7人と付属病院の他科からの応援医師2人の9人態勢だったが、退職が相次いで昨年4月から専任救急医師が4人、応援医師が3人の7人態勢に減り、年間900人の患者を受け入れてきた

センターによると、当初1人月5~6回だった当直勤務は月8~10回まで増え、1人当たりの夜間・休日の緊急呼び出しも急増。若手2人の辞職理由は「体がもたない」だった。

同センターが後任を探したが、希望者はなく、付属病院の他科も人手不足で応援を増やすのは難しかった。教授と准教授は「センターが壊れるぐらいのショックがないと現場の窮状が伝わらない」と辞職を決めたという。

救急医不足の背景には、04年度に始まった「新医師研修制度」もある。研修医が自由に研修先を選べるようになったことで都市部の病院に移るケースが相次ぎ、年間四十数人いた同大医学部での研修医は06年には半分以下に減少。研修後、救急災害科の希望者は5年間で今回辞職する若手医師2人だけだった。さらにセンターは老朽化した処置室の整備を大学側に要求したが実現していない。

付属病院の豊島良太院長は「04年の国立大学法人化以降、補助金が5年で計約10億円減額された。設備の更新もままならず、民間病院のように高報酬で医師を招くこともできない」と話す。

同病院によると、教授と若手医師1人の後任しか決まっていないという。4月から他科の医師約10人が交代でセンターに入るため、受け入れ自体には支障はないとしている。だが、他科で対応してきた時間外の軽症患者(年間約1万2千人)もセンターで受け入れる運用になる予定で、医師の負担がさらに重くなる恐れがある。(重政紀元)

(2つ目、引用終了)

コメントは、この下に続けます。
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タダ働きなんて、冗談じゃありませんッ!
2009-03-14-Sat  CATEGORY: 医療崩壊
表題ですが、全くその通りです。やってられない、の一言です。

今回は、こちらを引用しています。

(引用開始)

医師5人が時間外勤務拒否 県立八重山病院

2月分以降手当支給停止で
なお拡大すれば 医療サービスに影響

県立八重山病院で2月分以降の時間外勤務手当の支給が停止され、数人の医師が当直を含めた時間外勤務を拒否していることが10日、関係者の話で分かった。これまで不払い分は次年度の4月に遅配という形で支給されてきたが、今回は県病院事業局が予算措置しないと通知してきたため。関係者によると、すでに時間外勤務を拒否している医師は5人。拒否者が増えると残った医師に負担がかかり、過重労働によって「優しい気持ちで仕事ができなくなるのではないか」との懸念も出始めている。住民への医療サービスが低下するおそれもあるだけに、一刻も早い解決が求められそうだ。

時間外手当は午後5時15分から翌午前8時半までの時間外と土日の勤務に支給される手当。事業局によると、これまでは病院経営の厳しさから、時間外手当は繰り延べされ、次年度予算で支払いをしてきたのが慣例。関係者によると、八重山病院の場合は10月以降の分が翌年度に支給されてきた。
事業局によると、2008年度はこれまでと違い、時間外手当などの経費を含めた予算編成を行い、通年予算として各病院に執行させたという。八重山病院では今年2月から時間外手当の執行額が当初予算額を超過、3月4日付で事業局と調整を終えるまで時間外手当を停止すると職員に通知した。
形式上は院長の命令で時間外勤務をしているが、手当がないということは業務命令ではないとして医師の間では「ボランティアで仕事をしていることになる」との批判が出ている
事業局は「08年度は時間外勤務手当などを含めて予算措置したが、なお足りないというのであれば、特殊な要因があるかないか精査し、病院側と調整した上で検討していく」としている。

(引用終了)

沖縄県は、医師の先生方に、必要な給与を支払わないつもりでいます。先生方が勤務を拒否するのは当然のことであり、そのことを非難するのは筋違いと言うものです。批判されるべきは勤労の対価を支払わずに済ませようとする県の態度であり、それ以外の何物でもありません。にもかかわらず・・・この新聞、まるで「こいつらがサボるから、他の医者がヒィヒィ言っているではないか!」とでも言いたげな文章です。この件について、地域住民がどういう考えなのかもわかりませんし、まず解決は難しそうです。
一度こういう話が広がると、もう金輪際医師の先生方は来てくれなくなります。ここでも書いたことがありますが、医師は普通にネットをやっていますし、医療に関する事情についても、とても詳しいです。悪い話ほど広がるのは早いもので、この地域は「行きたくない場所」の烙印を押されてしまったも同然と考えられます。

まあ、そうした先生方がこの件で驚くことは、さほどないかもしれませんが・・・実は、以前にこんな話がありました。

こちらから引用)

県病院事業局、医師手当など全廃2008年10月28日 県病院事業局が県立病院で働く医師298人の医師手当、調整額の全廃、初任給調整手当の支給限度額の引き上げなど手当の見直しを2009年度実施の方向で検討していることが28日までに分かった。病院事業局は、医師手当などの見直しの理由を「人事院勧告に従い、医師確保のための初任給調整手当を引き上げる財源としたい」と説明している。一方、県立病院医師は「医師確保のために働いている中堅医師の給与が削減されるのは本末転倒」と批判しており、離島・へき地の医師確保が困難になるとの指摘も出ている
特殊勤務手当の医師手当は、県庁を除く本島中南部以南の勤務地で月額4万5000円、県庁(事務職)・北部で同9万5000円、宮古・八重山で同16万円、南北大東島の診療所で同20万円が支給されている。全廃されると、年間総額で2億3520万円の削減。調整額は同1億4151万円の削減となる。
一方、勤務35年目までの医師に支給される初任給調整手当については、県人事委員会の勧告に従い、上限を月額30万6900円から41万900円に引き上げることを検討、年間総額では3億4371万円の増額となる。
同局は今月23日に県公務員医師労働組合、県公務員医師管理職労働組合に提案したが、組合側は受け取りを拒否。来月上旬あらためて提案したいとしている。
親富祖勝己県公務員医師管理職労組執行委員長は「医師手当は特に確保が難しい離島、へき地での勤務に手厚く支給されている。それがなくなれば、離島、へき地の医師確保が難しくなり、医療が崩壊する。また若い医師を指導する中堅医師への影響も大きく、中堅医師の流出にもつながり、研修制度も崩壊しかねない」と指摘している。
県公務員医師会が昨年5月に会員226人を対象に実施した「医師偏在化問題と医師手当に関する意識調査」では医師手当が廃止された場合、47・5%が「退職したい」と回答、「最後まで勤務する」とした9・5%を大きく上回っている。

(ここまで)

このニュースは半年ほど前です。沖縄県があからさまに医師への対価をケチり始めたのはずっと前のことであり、八重山病院の件はその延長線上の出来事です。まあ、仕方ないと思います・・・お金がない、は言い訳としてあり得るかもしれません。ただしそれなら、相手の施しなど期待すべきではありません。桃鉄の貧乏神ではありませんが、「世の中タダは絶対にないのねん」という言葉がそのまま当てはまります。
何度か書いたことですが、人の施しを求めるなら、最低限それに値する対価が必要です。今回の件で沖縄県にその意思がないことが十分すぎるほどに明らかになりました。では地域は・・・どうなのでしょうか。先生方に残ってもらえるだけの、そして頑張ってもらえるだけのものを、地域は提供することが出来るのか。ほんのちょっと前延岡の件でも書きましたが、それが重要です。

医療を受けるのに必要な、対価の問題・・・こういうニュースが多いので、やっぱり皆わかっていないのかもと、慨嘆することが多いです。
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今季、最後のまとめ
2009-03-10-Tue  CATEGORY: QMA
というわけで、今季最後のまとめです。

適当に、戦績を。

正解率総合 → 86.73%

ノンジャンル → 84.80%
アニゲ → 85.00%
スポーツ → 87.36%
芸能 → 80.35%
雑学 → 84.95%
学問 → 92.66%

学問多答 → 91.87%
アニ○× → 96.93%
スポタイ → 92.20%
芸タイ → 78.81%
芸多答 → 48.82%
雑四文字 → 93.16%

トーナメント成績 → 681-195-76-23 148-61-24

勝率 → 56.4%
連対率 → 72.5%
決勝進出率 → 80.7%

・・・雑学の出来が、かなり落ちています。スポーツは申し分ありませんが、芸能は相変わらず苦労ばかりしています。またトーナメントの戦績ですが、前作のそれよりは低い数字になっています。やっぱり、やった回数と言うのはかなり正直です。見覚えがないと、本当に正解できませんから。こういう瞬間を少なくするためにも、次のシーズンはそれ相応に登校しておきたいものです。

ジャンルの配分が大きく変更されているので、この成績がどのように変わっていくか・・・楽しみでもあり、怖くもあります。

では、また明日以降、新作でお会いしましょう!
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これで・・・心置きなく新作に移行できます
2009-03-09-Mon  CATEGORY: QMA
フウキ杯ですが、優勝できました。今回は一切縛りがなく、かなり自由度が高い大会になっています。今回の方針は、あまり凝ったことをせずに勝つこと。フリーだから出来ること、ではあります。トライアルも、キャノンの1回だけで済ませることが出来ましたし、文句のない展開でした。
こちらの選択は、トライアルから学多一本。もう「多答」では出題できないので、見納めのつもりもありました。良い問題をたくさん見られましたし、勝負運も申し分ありませんでした。決勝は学問3セット・・・途中リードできたので、これで負けたら立つ瀬がないなんて、思うだけの余裕がありました。
今回で、くま5の大会は終わりです。日曜日はいろいろ各地で開催がありましたが、実家の用事があるので残念ながら、ということになっています。なおこの週末ですが、中四国からトライアルを勝ち抜けてきたNTさん、マッパさんなどとお会いできています。関西でお会いするのは、非常に珍しい方なので、とても嬉しいことでした。日曜日対応できなかったのが残念・・・また新作で、お会いしましょう!

最後がこんな感じだったので、今シーズンいろいろありましたが、まあ満足度の高いものとなりました。最初の頃は割と勝てていました・・・6月など、各地大会の成績がありえないくらい良かったです。反面、年の暮れには相当苦労しています。実家関係でいろいろ悪い出来事があって・・・時間をとるのが難しかったという言い訳もありますが、結果が出ない時期でした。ランバト、賢聖杯については総合優勝を逃しています。こればかりは、運の要素もありますが・・・粘れるような調整が不十分であったことが悔やまれるところです。
今シーズン最高の出来ばえは、やはり眼鏡杯という事になります。40名の方が集まった、と言うこともありましたし、実に面白い大会でした。それにしても・・・全員クララで大会が成立する、というのが素晴らしいことです。勝ちたいと思って調整して、その通りの結果になって、実に幸せな時間になりました。今年は6月6日に開催されます・・・もちろん、今回も時間を作って参加します。そのときに、皆さんにとんでもない物をお見せすることも考えています。期待しないで待ってて下さい。
賢竜の件は、自分の中では半分満足、半分は羨望でした。調整不良のため出来なかったことが負けの原因だったので、なおのことです。まあ、そんな中準々決勝まで生き残れたのだから、かなり幸運だったと思っています。もっと上に行きたければ、もっとしっかり合わせられるようにしないといけないのはよくわかっているので、次のシーズンはそれを意識して登校したいと思います。自分には最後まで勝ち残り、皆の祝福に包まれる資格があるのか否か・・・是非知りたいと、思っています。

「このキャラといえば」ランキングですが、たくさんのご投票を頂き、感謝しています。いろいろ、自分がらみの感想など。

・ 学多 → 上位のお二人は、予想されたとおりになりました。3位なら上出来です。
・ アニ○× → ここは票が分かれたと思います。何のかんの言いながら、使い続けた甲斐がありました。
・ クララ → ここだけは、上位に入りたいと思っていました。3位は文句なしの評価です。

今シーズンも、各地訪問しておりますし、そのたびに皆さんに良くしてもらっています。大会の本番も、それ以外の交流も、実に満足で・・・ついでに各地の料理も美味しかったです。逆に、関西まで足を運んでくださる方も多く、嬉しい限りです。また今年も、各地巡礼の旅は続きます。いろいろ、行きたいところのアイデアはあります・・・あとは、時間をどうやってつくるかです。

明日も、こんな感じで振り返ってみたいと思います。
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「拒否」されても文句を言えない、理由がある
2009-03-06-Fri  CATEGORY: 医療崩壊
こういうニュースばかりですが、馬鹿みたいに「拒否」なんて言うものではありません。もうそこまで、救急の現場は逼迫してしまっています。キャパシティの限界でも、言い訳を許さないなんて・・・正直品性の問題かも。しかし今日は、あえて「拒否」の理由について書いていきます。

まずはこちらから。

(引用開始)

11病院が受け入れ拒否=硬膜下血腫の2歳女児、収容まで67分-札幌市

時事通信(03月06日13時00分)

札幌市で昨年、頭を強く打って意識不明となった女児(2)が、11の医療機関に受け入れを拒否され、病院に収容されるまで1時間以上かかっていたことが6日、分かった。市消防局は「夜間で、小児科と脳外科が複合した難しいケースだった」としており、「専門外」や「処置困難」などを理由に拒否が相次いだという。
市消防局によると、昨年11月の午後8時台に119番があり、急性硬膜下血腫の女児を救急車で搬送。受け入れを断る医療機関が相次ぎ、延べ13回目の問い合わせで、いったんは拒否した救命救急センターに収容されたが、最初の通報から67分が経過していた。 

(ここまで引用)

「拒否」するのには、理由があります。最近は訴訟が頻発しており、しばしば医療側が正当な理由なく敗訴しています。のみならず、福島の件のように手錠で脅迫される事態にまで、及んでしまっています。危険な患者は、はっきり言ってしまえば、診ない方がいいのです。無理して診療して、もし間違いがあれば訴訟で負ける。最悪刑事訴訟になる危険もある。それくらいなら、「拒否」で叩かれるほうがよほどマシ・・・そういう考え方だって、成り立ってしまいます。

今回は、このニュースを掲載します。2年近く前ですが、この出来事の結果、救急医療における「防衛医療」の流れが一気に加速しました。つまり、上の話のように、危険な患者は診るべきではないというコンセンサスが成り立つきっかけです。

(再び引用開始)

加古川市に3900万円賠償命令 心筋梗塞の男性死亡

兵庫県加古川市の市立加古川市民病院で03年、
急性心筋梗塞(しんきんこうそく)で運ばれた
男性が死亡したことを巡り、医師が効果的治療が
可能な病院への転送を怠ったのが原因だとして、
妻ら遺族4人が同市を相手取り、慰謝料など
計約3900万円を求めた訴訟の判決が10日、
神戸地裁であった。

橋詰均裁判長は「効果的な治療を受けていれば
90%程度の確率で助かった」として、
請求通り約3900万円を支払うよう同市に命じた。

判決によると、男性(当時64)は03年3月30日、
自宅で心筋梗塞の症状が出たため、
午後0時15分ごろ、妻が同病院に連れて行った。
担当医師は同0時40分ごろ、急性心筋梗塞と診断して
点滴を始めたが、症状が変わらないため、
同1時50分ごろ、効果があるとされる
経皮的冠動脈再建術(PCI)が可能な
同県高砂市の病院への転送を要請した。

しかし男性の容体は悪化し、同3時35分ごろに
加古川市民病院で死亡した。
判決は「約70分も転送措置が遅れており、
医師に過失があると言わざるを得ない」とした。

樽本庄一市長は「非常に厳しい判決と受け止めている。
今後の対応は判決を検討して判断したい」とコメントした。

asahi.com:2007年04月10日

(ここまで引用)

この事件のあらすじは、こんな感じです。

病院の人手が足りない日曜日に、心筋梗塞の患者が来ました。治療に必要なスタッフがいない加古川市民病院では、対応できません。そこで、近くの病院に搬送の引き受けを依頼しました。転送先が決まるのに、1時間と少しかかりました。
この時間、一般的な搬送時間と比べて、特に遅いという訳ではないようです。引き受け先が決まるまでの病院側の対応について、特に重大な過ちがある訳でもないです。それでも結果が悪かったら、全部病院のせいにされてしまったのです。

この判決、加古川市が控訴しなかったので、そのまま確定しています。その影響は、何度も書きますが深刻なものとなりました。病院が責任を負わされたのは、とどのつまり危険な患者を不用意に受け入れてしまったからです。どれだけ頑張っても、結果が悪ければこのようにして指弾される訳ですから、最初から「拒否」したほうがよほど賢いわけです。ついでに言うと、それが裁判所の判断に最も合致する選択です。この判決は、多くの救急医が患者の受け入れについて、弱気な選択をする正当な理由になりました。その悲惨な結末が、多くの「受け入れ不能」(正しい言葉の使い方!)事例です。

そんなわけで、当分の間この「拒否」騒ぎは、解消されないと思います。医師にそのような決断をさせてしまった大きな原因が裁判所の判決、というのであれば致し方ないでしょう。恨むのであれば、このような愚かしい判決を出してしまった裁判所を恨んでください。間違っても、やむを得ず(司法判断には逆らえませんよね?)受け入れなかった医師の先生方を責めないでください。別に責めてもかまいませんが・・・受け入れても受け入れなくても叩かれるのであれば、先生方はいよいよ救急から離れる決断をするでしょうから。

かなり皮肉っぽく書いてしまいましたが、これが現実です。まず、その現実を受け入れること・・・その上で、本当はどうすべきだったのか、そしてこれからはどうしたいのか。めいめいが答えを示すべき時期は、もうそこまで来ています。
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(こんにゃくゼリー)訴えた者勝ち、とは嫌なものだ
2009-03-05-Thu  CATEGORY: 医療崩壊
嫌なニュースです。ただの社会ニュースとして以上に、問題のある行動を原告はとってしまったと考えざるを得ません。少し考えればわかります・・・他の件でも、同じようなことは普通に起こってしまっています。だから、嫌なのです。

こちらから引用

マンナンライフを提訴=死亡1歳児の遺族-こんにゃくゼリー問題・神戸地裁支部

兵庫県の1歳男児がこんにゃくゼリーをのどに詰まらせ、昨年9月に死亡した事故で、製造会社「マンナンライフ」(群馬県富岡市)の対応に問題があったとして、両親が3日、同社などを相手に計約6200万円の損害賠償を求める訴訟を、神戸地裁姫路支部に起こした。
訴状によると、男児は昨年7月29日、兵庫県内の父親の実家で、半解凍状態だったとみられる「蒟蒻(こんにゃく)畑 マンゴー味」をしばらく触った後、口に入れてのどに詰まらせた。加古川市内の病院に搬送されたが、約2カ月後に死亡した。
両親の代理人の弁護士らは記者会見し、同社のこんにゃくゼリーは、大きさがのどをふさぐ程度で、硬さや弾力性がのみ込みにくいものとなっており、容器の形状を考えると設計上の欠陥があると主張。同社が事故を認識しながら、適切な改善措置を取らずに製造・販売を続けたとした。
男児の両親は事故後、同社に連絡を取ったが、謝罪はなかった。示談交渉でも、書面で2回やりとりしただけで、解決できなかったという。両親は弁護士を通じ、「マンナンライフ社の企業努力によって(死亡事故は)防げた」とコメントした。
マンナンライフによると、同社は事故を受け、昨年10月に製造を一時中止。約1カ月半後、「凍らせないように」という警告文を追加し、1つ1つのゼリーに警告マークを入れるなど改善策を講じた上で、製造と販売を再開した。
マンナンライフの話 訴状を見ていないのでコメントは差し控えたい。(2009/03/03-20:00)

更に、こちらからも引用

マンナンライフ、名古屋でも提訴=87歳女性死亡で長女

名古屋市の女性=当時(87)=がこんにゃくゼリーをのどに詰まらせ死亡したのは、商品の注意書きなどに問題があったためとして、長女(60)が製造元の「マンナンライフ」(群馬県富岡市)を相手に2900万円の損害賠償を求める訴訟を名古屋地裁に起こしていたことが4日、分かった。
訴状によると、女性は2005年8月、自宅で長女が食べさせたこんにゃくゼリーをのどに詰まらせ呼吸不全となり、5日後に低酸素脳症で死亡した。
原告側は、ゼリーの弾力性や容器構造から窒息する危険性が高いことを同社は予見できたと主張。実際、同様の事故で死亡するケースも多発していたのに、袋の注意書きも小さいなど、十分な対策を取っていなかったとした。
女性は03年に脳出血で半身まひになり、長女らが介護していたという。
マンナンライフは昨年、こうした事故を受け表示を拡大するなどの対策を講じた。
マンナンライフの話 現時点でのコメントは差し控えたい。 

(引用終わります)

こんにゃくゼリーより、餅のほうがずっと危険という話もあります。同じことを言うのであれば、今後餅など一切口にしてはならない、になってしまいますが・・・それでいいのでしょうか。不幸な事故ではありましたが、それはメーカーの責任ではなく、食べさせた者の責任です。自分のせいにはできないから他人のせいにする・・・実に卑怯な精神態度と考えます。
この件でもし原告の訴えが通るようであれば・・・こんにゃくゼリーは流通停止になりますし、メーカーがひとつ倒産しますし、社員は皆失業します。そっちの方がよっぽど不幸なように感じます。まあ、こんな訴訟を通してしまうような愚かな裁判官は、流石にいないでしょうが。

これは医療崩壊の一件についても、同じことが言えてしまいます。最近は医療訴訟の数が増加傾向にあり、また福島の件からもわかるとおり、刑事訴訟の危険性も高まっています。これは、とても危険な副作用を伴います・・・裁判によって責任が認められた場合、同じ医療行為を今後医師にしてもらえなくなります。刑事で有罪となればその影響はより深刻です・・・もし福島の件で先生が有罪になっていれば、産科の崩壊はもっと酷いものになっていたでしょう。
医療の現場で不幸な転帰を辿る場合、一部本当にそうであった場合以外は、医師の責任の及ばない領域が原因です。生物を生の人間が取り扱っている以上、それは受け入れなければならない現実です。しかし最近はこちらの分野でも、適当に誰かのせいにして憂さを晴らしたいと考える人間が多くなってきたように思われます。訴訟はそうした憂さ晴らしのために起こされている面があります・・・その結果は更なる医師の、現場からの離反です。

社会の一員として、十分に理解しておくべき事項を、最後に書いておきます。サービスを提供してもらう側にも、それ相応の責任は伴います。使い方を誤らないこと、その結果全てを受け入れること、みだりに財貨の供給者を締め上げないこと・・・ただお金を払ったからというだけで、何を言っても許されるわけではありません。これ、はっきり言えばママのしつけの一部だと思うのですが・・・

今後、こういうつまらない理由で裁判が増えるとしたら、これまた嫌な話ではあります。
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「シナリオ通り」にしないために
2009-03-03-Tue  CATEGORY: 医療崩壊
引き続き、昨日の続きに入ります。

(引用続き)

■「政・官・財」が考えるシナリオ

―「医療崩壊」は、厚労省の政策ミスが原因でしょうか。

「医療は30兆円産業」といわれます。32兆-33兆円の市場が目の前にある。今は、その利益を医師が独占している。財界が食指を伸ばさないわけがないと思いませんか? 医療崩壊は、厚労省の政策の失敗の結果なのでしょうか? わたし自身も、数年前までは厚労省が悪いと思っていたのですが、実際に厚労省の人たちと会って話をしているうちに、「ひょっとして大きな勘違いをしていたのでは」と思うようになりました。彼らは、現場で起きていることを非常によく知っています。実は、医療崩壊の裏で進行している“本当のシナリオ”があるのではないでしょうか。
わたしは、現在の医療崩壊は、「政・官・財」のごく一部が考えている大きなシナリオ通りに進行していると読んでいます。以下の話は、全くの管見です。何のエビデンスもありません。わたしの想像、妄想の話として聞いてください。ただ、このように考えると、今、医療の現場で起きていることがうまく説明できるのです。

―どのようなシナリオでしょうか。

病院の経営を悪化させ、赤字にするのです。赤字にして、多くの病院を銀行や株式会社の管理下に置き、これに大手商社や生命保険会社などが参入するというシナリオです。つまり、「病院の再編」です。例えば、ある商事会社は医療ファンドを設立し、国民から集めた資金を元に病院の経営に参入しようとしています。その商事会社は医療(ヘルスケア)部門をつくっており、商社故、高額な医療機器も輸入しています。

彼らのターゲットになるのは、公立病院や公的病院でしょう。銀行や商社が設立した各種ファンドが買収したいと思うのは、医療機器が整備された立地条件の良い、比較的大きくて新しい病院です。実際に、四国地方のある公立病院は、PFI(private financial Initiative、民間資金の活用による公共サービス)が導入され、有名な流通業界の会社が運営に参加しています。社会保険庁が解体される時には、全国の社会保険系列の病院も、これらの買収の対象となるのではないでしょうか。さらに、都心で立地条件の良い病院もターゲットになります。最悪の場合は、マンションに建て替えればいいのですから。ただ、昨年の秋以降の不況の下では、この話は成り立ちませんが。

一方、小さい個人病院や老朽化した病院は見捨てられる可能性が高いでしょう。ではその時、患者さんはどこに行くのでしょうか。考えられるのは、介護施設の新設や介護施設への業界の参入です。財界は、“雇われ院長“を置き、経営の実権を握るのです。介護保険は、今後さらに大きな市場が見込まれており、費用対効果が病院よりはるかに良いからです。何と言っても、介護施設は、医療機器の整備などの設備投資が必要ありませんから。来年度は、介護関連の報酬が引き上げられるようです。

―「政・官・財」で、医療や介護を“食い物”にしようということでしょうか。

そうです。病院の買収が終わり、医療機関の再編が行われた時には、流通業界が参入してくるでしょう。物資を安価で大量に仕入れて流通させ、コストを削減するのです。現在、個人病院は病院ごとに購入していますが、コンビニなど流通業界では、段ボールの処理など“銭”単位の商売をしています。そのような流通業界の実績からすれば、十分なうまみがあると考えていると思います。
また、次には生保が参入するでしょう。混合診療に賛成している医師は少なくありませんから。つまり、民間の健康保険の導入です。通常の健康保険で受けられる医療はここまで、それ以上の良い医療を受けたかったら民間の健康保険を使うように、という流れです。確かに、憲法で保障しているのは「健康で文化的な最低限度の生活」ですから、誤りではないでしょう。ちなみに、自動車事故などを扱う損害保険会社は、既に相当の利益を上げているようです。
特に、「官界」は財務省主導ですから、われわれがターゲットにすべきは、厚労省ではなく財務省であり、財界です。そして、それらをつなぐ一部の政治家です。さらに、日本市場への参入をたくらむ米国の外資系企業です。しかし、日本医師会が反対すれば、このシナリオが思い通りに動きませんから、当面は、病院の保険診療点数を抑制する一方で、診療所やクリニックなどの「開業医」の保険診療点数を温存するようにしているのです。開業医(診療所)の利益を保障しておけば、病院の医療費を抑制しても、日医は最終的に反対できないと計算している。病院の経営はどんどん悪化し、銀行などの支配下に入るというわけです。

■医療再編で、診療所の経営が悪化

―最近、日医は内部的にいろいろとあり、「分裂するのではないか」との声もあります。

確かに、開業医と勤務医の集団に分裂する可能性もあります。しかし、もし分裂するようであれば、「政・官・財」の思うつぼです。彼らにとっては、分裂してくれた方が医療の再編がやりやすいと踏んでいる節があります。分裂すれば、笑いながら高みの見物をするでしょう。
では、病院の経営権が銀行や商社に移った後はどうなるでしょう。つまり、医療機関の再編が行われ、病院の系列化がほぼ終了した時点で、次に打つ手は何でしょうか? それは、病院の保険診療点数を高くする一方で、開業医の診療費を極端に下げてくるでしょう。そうしないと、自らが支配し、管理している病院の経営が成り立たなくなるからです。PFIが導入された四国の公立病院の例を見れば分かるように、いくら“経営のプロ”が運営に参加したとしても、現在の医療制度の下では、経営がうまくいくはずがありません。そろそろ契約解除という話もあるくらいです。
従って、彼らの利潤追求のために、開業医の診療費を極端に下げてくるはずです。この段階になったら、日医が反対しようが、「政・官・財」はびくともしない。大手マスコミを通じて日医をたたけばいいのです。マスコミの大きな収入源は広告収入ですから、財界の言いなりです。

―中小病院がつぶれて日医が分裂した後、つまり医療界が再編されたら勤務医の待遇が改善されますか。

若干、改善する可能性があります。ただし、だまされてはいけません。診療所の経営は、急激に悪化する危険性があります。現在の歯科医並みになることも予想されます。ですから、現在開業を考えている人は、もう一度考え直した方がよいかもしれません。
では、病院が銀行系列になった時、次に必要なものは何でしょうか? それは、労働者です。すなわち、医師と看護師の確保が必要になります。ですから、2004年にスタートした「新医師臨床研修制度」も、実はシナリオ通りです。これまで、大学の医局が医師の人事権を持っていました。しかし、これでは財界が病院の経営権を握った後、医師を集められません。つまり、臨床研修制度は、大学から人事権を奪い、医師集めを容易にするためのものなのです。医療界には、「臨床研修制度は失敗だった」と考えている人が多いと思います。そして、「早く制度の変更をしてほしい」と願っているでしょう。しかし、「政・官・財」のシナリオ通りに進行しており、財界は失敗とは考えていないでしょう。病院の再編が終わるまでは、現在の臨床研修制度を大きく変更する気はないと思います。

―商社や銀行が病院の経営権を握っても、勤務医の待遇は改善されないと。

臨床研修制度を導入する際、厚労省の提案に財務省が素直に従ったとは到底思えません。当時の国の財政状況から考えますと、財務省が臨床研修制度にそんなにお金を付けるはずはありませんから。臨床研修制度は、財務省と厚労省の思惑がたまたま一致した結果でしょう。「同床異夢」です。
さらに、文部科学省にも圧力が掛かっていると考えます。少子化で「大学全入時代」といわれ、倒産する大学も出ていますが、看護系・医療系の大学や短大、学部の新設だけは、どんどん認可されています。これは、どう考えても、非常に不自然です。結局、病院経営に必要な労働者を確保するためのシナリオが進行しているのです。

そして、再編が行われた後に病院経営の実権を握るのは、医療従事者ではなく病院の事務職員です。われわれ医師は単に、彼らに雇用された労働者であり、使い捨ての労働者のままでしょう。

■「文系学部」対「医学部」の闘い

―財界が病院の実権を握った時、医療は良くなるでしょうか。

営利企業ですから、当然のことながら、利潤追求型の経営になります。利益率の悪い分野は切り捨てられます。つまり、“お金にならない患者”は、確実に見捨てられるでしょう。
埼玉県の調査によると、特に重症とされる三次救急で“たらい回し”にされた病態のうち、最も頻度が高かったのは精神科的な問題がある救急患者でした。2位は高齢者の吐血や下血などの消化器疾患、3位は意識障害の患者でした。これらの患者さんは、手間がかかる割に収益が少なく、時にトラブルや訴訟に発展するリスクがあるからです。「診れない」のではなく、「診たくない」から断っているのです。
経営効率ばかりを重視した利益追求型の医療になると、このような精神疾患の患者、脳卒中の患者、高齢者、重度の障害を持つ患者、血液疾患の患者などが切り捨てられます。

―現在よりも深刻な事態になりそうです。

現状を見る限り、医療側に勝ち目はありません。負けることは確実です。
「医師や患者を見捨てるようなことはしないだろう」と考える人もいると思いますが、「政・官・財」は、そんなに甘くありません。太平洋戦争を思い出してください。若者が何万人死のうが、国民がどれだけ貧困に苦しもうが、そんなことにお構いなく、戦争に突入した国ではないですか。最近の農業政策を見ても同じです。幻想は捨てて、現実に戻りましょう。
今、医師がストライキを断行したところで、何も改善しません。一般市民も医療側をサポートすることはないでしょう。マスコミが医療側を支持する記事を書くと思いますか? そのようなキャンペーンをしますか? 医療事故で、あれほどまでに医療界をたたいたじゃありませんか。広告収入を大きな財源とするマスコミは財界の言いなりですから、医療側に立った記事を書くはずがないのです。

―解決策はありますか。

これからは医療訴訟もますます増えるでしょう。司法試験制度改革でロースクールができて、弁護士が増加しています。医療訴訟は大きな収入になります。民事訴訟は、訴えられた側は多大な負担を強いられた上、勝っても何のメリットもありませんが、弁護士にとっては、負けてもそれなりの収入が確保されます。わたしは、医療事故の原因を調査する公的な機関ができたら、刑事告訴の増加よりも民事訴訟が増加することを危惧(きぐ)します。弁護士は、調査委員会の報告書を訴訟に利用しようと待ち構えているのです。このような調査委員会の創設は、法曹界(法学部)のシナリオ通りでしょう。
結局、うがった見方かもしれませんが、これは法学部や経済学部など「文系学部」対「医学部」の闘いと言えるでしょう。文系の医系に対する「ねたみ」「ひがみ」「やっかみ」という精神的な要素も多分にあるのではないでしょうか。彼らは、天下り先の確保など、自らの権限を拡大するために、ありとあらゆる手を尽くしています。医療機関や国民のことなどは、これっぽっちも考慮していないことは明らかです。このような崩壊へのシナリオに、果たして国民はいつになったら気が付くのでしょうか。このことに医療界は既に気が付いている。防衛医療、萎縮医療に向かっている。医療崩壊が行き着くところまで行かないと、国民は気が付かないのかもしれません。
わたしは、今の日本に必要なことは、“物を作る”ところを大事にする文化であろうと思っています。すなわち、農業をはじめ漁業、林業、町工場、中小企業など、あるいは芸術分野なども含まれますが、“物を作る”ところを大事に育てるような社会構造の変革が必要です。マネーゲームでもうける職種、すなわち、人から集めたお金を横に流すだけで莫大(ばくだい)な利益が得られるような社会構造を変えていかなければ、日本の再生はないと考えています。

【略歴】
1952年 大分県生まれ
77年 東大医学部卒
77年 東京警察病院脳神経外科 医員
77年 東大医学部附属病院脳神経外科 研修医
78年 東京都立豊島病院脳神経外科 医員
80年? 大阪府立病院救急医療専門診療科 非常勤医員
80年 東大医学部附属病院救急部 研究生
85年 東京都立墨東病院救命救急センター 医長
95年 現職

(引用ここまで)

昨日同様、コメントは以下で。
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「シナリオ通り」を許すか、許さないか
2009-03-02-Mon  CATEGORY: 医療崩壊
今回は2回に分けて、ある文章を紹介します。かなり良い文章なので、興味のある方は読んでいただきたいですし、出来ることなら広めてほしいと思っています。

こちらから引用

シナリオ通りの「医療崩壊」

【第51回】

堤晴彦さん(埼玉医科大総合医療センター高度救命救急センター長・教授)

全国212か所の「救命救急センター」のうち、「高度救命救急センター」は2008年12月1日現在、全国に21施設。埼玉県川越市の「埼玉医科大総合医療センター」の救命救急センターは、1987年に埼玉県で2番目の「第三次救急医療施設」として開設され、99年に旧厚生省と埼玉県から全国で9番目の「高度救命救急センター」に指定された。
2007年10月からは、「ドクターヘリ」の運用をスタートさせ、広域の重症救急患者にも対応。「断らない救急医療」を目指し、一次・二次救急患者は年間約4万人、命にかかわる重症の三次救急患者は年間千数百人に及ぶ。
「高度救命救急センター長」として指揮を執る堤晴彦さんは、日本救急医学会で理事を務めるほか、救急医療に関する埼玉県内の協議会に参加するなど、救急医療体制の改善に向けて取り組んでいる。そして、現在も実際に当直を行っている“現役”の救急医。また、医療事故の調査委員会設置について検討する日本救急医学会の委員会で副委員長を務め、厚生労働省の検討会では、「医療安全をやるなら、(刑法学者ではなく)医療側が座長に座るべき」などと痛烈に批判、歯に衣(きぬ)着せぬ発言が話題を集めた。
3月に公開される救命救急センターを舞台にした映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」で医療監修を務めるなど幅広く活躍している堤さんに、救急医療の現状や今後の課題などを聞いた。(新井裕充)

■医師の志気が低下

―近年、「医療崩壊」といわれます。

「医療崩壊」が最も顕著に表れている分野は救急医療です。救急医療に携わる医師が急性期型の病院から“逃散”し、その結果、救急病院の告示を取り消す医療機関が増加しています。全国の救急病院(救急告示施設)が過去5年間で約1割減少したことや、救急患者の“たらい回し”が急増していることなどが報道されています。
埼玉県の調査では、救急隊が医療機関に患者の収容の依頼をして5回以上断られた件数が年々増加しています。7、8月の2か月の調査では、05年が403件、06年は985件、07年は1409件と急増しており、事態は悪化しています。

―先日、東京都の関係者が、「埼玉県は医師数が全国最低で病院も少ないのに、なぜ救急がうまくいっているのか」と首をかしげていました。

いえ、決してそんなことはありません。埼玉県でも、救急医療の崩壊は急速に進んでいますので、早急な対策が必要です。先程の調査で分かるように、救急患者の受け入れが困難なケースが日常的に発生しています。“たらい回し”が表立って報道されないのは、救急隊と医療機関との関係がうまくいっているからでしょう。日ごろから関係を密にして、顔の見える関係をつくっているため、救急隊が「たらい回しがあった」と、関係機関に“告発”しないからではないでしょうか(笑)。先日、現場の救急隊員に同じ質問をしたら、「それは埼玉県の救急隊員が粘り強いからですよ」と笑顔で答えてくれました。

―救急隊員と医療側との関係がカギですね。

近年、救急隊員の志気と医師の志気が、ものすごく乖離(かいり)しています。救急隊員は皆元気で、やる気満々です。「救急救命士」の資格ができてから、救急隊員のレベルは確実に向上していますし、彼らはプロフェッショナルを目指しています。ところが、病院の各科に属していて救急を“やらざるを得ない”立場にいる医師は、救急に対する意識が極めて低調です。救急隊員はきっと、心の中でこう思っています。「CTを撮る前に気道を確保しろよ」「最初に血圧をコントロールしろよ」「低血糖に決まっているんだから、CTを撮る前に血糖値を測らなくちゃ」と。「挿管ができない医者は当直しないでくれ!」と思っている救急隊員もいますよ(笑)。
また、救急救命士の判断が当直医より優れていることもよくありますので、このままだと、大変なけんかになる。既にけんかが勃発している地域も全国にはあるようです。わたしは救急隊員に、「今はけんかするな。けんかしても改善するものは何もない」と言って、抑えてもらっています。

―これに対し、医療側の志気はどうでしょう。

「たらい回し報道」もそうですが、国民から責められっ放しです。なぜ、医師の志気が低下しているのでしょうか。救急医療の崩壊が進んでいるのはなぜか。理由はいろいろ考えられますが、大きな原因として、わたしは3つあると思います。それは、「医療費の抑制」「医事紛争・クレームの増加」「勤務医の労働環境の悪化」です。
国が医療費抑制策を進めた結果、多くの病院で、特に救急医療を行っている病院ほど赤字が増大しています。救急告示を取り下げる病院が増えたことで、残りの救急病院に患者が殺到しています。これは、医師に過重な負担を発生させますので、勤務医を辞めて開業する者が後を絶ちません。そうすると、残された医師の負担がさらに増大し、疲弊してしまうという悪循環です。これは、“崩壊の連鎖”と言うべき現象です。

―過労死の問題など、勤務医の過重労働が問題となっています。

皆さん、ご存じないかもしれませんが、医師の労働時間は一般企業の労働者に比べてはるかに長く、夜間の当直料がファミリーレストランのアルバイトさんの時給よりも安い病院もあります。頑張っても給料が安い。救急患者をいくら診ても給料は同じ。それは、救急医療に取り組む病院が赤字になる構造があるからです。
例えば、点滴に使うチューブや注射針などの医療機材は保険請求できません。創傷の処置に用いる大量のガーゼや包帯、尿をためる袋も病院の持ち出しです。心臓マッサージの医療費は、サウナや温泉のマッサージよりも安い。
このほか挙げれば切りがありませんが、医療廃棄物の処理に掛かる月数百万円の費用や、感染対策に掛かる経費も病院の負担です。救急医療をすればするほど赤字になるという、信じられない仕組みです。それに追い打ちを掛けるように、救急車をタクシー代わりに使う軽症患者が増加し、医療訴訟やクレームも増えています。こんな状況では、医師の志気が低下するとは思いませんか。

■「不作為の医療行為」を追及、救急医療が崩壊へ

―医療訴訟も増えているようです。

わたしは、1999年に起きた「杏林大学割り箸事件」の刑事訴追が「救急医療の終えんの始まり」と考えています。これは、5歳の保育園児が綿あめの割りばしをくわえながら転倒して、その割りばしの一部が頭蓋内まで達したために死亡した事件です。事故が発生した当初は、まさか脳内に割りばしが刺さっているとは、救急搬送された病院の担当医はもちろん、専門医にも分かりませんでした。脳内に残った割りばしは、法医解剖をして初めて発見されたのです。
担当医の業務上過失致死が問われた裁判で、検察側は「CT検査をしていれば助かった」「ファイバースコープを行うべきだった」「入院させるべきだった」などと主張しましたが、最終的には、CT検査で割りばしが発見できても救命できなかったと判断され、被告人の医師は無罪になりました。
この事件の最大の問題点は、「不作為の医療行為」の刑事告訴であるということです。これまで、医療訴訟の多くは、血液型を間違えて輸血したとか、消毒薬を静注したという「作為」の医療行為、つまり、実際に行った医療行為に対する責任が問われていました。しかし、「何もしなかった」という点について責任を追及されたら、救急医療は成り立たない。

―「不作為の医療行為」には、ほかにどのようなケースが考えられますか。

例えば、頭痛の患者さんに頭痛薬を処方して帰宅させたが、その後、自宅でクモ膜下出血を起こして死亡したような場合が考えられます。また、患者さんが院内で転倒して頭部外傷で死亡したような場合もそうです。「クモ膜下出血を予想せず、頭部CT検査を行わなかったから医療過誤だ」とか、「看護師が見ていなかったから転倒して、頭部外傷で死亡した」とされては、医療は成り立ちません。
これらはすべて、「死亡した」という結果からの判断です。重大な結果が発生したから刑事訴追の対象になるのでは、医療という営みそのものが成り立たないのです。もし、裁判に負けたら、医師は「犯罪者」となり、億単位の賠償を求められ、さらに医師免許を剥奪(はくだつ)されます。刑事、民事、行政上の責任を負うのです。それだけではありません。裁判には、膨大な時間と労力がかかります。そして、実名報道などで名誉が著しく傷つけられます。
「杏林大学割り箸事件」では、その患者さんを断った病院は複数ありました。断った病院は非難されず、まじめに受け入れた病院だけがマスコミなどからもたたかれたわけです。これでは、患者さんを受けない方が安全に決まっています。わたしは、「不作為の医療行為」が刑事訴追されたこの事件を契機に、多くの医師が防衛医療、萎縮医療に走り始めたと考えています。


―今後、救急医療体制の改善に何が必要でしょうか。

救命救急センターは、救急医療の“最後の砦(とりで)”といわれますが、むしろ“最初の防波堤”にされている感があります。救命救急センターの本来の責務は重症患者の診療です。軽症患者のために、助かるべき命が助からないということがないよう、二次医療機関も本来の二次救急を担える状況に変えていかなければなりません。“コンビニ感覚”で受診する患者を減らすため、住民への普及・啓発が必要です。
一方、救急外来の現場では、「これはわたしの専門分野ではない」と断る医師が増えていることも確かです。例えば、心臓と腎臓に障害がある場合、心臓内科医と腎臓内科医との間で押し付け合うことがあります。大学病院など大きな病院で、内科が臓器別に細分化される傾向があることが原因として考えられます。病院が救急部門を整備しても、専門的な診療をする各科がこのような対応をするなら、その救急部門はいずれ崩壊します。
病院の中には、病院長など病院幹部が「各科から嫌われるようなことは言いたくない」と考え、各診療科の負担増となる救急医療に対し、腰が引けているところがあるようです。救急医療が改善するか否かは、病院長の強いリーダーシップに懸かっていると言えます。

―救急医療の改善には、国の財政的なバックアップも必要ですね。

確かにそうですが、いかなる対策であれ、「人は快・不快や損得で動く」という人間の行動原理を無視しては成功しません。救急の受け入れ拒否をめぐる問題などで、医師のモラル低下を主張する意見も一部にあるようです。しかし、医師に対して、「医師としての社会的使命や倫理」を求めるだけでは何も改善されないでしょう。医師をはじめ、看護師、コメディカル、救急隊員など救急医療を担う医療従事者が「心地よい」と感じる環境や魅力を整備しなければ人は動きません。政策や対策を考える際に重要なことは、理詰めの議論だけではなく、人間の行動原理に配慮することです。

(今日はここまで)

以下、コメントです。
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